観光客がロシアで無料でできること

 ロシアの主要な観光都市であるモスクワ、サンクトペテルブルク、ソチでまったく無料でできることとは何か?お金を使わずにできるとっておきの時間の過ごし方をお教えしよう。

モスクワ 

博物館、美術館

ツァリツィノ

 毎月、3週目に市内の数十の博物館、美術館が無料開放されている。この週のうちのどの日が無料かは、博物館や美術館によって異なる。たとえば、モスクワ現代美術博物館、マルチメディアアート美術館、グラーグ歴史博物館は火曜日、イリヤ・グラズノフ美術館は日曜日となっている。

 救世主ハリストス大聖堂、ドンスコイ修道院、ノヴォデーヴィチ修道院を含むモスクワ市内のすべての教会、修道院、どの曜日でも常に無料で入ることができる。またレーニン廟(レーニン廟に行く前に知っておくべきことはこちらから)も入場無料、またツァリツィノクスコヴォ、中世から残るコローメンスコエなど、モスクワにある壮大な屋敷跡の広い公園も無料で入ることができる。加えて、2020年末までは、開設80周年を記念して改修工事が行われたVDNKh(全ロシア博覧センター)の敷地内にあるすべての博物館や展覧会も無料である。 

ヴィンザヴォード

 現代芸術に興味がある人は、アートセンター、ヴィンザヴォードあるいはCUBEに行こう。どちらのセンターも、中にはおよそ10のギャラリーがある。

 

展望台

雀ヶ丘からはモスクワのパノラマビュー

 雀ヶ丘からはモスクワのパノラマビューが広がっている。ここは入場料が要らないもっとも人気の展望台である(地下鉄「ヴォロビヨーヴィ・ゴールィ(雀ヶ丘)」駅)。

 もう一つ、この近くにあまり観光客に知られていないスポットがある。それはロシア科学アカデミーの展望台である。60メートルの高さからモスクワシティの高層ビルやモスク大学の建物、救世主ハリストス大聖堂、クレムリンの塔、アンドレーフスキー修道院などを眺望することができる。この展望台は地下鉄「レーニンスキープロスペクト(レーニン大通り)」駅から700メートルの場所にある。

 

コンサートとダンス

 毎月最終日曜日の15時に、モスクワ福音派クリスチャンバプテスト中央教会ではオルガン音楽の無料コンサートが開かれ、バッハ、モーツァルト、ヘンデル、チャイコフスキーなどの音楽が演奏されている。人気の場所なので、早めに着くようにしたい。 

 屋外で無料でダンスをするなら、夏のゴーリキー公園へ。アンドレーフスキー橋では大抵、ラテンアメリカ系のダンスの愛好家らが、またプーシキンスカヤ河岸では社交ダンスの愛好家らが集まる。

 夜はどこかのクラブで過ごすことができる。歴史ある「プロパガンダ」(テクノ、ハウス音楽)、バー「テーマ」(ポップ、ロック。ここではバーカウンターでダンスもできる)、トヴェルスカヤ通りにあるクラブ「LOOK IN ROOMS」(ポップ音楽)、 バー「Jagger Bar」 (正統派ロック)などはすべて無料である。

 

主なフェスティバル

 2018年、モスクワは大規模なイベントがある最高の都市だとして、権威ある国際賞「WorldFestivalandEventCityAward」を受賞した。実際、モスクワでは数多くのイベントが開かれている。ユニークなイベント以外に、毎年祝われている恒例のイベントがある。6月12日の「ロシアの日」には「モスクワの時間」フェスティバル(コンサート、ショー、ワークショップなどがモスクワ中で行われる)が、また6月には赤の広場でブックフェアが開かれている。 

 毎年、秋の最初の土曜日には、「モスクワ創建の日」を祝うイベントがモスクワのあらゆるコンサートホールで行われるほか、花火も上がる。9月末には恒例の国際フェスティバル「光の輪」が開かれ、世界の照明デザイナーがプロジェクターやライトインスタレーション、火工術などを使って、モスクワを巨大な実験場に変える。 

 2月末(大斎期の直前)にマースレニツァ(バター祭り)という冬を送り春を迎えるスラヴの祝日があり、この祝日には数十の習慣があるのだが、その内の主要なものとしてブリヌィを食べるというものがある。マースレニツァは1週間にわたって祝われ、歴史博物館の前にあるマネージ広場でもっとも鮮やかなショーが行われる。

 

インターネット 

 モスクワで無料のインターネットを見つけるほど簡単なことはない。地下鉄、地上の交通機関、公園、カフェ、レストラン、そして街中にもある。接続の仕方については、こちらからどうぞ

 

サンクトペテルブルク 

博物館、美術館

 モスクワ同様、サンクトペテルブルクの博物館、美術館も、そのほとんどで無料開放の日が設けられている。たとえばエルミタージュ、クンストカメラ、動物学博物館は毎月第3木曜日(エルミタージュはこれ以外にも5月18日と12月7日も)、また船の設備だけでも1万3,000点以上に上る展示品を誇る中央海軍博物館は毎月最終水曜日(別館である巡洋艦アヴロラを含む)が入場無料となっている。 

 ロシア美術館は毎月18日に18歳以下の入場者に無料開放日を設けている。

 ペトロパヴロフスク要塞は常に入場無料である。監獄、墓所はこれには含まれないが、要塞内を散歩するのにチケットは要らない。またロシアのヴェルサイユと呼ばれるペテルゴフも同様で、金色に塗られた噴水と緑の庭と静かな並木道で飾られた上と下の公園はまさにそれそのものが展示品と呼べるもので、中を散歩するのに料金はかからない(宮殿を見学するのは有料)。

 現代芸術を見るなら、ロフトプロジェクト「エタジー」(Ligovskiiy prospect, 74)へ。これは5階建ての建物内にギャラリーがあり、展覧会やレクチャーなどが行われているがその多くが無料となっている。ここはペテルブルクのストリートカルチャーやモードなどが集中した興味深い場所でもある。

 数百の公園や広場の中では新オランダ島が特に人気がある。数年前、かつては木材の保管庫だった島がもっとも人気のあるスペースの一つになった。草の上に横たわり、フリスビーやバドミントンに興じ、ピクニックを楽しんだり、アートを探してみよう(ここはペテルブルク、アートはもちろんここにもある)。

 

コンサート

 サンクトペテルブルクのオペラとバレエのショーウィンドーとも言えるマリインスキー劇場は毎週水曜日に無料開放している。ストラヴィンスキー玄関ホールで、バッハやモーツァルトからブリテン、ガーシュインまでの幅広い音楽のコンサートが開かれている。コンサートに行くには、チケット窓口で無料チケットを入手する必要がある。定員は170人と多くないので注意すること。

 

街を展望できる屋根 

 サンクトペテルブルクの住民は皆、ペテルブルクの最高の展望台は街の建物の屋根だと考えている。屋根に登るのはペテルブルクの数少ないガイドが専門とする個別のアトラクションである。ロシアの法律では、屋根に登るのは違法ではないが、地元の人々はこれに同意していないようだ。十分に気をつければ、これは非常に貴重な体験である。登れる屋根を見つけるのは簡単ではないが、地元の人たちのツテを辿れば、それがどこにあるのか教えてもらうことができるだろう。

 

主なフェスティバル 

 サンクトペテルブルクでもっとも美しいイベントは6月末に開かれる。まずはフェスティバル「白夜」(有名な白夜の季節に合わせて開かれる)。またペテルブルクでは学校の卒業式に合わせて、毎年恒例のショー「アールィエ・パルサー(紅い帆)」が催され、無料のコンサートやバレエ、ライトショーが開かれるほか、ネヴァ川を赤い帆を揚げた船がゆっくりと航行するのを見ることができる。

 7月末には海軍の日が祝われ、数多くのイベントが開かれるほか、ネヴァ川では壮大な軍事パレードが行われる。

 

ソチとアドレル

博物館とアート作品

 リゾート地のソチには、無料で訪れることができる場所は多くはない。しかし無料で入れる数少ない場所の一つが、ソチ美術館。毎月最終火曜日は無料で入場できる。この美術館に展示されている作品の中でもっとも有名なのはイワン・シーシキン、ワシリー・ポレノフ、ワレンチン・セロフ、イワン・アイヴァゾフスキーなどのロシアの代表的な画家の作品である。ソチにあるスターリンのダーチャ(別荘)は7歳以下の子どもは無料で入ることができる。

 音楽の噴水も誰もが無料で見ることができるアート作品である。夏の期間は光のショーが行われ、ソチ中心部、プラタノヴァ並木道にある噴水とアドレルにあるオリンピック公園の中(聖火台のそば)にある噴水が使われる。アドレルの噴水は最高に素晴らしいものとされている。というのも、ここには大型の噴水が6つに小さな噴水246もある。ショーのスケジュールは公園のサイトでチェックできる.。

 

ソチ周辺 

オレホフスキー滝

 ソチ周辺には樹齢の高い木々や樹木園、数十の滝がある巨大な自然保護地区があり、基本的にはどこも有料である(環境保護のための寄付金または低料金のチケット代を払う)。その例外となっているのがオレホフスキー滝。ソチの中心部から14キロに位置するプラストゥンカ村にある。アクセスも難しくなく(バスで30分ほど)、樫の木とブナの木の森を抜けて行く。滝に行く坂道には手すりがあり、カフェと2つの泉がある。泉からは天然水を汲むことができる。 

 

公園と散策ゾーン

クラースナヤ・ポリャーナ

 ソチでもっとも気持ちのいいことと言えば散歩である。自然、気候、リゾート地のリラックスした雰囲気がその理由である。黒海で泳いだ後は下のどこかに向かうといい。

 イストリーチェスキー並木道。伝統的な通りとは異なった散歩ゾーンになっており、そこから入江と港の素晴らしい景色が広がる。遊歩道に比べて観光客も断然少ない。

 ここにはベンチが置かれた静かな場所や文化的価値のある建物がたくさんある。散歩道はソチのモルスコイ駅から始まっている。散歩にもっとも適した時間は夕暮れどきだ。

 海辺にあるリヴィエラ公園にはストリートアート作品が多数並んでいる。もっとも有名なのは鮮やかな赤が際立つレーニンのモザイクである。ソ連時代の美学が好きだという人の巡礼の地となっている。 

 ロシアのスキーリゾート地、クラースナヤ・ポリャーナはスキーやスノーボードをする計画がなくても訪れる価値がある場所だ。日中に訪れれば、周辺の山々の美しさとソチの驚くべき景色を楽しむことができるだろう。

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