モスクワで一生過ごしても、毎日新しい光景を発見できるだろう。興味深いことがたくさんあるのだ。週末、数日間、さらには丸1週間で何を見るかの計画を立ててみた。
モスクワを一日で見るなら?
赤の広場‐アレクサンドロフスキー庭園‐アルバート通り
モスクワに1日しかいない場合は、「伝統的な」ルートを選択しよう。地下鉄駅Охотный Ряд(「オホートニーリヤド」)、Театральная(「テアトラリナヤ」)、またПлощадьРеволюции(「プロシャジ・レヴォリュツィ」)で降り、赤の広場に向かおう。広場に入る前に、いわゆる「道路元標」を見ることができる。ここではどんな願いも叶うと言われている。この場所にはみんな大好きなスターリンとレーニンの偽者、そしておそらくプーチンの偽者さえいる可能性が高い。
広場への入口は、5月9日(戦勝記念日のパレードの日)の朝およびその他のいくつかの特別なイベントを除いて、年中無休(無料)だ。朝に来る方が良いだろう。レーニン廟、博物館、大聖堂をチェックする時間を増やそう。赤の広場は、コンサート、ブックフェア、クリスマスマーケットなどの様々な行事の開催地になっている。ああ、冬にはスケートリンクさえあるのだ。
クレムリン自体を訪れるには、少なくとも半日はかかると考えた方が良いだろう。内部は広大だ。Александровский сад(「アレクサンドロフスキー庭園」)を通り、ガラスでできたチケット売り場の入口へ行こう。
クレムリン観光が終わったら、Арбат(「アルバート通り」)と呼ばれる主要な歩行者天国に行くには、地下通路を経由してアレクサンドロフスキー庭園の北への道路を渡り、約5分間Воздвиженка(「ヴォズドヴィジェンカ」)通りを歩く。途中で、レーニン図書館に立ち寄ってみよう。
モスクワを二日で見るなら?
ザリャジエ公園‐ニコリスカヤ通り‐ボリショイ劇場‐トヴェルスカヤ通り
モスクワ川に沿って伸びる新しいザリャジエ公園は、訪れる価値がある!。ロシアの白樺を抱きしめ、「浮遊橋」に沿って歩き、本物の氷の洞窟の中に入ってみよう。公園を訪れるのに最も近い地下鉄駅はКитай-город(「キタイ・ゴロド」)だ。
グム百貨店の方向に公園を出て、公園内の美術館を歩こう(ただし注意してほしい!伝説のアイスクリームを食べずにグムから出てきた人はいないのだ!さらにНикольская(「ニコルスカヤ」)と呼ばれる別の歩行者天国に行ってみよう。お見逃しなく。観光客、ストリートミュージシャン、カフェでいっぱいだ。
Площадь Революции(「革命広場」)に行って、道路を渡ると、ボリショイ劇場がある(名前の由来についてはこちらを見てほしい)そしてそこに行く方法はこちら。
ボリショイ劇場の右側には、豪華なツム百貨店がある。左側には、コーヒーやランチを楽しめる素敵なレストランがたくさんあるБольшая Дмитровка(「ボリシャヤ・ドミトロフカ」)通りがある。ボリシャヤ・ドミトロフカ通りは、街のメインストリートであるТверская(「トヴェルスカヤ」)通りと平行に走っている。
まだ歩ける場合は、トヴェルスカヤ通りでМаяковская(「マヤコフスカヤ」)地下鉄駅まで歩いて行き、Садовое кольцо(「サドーヴォエ環状」)道路に沿って左に進もう。チャイコフスキー音楽院、ブルガコフ美術館(および、その警備員である猫のベヒーモスが現れ、さらに左に曲がると、 Патриаршие пруды(「パトリアルシー池」)(駐在員の間で最も人気のあるエリアとなっている。サドーヴォエ環状道路をさらに進むと、プラネタリウムとモスクワ動物園がある。まだ足が棒になっていないか?
Красная Пресня(「クラスナヤ・プレスニャ」)通りを20分ほど行くと、モスクワの高層ビルが見え、より詳細に観察することができる。
モスクワを三日で見るなら?
美術館群‐救世主ハリストス大聖堂‐クラスヌィ・オクチャブリ
Боровицкая(「ボロヴィツカヤ」)またはКропоткинская(「クロポトキンスカヤ」)地下鉄駅で下車し、モスクワの美術館(最も有名な美術館―国立プーシキン美術館)をチェックしてみよう。
Волхонка(「ヴォルホンカ」)通り沿いに、ロシア正教会最大の大聖堂、Храм Христа Спасителя(「救世主ハリストス大聖堂」)がある。入場は無料だが、服装規定に従う必要がある。また、大聖堂の最上部にある展望デッキへ少額の料金で登ることができる。頂上からの眺めは息を呑むほど美しい!
大聖堂の後ろには歩行者用のПатриарший Мост(「パトルアルシー橋」)があり、クレムリンとピョートル大帝の巨大な記念碑の壮観な景色を眺めることができる。橋は、クラスヌィ・オクチャブリのキャンディー工場のかつての本拠地であったБолотный Остров(「ボロトニー島」)に通じている。現在、このエリアは再開発され、トレンディなカフェ、クリエイティブなスペース、オフィスが進出している。別の橋を渡ると、Кадашевская(「カダシェフスカヤ」)堤防にいることがわかる。国立トレチャコフ美術館は、ロシア美術の傑作がすべて揃っており、(救世主キリスト大聖堂に面した場合)右側に歩いて行ける距離にある。そして、ムゼオン公園は左側にある。
モスクワを五日で見るなら?
ムゼオン‐ゴーリキー公園‐雀が丘‐ケーブルカー
ムゼオンに最も近い地下鉄駅は、Октябрьская(「オクチャブリスカヤ」)またはПарк культуры(「パルク・クリチュリ」)だ。ここには、トレチャコフ美術館の別部門があり、より現代的なコレクションが展示されている。公園自体は、芸術作品が屋外で販売されているスペース、自転車レーン、噴水が混在している。
ムゼオン公園を歩ききると、有名なゴーリキー公園(Парк культуры
и отдыха им. М. Горького)へと続いていくので、一日を簡単に過ごすことができるだろう。現代美術ファンはガレージ美術館を訪れてほしい。また、スポーツ愛好家は公園でスケートボードや自転車をレンタルし、美しい堤防に沿ってВоробьевы горы(「雀が丘」)まで歩いて行くことができる。自転車で20分、徒歩で1時間かかる。夏には、モスクワ川でボートに乗ることができる。
雀が丘では、モスクワ国立大学の隣にある展望台に登り、モスクワ川を渡ってルジニキスタジアムまでケーブルカーに乗ることができる(夏には、スタジアムの屋根に沿って歩くことも可能だ)。同じ道で地下鉄Воробьевы горы(「ヴォロビョヴィ・ゴリ」)駅に戻るか、スタジアムからСпортивная(「スポルティヴナヤ」)駅まで約15分で歩くことができる。
モスクワを一週間で見るなら?
VDNKh‐勝利公園‐モスクワの邸宅群
それでは、市の中心部を越えよう!ソビエト時代の記念碑的な建築物のファンはみんな、ВДНХ(「VDNKh」)と呼ばれる場所を訪問する必要がある(最寄りの地下鉄駅には同じ名前が付けられている)。
これは巨大なテーマパークであり、印象的な展示物があるパビリオンを見ることができ、モスクワで唯一のモノレールに乗ることができる。そして、あなたは知っているだろうか?入場は無料だ!そこには、Ботанический сад(「植物園」)もある。
モスクワでの1日を使うもう一つの選択肢は、第二次世界大戦の記念碑の一つであるПарк победы(勝利公園)に位置するПоклонная гора(「ポクロンナヤの丘」)を訪れることだ。同じ名前(パルク・ポベディ)の地下鉄駅を見つければ、道に迷うことはない。
モスクワの南部には、旧ツァーリ宮殿のあるЦарицыно(「ツァリツィノ」)およびКоломенское(「コロメンスコエ」)公園(ここも、地下鉄駅の名前と同じだ)を訪れることができる。
モスクワの東部には、森に囲まれた美しい貴族の邸宅跡が並ぶКусково(「クスコヴォ」)がある。奇妙なことに、最寄りの地下鉄駅の名前はクスコヴォではなく、Рязанский проспект(「リャザンスキー・プロスペクト」)と呼ばれている。また、独自のクレムリンがあるИзмайлово(「イズマイロヴォ公園」)(地下鉄「Партизанская(「パルチザンスカヤ」)駅)もある!
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