ロシアで起きたおかしな詐欺事件

Shutter Stock/Legion Media撮影
 「紙をドル紙幣に変える不思議な液体」を販売していたアフリカ人詐欺グループが、モスクワで摘発された。これは近年唯一のおかしな詐欺事件ではない。ほかにどんな事件があったのだろうか。ロシアNOWが特集する。

「魔法の液体」

 紙がドル紙幣に変わる液体と称して液体と紙を売っていた容疑で、アフリカ出身の2人がモスクワ警察に逮捕された。

 「容疑者はショーを演じていた。被害者の見ている前で、紙を化学溶液でドル紙幣に変えたように見せかけ、こっそり本物のドル紙幣とすり替えて、確認させていた」と警察。容疑者は化学溶液が蒸発すると命に危険がおよぶと言いながら、手袋と医療用マスクを装着していた。

 被害者の一人には、この「魔法の液体」を500万ルーブル(現行レートで約840万円)で販売していた。

 

ガスプロムという出品者

 モスクワで3年前、ロシアの大手企業名のガスプロムやロスネフチなどに似た偽名を使い、外国人ビジネスマンから9億ルーブル(約15億円)以上をだまし取っていたとして、アフリカ人9人が逮捕された。だまし取られたのは、ヨーロッパ、アメリカ、東・東南アジアなどの外国企業数百社。

 詐欺グループはインターネット上で、さまざまな有用鉱物や他の商品(レール、電気機関車など)の出品広告を掲載し、前払い金を受け取っては消えていた。

 JSC鉄道という名義の決済口座の情報を購入者に提供していたこともあった。JSC(ジョイント・ストック・カンパニー)「ロシア鉄道」の関係者から警察に届け出があり、刑事事件として立件された。

 

珍しいコインをお手頃価格で

 数ヶ月前、18世紀、19世紀の偽コインを大量に売るという、新たな詐欺被害がロシアで報告された。容疑者は通路や通りで歩いている人を引きとめ、親戚から財産を相続した、または財宝を見つけた、などと説明しながら、ロシア皇帝の肖像画入りの銀貨を購入しないかともちかけていた。

 100ルーブル(約165円)ほどの価値しかない偽造硬貨を、3~4万ルーブル(約5~6万5千円)ほどで売ろうとするケースもあるが、購入希望者はいるという。

 

「超能力ギャング」

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ロシア人の悪習は

 モスクワで7月中旬、偽超能力者が逮捕された。警察によると、容疑者は数年前、国内各地に20ヶ所以上のコールセンターを開設し、電話で占いをしたり、「魔法の儀式を行いながら遠隔で」治療したりしていた。

 自分の将来について知りたい人や、カルマを浄化したい人は、電話が24時間通話中になるほど多かった。被害者と認められた人はわずか40人ほどであるが、実際には国中に数千人いると考えられている。

 被告は6~15年の懲役刑を宣告された。

 

貼り合わせ紙幣

 東シベリアのチタ市では、現金自動預け払い機(ATM)を使った詐欺犯罪が起きた。

 犯人は何枚もの5000ルーブル紙幣を細かく切り、それを丁寧に貼り合わせて本物の紙幣より小さな紙幣にし、残りの断片で新たな紙幣をつくった。次に紙幣をATMの複数の個人口座に預け入れ、その後引き出して現金化した。現金化した額は10万ルーブル(約15万円)以上。

 貼り合わせられた紙幣が発見されたのは、一週間経った、ATMを開けたときのことだった。

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