ロシアを旅してはいけない10の理由

観光・自然
ユリア・シャンドゥレンコ、ロシアNOW
大きながっかり感があるかもしれないのに、大きな国を旅してもね。

1. シベリア鉄道

 8つの時間帯、87市町村、2つの大陸を通過する、全長9297キロの列車に1週間も乗らなきゃいけないの?そんなの嫌。「人生の冒険」と呼ばれてるらしいし。列車でシャワー探しをするのは、冒険になりそうだけど。

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2. 極東

ここに来ると、たくさんの疑問がでてくる。なぜ地元住民は桜の木を愛していて、アジア料理を食べて、週末を中国で過ごすのかってね。ここって本当にロシアなの? 

 すべてがおかしく見える。特にウラジオストク市の周辺。森には亜熱帯、亜北極の木があって、レモンみたいな味のするベリーのつる植物は松の木にからまってる。フグやサメといった南の魚が、ニシンやコマイといった北の魚と一緒に海を泳いでる。どうなっちゃってるの?

 極東のトラなんて触れたこともない。アムールトラは進化した。毛皮は南国のトラと違い、長くて厚い。だから冬でも獲物探しができる。BBCテレビの野生生物の番組を見ていた方がいいわ。

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3. カムチャツカ

 高級なキャビアに、火山地帯と間欠泉の谷をめぐるヘリコプターのツアー?沈没船から宝を見つけて、合法的に売ることができれば、そのぐらいの資金は用意できるかもしれないけど。

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4. シベリア

 ロシアの40%はシベリア。シベリアは冬と氷点下の気温で世界的に有名。凍てつく空気、吐く息の白さ、頬の赤み、大きなヴァレンキ(フェルト・ブーツ)は、シベリアの旅を盛り上げるらしいけど。厳寒の中でどう過ごしたか、どうやって耐えたかを、皆に教えて、行かないように言わないとね。

 シベリアは地表の約10%。南はモンゴルと国境を接していて、北は北極海に面してる。超内向きな人にはぴったりかもしれないけど。だって3000キロ歩いて、誰にも会わないこともあるらしいから。

 流刑者、英雄、ガス田、油井やぐら、炭鉱に金鉱のある土地は、冒険、探検、アドレナリン放出狙いの活動にぴったり。シベリアには世界最大の森林があって、高い山、透明な湖、木造建築のある街がたくさん。迷子になって、ずっとクマと一緒に暮らすことになっちゃわない?家でじっとしてた方が安全。

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5. バイカル湖

 世界で一番退屈な湖。モンスターもいないらしい。湖面から確認すると、40㍍下まで見える透明度だとか。冬になって氷が張ると、クリスタルみたいらしい。

 バイカル湖はとても大きくて、表面積はベルギーと同じぐらい。湖の周りを普通の速度で歩くと、1周するのに4ヶ月もかかる。なんて無意味な課題なの。

 バイカル湖には固有の動物や鳥が300種以上生息していて、バイカル・アザラシの視線にはイチコロかもしれないから、怖いわね。太っちょでのんびりしてるから、旅行者を追いかけてこないのは幸い。

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6. アルタイ地方

 広大なチュヤ・ステップと空、峰、岩、ユルト(移動式住居)があり、ラクダが走り、遊牧民の自由の精神が息づく野外博物館。ここにずっと残りたくなったらどうするの?カイチ(アルタイ地方の語り部)の喉歌を聴いて、クムィス(馬乳発酵飲料)を飲んで一日が終わるなんて。ダメだわ。

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7. ソチ

 「富があったらソチに暮らす」と言われる。一度の旅で冬の雪と夏の暑さを体験したいなら、ロシアの亜熱帯気候の「夏の都」ソチはぴったりかもしれない。最高気温は39度に達することもある。ここでは冬季五輪も開催された。

 ソチは人気のビーチ・リゾートで、泳ぎたい旅行者や休みたい旅行者がたくさんいる。12月から4月は、ビーチに行った後で、スキーやスノボを滑りに山岳部に行く。山と海を行き来するバケーションて、干し草の束の間を行き来するロバみたいじゃない?最悪。

8. サンクトペテルブルクの白夜

 サンクトペテルブルクの白夜は大変。6月中旬から7月末まで夜らしい夜がない。不眠になりたいの?

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9. モスクワ地下鉄

 モスクワ地下鉄の最悪なところって、別に全駅のうちの200駅が文化遺産だとか、柱やシャンデリアのある地下の大理石宮殿だとかじゃない。全路線の全車両に無料WiFiがあって、誰でも使える。スマホの画面見たり、会話したりするのはやめて。

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10. ロシア料理

 旅行中は現地の料理を食べろと言われる。楽しいらしい。ロシアの地域料理って複雑。ロシアには100以上の民族が暮らしていて、さまざまな料理の習慣があるから、すごくエキゾチックな食文化の地。チェリョムホヴイ・トルト(セイヨウミザクラのケーキ)、ストロガニナ(薄く削った冷凍魚)、ブウザ(肉饅頭)とスッツグ・シャイ(乳と塩の入った茶)とか、本物のロシア料理っていったい何?こんな名前がおかしくて材料が変わってる料理なんて食べたくないでしょ。

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