カリーニングラード州は琥珀の産出地としてよく知られており、世界の埋蔵量の実に90%がここに集中している。町に住む人々にとってこれは誇りであることから、住民たちはこの町を初めて訪れたすべての人々を琥珀博物館に連れていく。
博物館にはさまざまな種類の「太陽の石」のサンプル、先史時代の昆虫や動物が入った古代の樹液、そして地元の宝石職人たちの手による素晴らしい作品が展示されている。また博物館の中には地元の琥珀細工に特化したショップが置かれている。
この大聖堂はカリーニングラードのシンボルで、1300年代から現在まで守られてきた古い建造物の一つである。大聖堂は、現在はイマヌエル・カント島と公式に名付けられているクナイプホーフ島に位置している(大聖堂の壁のそばには1804年に埋葬された哲学者カントの墓がある)。
16世紀まで、聖堂はルター派の教会として活動し、聖母と聖アダルベルト教会と呼ばれていた。第二次世界大戦中、聖堂と周辺の建物は大規模な爆撃を受け、それにより、町のもっとも賑やかな地区の一つが事実上、消滅した。しかし、幸運にも聖堂は塔のいくつかの階が被害を受けただけであった。塔は、周囲の崩壊した建物の残骸を用いて修復された。塔にうんと近づいて見てみると、修復のために、他でもない撤去された建物の明るい色のレンガが使われているのに気づくだろう。
現在、カント島と大聖堂は町の心臓部となっており、観光客が散策するのに人気の場所となっている。そこには素晴らしい公園があり、大聖堂の中ではオルガンのコンサートも開かれている。
バルト海は他の海よりも冷たいものの、夏になると多くの人々がバルト海沿岸へと向かう。カリーニングラード州は素晴らしい沿岸の都市を誇っている。中でももっとも人気の町はスヴェトロゴルスク、ゼレノグラーツク、そしてヤンターリヌィで、それぞれの町に、他のどこにもない独特な雰囲気があり、海さえも異なったものに見える。
ヤンターリヌィにはロシアで最高のビーチの一つがある。すでに数年続けて、権威ある賞「ゴルボイ・フラーグ(青い旗)」を受賞している。
マジパンがどこで考案されたものなのかについては、今も最終的には解明されていないが、19世紀、ケーニヒスベルクのさまざまなマジパンがヨーロッパでもっとも人気の品であったということは確かである。そこで、今でもカリーニングラード州ではマジパンが高く評価され、皆に愛され、作られ続けている。マジパンもまたカリーニングラードの非公式のシンボルの一つである。町の中では、さまざまな種類のマジパンが売られている店をたくさん見つけることができる――小さく挽いたアーモンドで作るこのスイーツには誰も無関心ではいられないのである。
クルシュー砂洲はカリーニングラード州でもっとも美しい場所の一つである。他でもないこの細長い陸地がクルシュー潟とバルト海を隔てており、その長さは98キロに上る。そしてここにはこの地域では珍しい自然現象である砂丘がある。砂丘は砂洲全体の中に3つある。しかし、注意する必要がある。そこには誰でも訪れることができる国立公園があるのだが、ここは保護区域とされており、ユネスコの自然遺産にも登録されている。つまりこれは、砂丘の上を歩くことが厳しく禁じられていることを意味する。というのも、人間の足跡によって、脆い生態系が破壊される可能性があるからだ。
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