ボリショイ劇場。
コンスタンチン・ココシキン撮影/Global Look Press一番楽なクラシック公演のチケットの購入方法は、劇場の公式ウェブサイトにアクセスして、直接購入すること。ロシア語を知っていると、全国のほぼすべての劇場のチケットをオンラインで購入できるため、さらに便利である。座席は座席表から選ぶ。どこからどのぐらい舞台が見えるかなどを示している劇場もある。たとえば、大きな柱があって視界が妨げられる席など。
ボリショイ劇場は通常、公演の3~4ヶ月前からチケットの販売を始める。安いチケットはすぐに売り切れてしまうため、チャンスがあったらすぐに買うようにしよう。たとえば、クリスマスのバレエ「くるみ割り人形」は10月末までに売り切れている。最も安いチケットは1000ルーブル(約1950円)。
公式ウェブサイトの英語版をつくっている劇場も増えているが、すべてではない。ロシア語がわからない場合は、ロシア人の友だちに手伝ってもらって買おう。感謝の気持ちとして、その人の分も買ってもいいかもしれない。
時間があったら劇場を訪ねて、販売員に良いチケットがないか聞いてみよう。販売員の誰もが外国語を話せるわけではないが、良いチケットをすすめる、または割り引きを提案する可能性がある。何らかの公演の空席があると、公演の直前に割り引きすることが多い。また、学生(留学生含む)や高齢者の割り引きを行っている劇場もある。たとえば、国際学生証(ISIC)を持っていると、サンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場のチケットを50%割引で購入できる。
演劇、コンサート、その他のイベントのチケットを購入できるウェブサイトが複数ある。
大手は「ヤンデックス・アフィシャ」(ページの一番下で言語を英語に選択できる)、「パルテル」(英語)、「カッシル」(ロシア語のみ)、「レッド・カッサ」(ロシア語のみ)。少額の手数料が加算されるが、イベント探しが簡単である。見たい公演がはっきり決まっていない時などに便利。
劇場のチケットを販売するキオスクはたくさんある。たとえば、モスクワでは、中心部に限らず郊外にもキオスクがある。最も人気があるのはボリショイ劇場近く(地下鉄「劇場」駅出口近く)のキオスク。キオスクのチケットは通常より高め。売り子が英語を話す保証はない。
公演が始まる前、チケットを売る者が劇場の出入り口付近にあらわれる。偽物を売っている可能性が高いため、こういった人からは買わない方がいい。運が良ければ、本物のチケットを手に入れられるかもしれないが、公式ルートを使う方が安全である。
イタリアから来たモスクワ在住のエレーナ・マゼッティさんはこう話す。「2年前に両親がモスクワに遊びに来て、一緒にボリショイ劇場に行くことにした。ボリショイ劇場のウェブサイトではチケットが完売だったから公演を見れないと思っていたけど、劇場のわきを通ったらチケットを売っている男性がいた。最初は偽物だと思って信用していなかったけど、公演を見たかったのと、価格が高くなかったので、入口について来てもらうことを条件に買った。バレエは素晴らしかった。スヴェトラーナ・ザハロワが踊っていた。でもこうやってチケットを買うことは勧めない。事前に計画しておいた方がいい」
ボリショイ劇場(モスクワ)
スタニスラフスキー&ネミロヴィチダンチェンコ音楽劇場(モスクワ)
マヤコフスキー学術劇場(モスクワ)
劇場「ピョートル・フォメンコ・ワークショップ」(モスクワ)
マリインスキー劇場(サンクトペテルブルク)
アレクサンドリンスキー劇場(サンクトペテルブルク)
ミハイロフスキー劇場(サンクトペテルブルク)
ノヴォシビルスク・オペラ・バレエ劇場 (ノヴォシビルスク)
エカテリンブルク国立学術オペラ・バレエ劇場 (エカテリンブルク)
ペルミ・オペラ・バレエ劇場 (ペルミ)
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