ソチの1番の見どころは間違いなく黒海だ。そして町の輝ける構築物で最高なのがソチ商業港である。
サンクトペテルブルクに行ったことがある人なら、港の中央にそびえる塔を見て、ロシアの北の都にある旧海軍省の建物を思い起こすだろう。それもそのはずで、ソチの塔はこれをヒントに作られたのである。
ロシアにある他の象徴的なソ連時代の建物と同様、1955年に建造されたソチ港は、スターリン様式建築物の1つである。この港は冬でも凍らず、300メートルの長さの船舶でも着岸することが出来る。
ソチでもっとも象徴的な建物の1つで、地元っ子にも観光客にも魅力的なものの一つである。1937年に建設されたこのサナトリウムは、現在は使われていないが、「ソ連時代に還る旅」と言われるような独特な雰囲気を味うことができる。
ソ連時代はこの施設には、運よく労働組合を通じて、陽光輝く町への休暇クーポンを手にすることが出来た労働者たちが泊まりにきた。
ソ連時代、ソチは休暇を取る人々の間でとても人気のある海岸都市であった。しかし同時に、ヨシフ・スターリンのお気に入りの場所でもあった。独裁者スターリンが移動する際に飛行機よりも鉄道を使うのを好んだことはよく知られており、強固で近代的な駅を建設することは当時の最重要事業であった。
1952年に建設されたこの駅は、町の中心部にあり、ソチ港や海岸まで歩いて行ける距離にある。
駅の目玉は時計塔。1975年にソチ鉄道駅は国の重要建築物に指定された。
ソチ・オートドロム・レース場は真新しいサーキットで、2014年よりフォーミュラ・ワン、ロシア・グランプリを毎年開催している。VIP用の豪華なラウンジがあるメインスタンドは、堂々とした現代建築でスタートとフィニッシュの直線沿いに配置されている。巨大な屋根はメインスタンドの観客を風雨や直射日光から守ってくれるだけでなく、デザイン性も備えている。
このホテルは中世の城を模してつくられており、ロシアの文化的な遺産を現代的に楽しむことが出来る広大なテーマパークの中心的な建物としてそびえたっている。
四つ星のボガティル・ホテルはソチ冬季オリンピックのゲストを迎え入れるために2014年に開業した。
6.救世主ハリストス自印聖像聖堂(オリンピック教会)
2014年に建設されたこの印象的な教会の下には、この場所にあった9世記の古い教会の発掘で見つかった石が置かれている。
オリンピック教会は、ビサンチン様式とコンスタンティノープル(今のイスタンブール)を思い起こさせる正教会建築様式を融合させたネオビサンチン建築様式で設計された。
さらにこの近代的な建物は、ソチ中心部とアドラー地区をつなぐ道路に美しく囲まれていることから特に目を魅く。
西カフカス山脈のフィシト山にちなんで名付けられたこのスタジアムは、2014年ソチ冬季オリンピックの開会式、閉会式を開催するために建設された。その後このスタジアムは改修され、2018年FIFAワールドカップの試合が行われた。
興味深いことに、このスタジアムの屋根は、この地方の典型的な地形である雪を頂いた山頂に似せて作られた。この屋根は南北に開いてクラースナヤ・ポリャーナ山脈と黒海それぞれがはっきり見えるようになっている。
2017年にオープンした2階建ての豪華な建物は、ロシアに4か所設定された中のひとつ、クラースナヤ・ポリャーナ・ギャンブルゾーンにあるおしゃれなカジノだ。
外側も内側も贅沢につくられたこのカジノは、訪問客がクルマでこの山岳リゾートに着くと真っ先に目に入る建物の1つでもある。
カジノが入っている豪奢で魅力的な建物は、ロシアでもっとも醜悪な建物の 1つとされているソチ・マリオットホテルと隣接している。
439メートルの長さを持つ世界最長の歩行者用つり橋の1つで、ニュージーランドをベースとする国際的企業にとって建設された。この橋がソチのムズィムタ川の渓谷にかけられている。橋を渡ると地上200メートル以上の高さから山々と黒海の素晴らしい景色を楽しめる。
橋にはバンジージャンプ台が2ケ所用意されており、アドレナリン・ジャンキーにもう一つのスリルを提供している。
ローザ・フトールはソチにあるロシア随一のスキーリゾートである。多くのホテル、ゲストハウス、公園、ケーブルカーがあり、2つの山脈の間の渓谷に位置している。
市役所はこのあたりで最も高い建物で、地域のシンボル的な存在だ。遠くからでも見えることから、リゾートを巡るにあたっての目印にもなっている。高い時計があり、時計の下に「ローザ・フトール」の文字が刻まれている。
ここの街並みと市役所は典型的なアルプスの村に似ているため、訪問客はヨーロッパではなく、ロシアにいることをしばし忘れてしまうほどだ。
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