30位 ソチ
そう、ソチは常にベスト都市の上位に入っている。夏の訪問先としても、そして冬の訪問先としても、である。実際、ソチは1年を通じてどの季節に訪れても素晴らしい。気候が穏やかで、海があり、山に囲まれ、そして若者のディスコから、治療用のサナトリウムまで、あらゆる好みの人を満足させてくれるさまざまなアクティヴィティがある。
29位 ヤロスラヴリ
古代都市を繋いだロシアの観光ルート「黄金の環」の中心都市であり、その歴史は1000年を超える。ヤロスラヴリの歴史地区はユネスコの世界遺産に登録されている。
28位 サマーラ
散策をするにもランニングをするにも快適なサマーラのヴォルガ河岸は、4キロメートル以上の長さを誇る。またサマーラには地下鉄、秘密の地下壕、長い歴史を誇るビール工場などがある。
27位 ヨシカル・オラ
部分的にヨーロッパ建築にインスパイアされた都市で、オランダ風の住宅、ヴェネツィア風の広場などがある。そしてスパスカヤ塔は、モスクワにあるものと同じである。
26位 ニジニ・ノヴゴロド
なんといっても、まずここはクレムリンのある古代都市である。次にここはGAZ(ゴーリキー自動車工場)の自動車の故郷である。そして第3にこの街は「夕暮れの都」である。もしこれが旅行に行く理由としてまだ十分でないとすれば、もう一つ、ロシアでもっとも長い560段のチカロフの階段などがあることを付け加えておく。
25位 ヴェリーキー・ノヴゴロド
中世、ヴェリーキー・ノヴゴロドは、北方に広大な領土を持ち、モスクワと首位を争っていた。1862年に建てられた「ロシア1000年」の記念碑には、この国全体の歴史的に重要な時代が反映されている。
24位 ペルミ
ウラルの文化首都。ここにはロシア・バレエを世界に紹介したセルゲイ・ディアギレフの博物館がある。またこの街にあるピョートル・チャイコフスキー記念オペラ・バレエ劇場は、チャイコフスキーが作曲したオペラ10作とバレエ3作のすべてが上演されたロシアで唯一の劇場である。カマ川の河岸通りには、「幸せは山の向こうにあるのではない」という文章が刻まれている。
23位 エカテリンブルク
ウラルの高層建築とソ連の構成主義が共存する街。またウラルで唯一の地下鉄がある都市である。
22位 デルベント
ロシアにおいても、世界においても、もっとも古い街の一つであるデルベントは、紀元前6世紀から存在している。デルベントの要塞、ナルィン・カラもこの時期に建設された。734年に建造されたジュマ・モスクはロシア最古のものである。
21位 サレハルド
典型的な極北の街。色鮮やかな住宅、オーロラ、暖房のきいたバス停・・・。サレハルドは北極圏線上に位置する世界唯一の街である。もしも北方の地域色をもっと堪能したければ、トナカイ飼育の日にこの都市を訪れるとよい。ヤマル半島全土からトナカイ飼育者が集まってくる。
20位 ウラン・ウデ
ウラン・ウデはブリャート共和国の首都であるのに加え、ロシアの仏教の中心地でもある。素晴らしい寺院を見学し、ブリャート料理(ブウザはマスト!)や伝統を深く知るのにこの街を訪れる価値がある。
19位 ヤクーツク
永久凍土帯に位置する世界最大の都市。冬は気温がマイナス50度にまで下がり、夏は独自の新年であるウィスィアフを盛大に祝う。このフェスティヴァルは「バーニング・マン」レベルのものである。
18位 トゥーラ
トゥーラのサモワール、プリャーニク、古いクレムリン、軍需産業は歴史好きな人にオススメだが、それ以外にも古い工場から作り変えられた公共スペース、写真映えするカザンスカヤ河岸通り、24時間、活気あふれる歩行者天国、メタリストフ通りなどがある。
17位 ウラジカフカス
ウラジカフカスといえばオセチアのピローグ。そしてこれにすべてが集約されている。ウラジカフカスはフィジンとウアリバフの違い(いずれもピローグの種類)を知ることができる都市である。中心地から開けているストロバヤ山(テーブルマウンテン)を望む美しい景色は本当に素晴らしい。
16位 キスロヴォツク
ロシアの古典作家たちのお気に入りの保養地であったキスロヴォツクは、治療や療養の効能を今も持ち続ける特徴的な鉱泉でよく知られている。そして巨大な市の公園はキスロヴォツクの主要な誇りである。
15位 カリーニングラード
ロシアにある古いヨーロッパの一角で、哲学者イマヌエル・カント生誕の地である。街には、今でも、様式だけを真似て改装したものでない本物のドイツ式建築を目にすることができる場所もあれば、典型的なソ連の都市を思わせる場所もある。
14位 ウラジオストク
橋と灯台と丘の街であり、シベリア鉄道の終点でもある。ウラジオストクの代名詞といえるのが金角湾に架かる橋や市内とルースキー島を繋ぐ壮大な橋。外国人がウラジオストクを「ロシアのサンフランシスコ」と呼ぶのはこのためである。
13位 ロストフ・ナ・ドヌー
ロシア南部の大きく美しい街。ドン川沿いを散策し、コサックの歴史に触れ、ウハー(魚のスープ)やドン川のザリガニの味を楽しむことができる。
12位 カザン
白石造りのクレムリン、「倒れそうな」シュユンベキ塔、地下鉄の中の東洋的なおとぎ話のモチーフ・・・。そして忘れてはいけないことは、これまでにチャクチャクを食べずにカザンを去った人はいないということである。
11位 クラスノヤルスク
街の中にいながらにして、シベリアの自然の偉大さを感じることができる場所。ホッキョクジリスと触れ合うためにタティシェフ島に行き、偉大なるエニセイ川に架かる歩道の斜張橋を散歩することもできる。
しかし何より素晴らしいのは、国立公園「クラスノヤルスクの柱」を訪れることである。これは、タイガと古い岩のある広さ48.000ヘクタールにおよぶ公園であるが、その一部は都市にいながら訪れることができる。
10位 トムスク
長い歴史を誇るシベリアの街の一つ。1604年に建設された。街には前世紀に建てられた木造の屋敷が数多く残されている。「木のレース」の付いた家を見たければ、この街を訪れるべき。
9位 ノヴォシビルスク
シベリアで唯一、地下鉄がある100万人都市。そして20キロ離れたところに、森の中にソ連の研究者の都市、アカデムゴロドクが広がる。
また謎に満ちた不満げな野生の猫であるマヌルネコを多数、間近に見ることができる世界唯一の動物園がある。ひょっとすると、ネコたちはあなたの前でポーズをとってくれるかもしれない。
8位 ムルマンスク
世界最大の北極の都市。街にはおよそ27万人が住んでいる。街の中心部には、本物の原子力砕氷船「レーニン」が、現在は博物館として係留されている。郊外では、住宅の玄関先に、サーミ人のおとぎ話の主人公を描いたカッコいい壁画を目にすることができる。
7位 トボリスク
まるでおとぎ話に出てくるような街である。白亜のクレムリン(シベリアでは唯一!)、ヨーロッパ風の石畳の通り、居心地の良いカフェ、ネオ・ゴシック建築のローマ・カトリック教会。これらすべてが深い森の中に囲まれ、大きな道路から離れたところに位置している。
6位 セヴァストポリ
黒海艦隊の基地と大きな港がある。現代のセヴァストポリには、紀元前5世紀に創建された古代ケルソネソスの遺跡がある。
5位 スズダリ
「黄金の環」の中で、もっとも「ロシア的」なものがすべて集まった場所。木造の民家、多くの教会、伝統的なロシア料理、昔風の洋服や食器が売られている店がある。
4位 ヴォログダ
ロシア北方の主要な街。ヴォログダは16世紀に建てられた白石のクレムリン、木彫の窓枠のついた木造の家々、聖像画、レース、それに古代からの工芸品で有名である。
3位 アルハンゲリスク
サンクトペテルブルクが創建されるまで、アルハンゲリスクはロシアの貿易と文化における「ヨーロッパへの窓」であった。古い木造の商家は中央通りに今も残っている。一方で街には、近代的なアレンジが施された伝統的な白海沿岸地方の料理が食べられるおしゃれなレストランもある。
ドヴィナ川の河岸通りには、「幸せは海の向こうにあるのではない」という文章があり、これはペルミにあるメッセージへの返答とされている。
2位 サンクトペテルブルク
ピョートル1世によって創建されたサンクトペテルブルクは200年以上にわたって、ロシア帝国の首都であった。18世紀から19世紀にかけて、有名な作家、画家、作曲家がここに住み、街はロシアの文化首都と考えられている。ひとつの街の中に、これほど多くの宮殿、博物館、建築の傑作を見つけられる場所が他にあるだろうか?
1位 モスクワ
ロシアの首都。死ぬまでに1度は見ておくべき街である。ここでは、古代ルーシから現代まで、まったく異なる時代の建築を目にすることができる。またここにはもっとも美しい地下鉄、もっとも変わった高層ビル、そして世界中の料理が味わえるレストランなどがある。