モスクワの物価は高いが、外国人に優しい博物館、美術館、公園、その他の娯楽施設はたくさんあり、入場が一年中無料だったり、時々無料だったりする。
5月20日には恒例の「ナイト・ミュージアム」が行われ、深夜まで無料で市内の多くの博物館や美術館を見学できる。これは無料で楽しめる唯一の日ではない。
人気が高いのは、「宇宙飛行士記念博物館」、「ダーウィン博物館」、「作家ニコライ・ゴーゴリの家博物館」、「収容所史博物館」、「モスクワ近代美術館」。
「トレチャコフ美術館」新館では毎週水曜日、常設展と一部の企画展への入場が無料になる。ゴーリキー公園に隣接している新館には、マレーヴィチやカンディンスキーなど、20世紀のロシア美術の豊富なコレクションがある。無料入場の対象となる展示会、対象とならない展示会は、公式ウェブサイトwebsiteにて確認できる。
カジミール・マレービチの「黒の方形」の写真を取る観光者、トレチャコフ美術館。=セルゲイ・ボビレフ/タス通信
「モスクワ・フリー・ツアー」や「モスクワ・グリーター」は、日中にモスクワ市中心部を無料で案内するツアーを実施している。たくさんの情報を得ることができるし、街のことをよく知らない場合は方向感覚を得ることができる。ツアーが気に入ったら、有料の特別ツアーに参加してみてもいい。
モスクワの公園の多くは、冬期でも開いている。「ソコリニキ公園」、「ゴーリキー公園」、「ツァリツィノ公園」、「VDNH(経済達成博覧会)」といった主要な公園には、無料で入ることができる。入場だけでなく、さまざまな屋外ライブやフェスティバルも年間を通じて無料で見学できる。特に予定がない時は、モスクワの公園をぶらぶらと歩きながら、イベントやアクティビティを探すのもいい。
2016年5月28日、モスクワの離宮ツァリーツィノで、凧揚げ大会「色とりどりの空」が開催された。この離宮はエカテリーナ2世が建てたもので、近年、全面修復された。=アルチョム・ゲオダキャン/タス通信撮影
ロシアの有名な作家ミハイル・ブルガーコフの博物館は年中無休。ブルガーコフの作品のさまざまな側面やテーマを探ったり、関連する美術品やその他の品を見学したりすることができる。ファンにとってはうれしいことに、これらはみな無料だ。ガイドを希望する人には、英語のツアーも用意されている(こちらは有料)。
ブルガーコフの博物館=Press photo / www.museum.ru
ロシア正教のイコンの博物館は午前11時から午後5時まで開館している。入場無料。休館日は水曜日。4500点以上からなるコレクションには、昔からのロシア・イコンやビザンチン美術品がある。地下鉄タガンスカヤ駅やキタイゴロド駅近くのゴンチャルナヤ通り3-1にある。
モスクワ地下鉄博物館は改修工事のため休館中だが、モスクワ・シティ近くの地下鉄ヴィストヴォチナヤ駅(水色路線)にある「モスクワ地下鉄展示場」は開いている。無料で歴史的な機械、制服や、その他の地下鉄に関連する品を見学することができる。
モスクワ地下鉄のコムソモリスカヤ駅=ユージン・オディノコフ/ロシア通信
現代美術センター「ヴィンザヴォド」では、アクティビティやエンターテインメントが幅広く提案されている。本館への入場は一年中無料。ロシアの若者が集まる場所であるため、ここでは英語を話せる人を簡単に見つけることができる。アート・ショーや展示会も無料でしばしば実施されている。現在、「今週の芸術家」展が開催されており、こちらも入場無料となっている。開催期間は9月まで。
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