モスクワにまだ残されている木造建造物10選

 モスクワには今でも500戸の木造建造物があり、それぞれには独自の歴史と建築的特徴がある。モスクワの様々な地区には、高層アパートの建物に隣接する木造の住宅が散在している。その中から10軒を写真入りでご紹介する。/ ノヴォザヴォツカヤ通り6番地の家。

 モスクワには今でも500戸の木造建造物があり、それぞれには独自の歴史と建築的特徴がある。モスクワの様々な地区には、高層アパートの建物に隣接する木造の住宅が散在している。その中から10軒を写真入りでご紹介する。/ ノヴォザヴォツカヤ通り6番地の家。

ダニール・シャナウリン、ルスラン・スフーシン
 驚きだが本当だ。ロシアには木造建造物がまだ500戸もあるのだ。
 スティンスキー通り5/2番地にある平屋建ての木造邸宅。この家は19世紀に建てられた。豊富に装飾が施された円柱や、さらには化粧漆喰までもが木製だ。
 シェプキン通り47番地の木造邸宅。有名なロシア人俳優ミハイル・シェプキンがここで晩年の4年間を過ごした。現在は、彼の記念博物館になっている。
 第1カザチー通り8/1番地にある、モダニズム様式の別館付きの簡素な造りの木造住宅。
 ノヴォザヴォツカヤ通り6番地。フィリの生神女庇護教会の所有地内にある木造住宅。モスクワ市内の超高層ビルを背景に持つ姿はとりわけ珍しい。
 レフ・トルストイ通り21/1番地にある、ロシア人作家レフ・トルストイの住居だった屋敷。彼は1882年から1901年までここに住んでいた。この家で約100点の作品を執筆した。現在はレフ・トルストイ・ハモヴニキ記念館となっており、来訪者に一般公開されている。
 マールイ・ヴァシレフスキー通りの5番地は、19世紀の建築を代表する建造物である。1812年にモスクワを破壊した大火後の計画的造成の典型的な例だ。19世紀初頭のもので現存している木造建造物は、きわめて稀な発見である。1812年祖国戦争の時に破壊されずに済んだ木造建造物はあまり残っておらず、21世紀になっても現存しているという事実は奇跡的だ。
 クルティツコエ町教会は、クルティツカヤ通りと第1クルティツキー通りの交差点にある歴史的な建造物で、18世紀に建立された。当初は修道院だったが、後に主教の住居となった。1991年以来、モスクワ総主教に属する町の教会となっている。
 1912年にデニソフスキー小通り24番地に建てられた木造2階建ての住宅。
 ゴンチャルナヤ通り7/4番地。19世紀の木造邸宅。中にはバー、レストランとコンサート会場があるので、内側からも見学する機会が得られる。飲み物を頼んで、多数ある部屋を見学し、バルコニーからモスクワ中心部を眺めるといいだろう。
 ボリショイ・プレドテチェンスキー通り4番地。白い木製のナリチニキ (伝統的な手彫りの木製窓枠) で装飾された窓が特徴の緑色の家。ロシアの現代史を専門とするプレスニャ歴史記念館の敷地内にある。