ロシアの伝説的なガールズバンド10選(動画付き)

Kira Lisitskaya, Evgeny Stukalin, Viktor Borisov/TASS, Filipp Manuilov/Sputnik; Kobac CC BY-SA 3.0
 品不足や亡命をテーマにしたソ連の歌から現代のポップミュージックまで。

1. t.A.T.u 

 この名前はおそらく皆さんご存知のはず!1999年に結成されたロシアの女性デュオで、互いに愛し合うレズビアン・カップルというイメージで売り出したことから衆目を集めたが、のちにこのイメージからは脱却している。

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 t.A.T.u はロシア語と英語の両方で歌い、世界的に有名になったロシアで初めてのガールズバンドである。2003年にはユーロヴィジョンコンテストに出場し、第3位に輝いた。16歳でデビューした2人も大人の女性になり、最近は音楽以外のことに人生をかけている。

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2. ブレスチャーシチエ

 ガールズバンドの先駆けの1つで、バンド名は「輝かしい人々」を意味する。1995年にクラシックポップバンドとして結成され、恋愛や友情、日々の生活について歌った。結成以降、メンバーもその構成数も変化し、合わせて20人ほどがこのバンドに参加したが、全体的な音楽性は変わっていない。踊ってみたくなったら、ぜひブレスチャーシチエを!

3. コンビナーツィア

 ソ連の最初のバンドの一つで、1988年にサラトフ市で結成されたが、まもなくソ連全土で知られるようになった。(バンド名のコンビナーツィアは日本語で組み合わせの意味)。このバンドが人気を博したのも驚くべきことではない。2人のかわいい女の子が、品不足や給料の安さや亡命など、当時、ソ連の誰もにとって身近なテーマを楽しくユーモアたっぷりに歌ったからである。結成から10年後、2人はソロ活動に専念するようになったが、今でも懐メロの番組などで2人の姿を見ることができる。

4. リツェイ

 貴族男子の中等・高等学校を意味する名前のバンド、リツェイは、1990年代半ば、熱狂的な人気を誇った。他のガールズバンドとは異なり、歌うだけでなく、自らギターを演奏した。しかも演奏技術も高かった。1993年にリリースされた失恋をテーマにした歌、「秋」は今でもラジオから聞くことができる。

5. ストレールキ

 「ストレールキ」(矢の意)は1997年から2006年にかけての活動期間に、何人ものソロメンバーが参加したが、浮気をして友人を裏切る男性たちをテーマにした歌は大きな人気を獲得した。女性メンバーたちの入れ替わりが激しく、バンドは解散したが、多くのアーティストが現在もロシアでソロ活動を行なっている。

6. ファブリカ

 メンバーの3人はいずれも、2002年に「スター工場」というスター発掘番組に参加し、番組のプロデューサーからバンド結成を提案された。シンプルで分かりやすいメロディーに乗せ、主に恋愛について歌った。

7. ミラージュ

 レトロなディスコに行けば今でもその曲を聞くことができる。ミラージュは崩壊前のソ連でもっとも人気のあるバンドの一つであった。リズムが刺激的で、聴くと踊らずにはいられなかった。クラシックポップスタイルの音楽で、電子楽器で伴奏されていた。何度かヴォーカルが変わったが、コンサートは口パクだったこともあり、ヴォーカルが変わってもファンはあまり気がつかなかった。元メンバーの数人はソロミュージシャンになったが、当時のミラージュの音楽は今でもロシア中で知られている。

8. リフレックス

 タイトなトップス、ミニスカート、派手なメイクと電子音楽。リフレックスは2000年代のバンドそのものであった。そのスタイルは当時のロシアでは新しく、デビューしてすぐに人気となった。メインヴォーカルのイリーナは、2017年、祖国功労賞の候補にあがった。

9. コリブリ

 素晴らしくクリエイティヴな4人組のバンドで、バンド名は「ハミングバード」の意味。1980年後半にレニングラード(現サンクトペテルブルク)でデビューした。当時の他のポップスバンドと異なり、音楽に重点を置き、スマートでアイロニカルな歌を演奏し、カバーガールのイメージも厭わなかった。ときに別のミュージシャンのパロディーを歌った。たとえば、「秋の黄色い葉」では奇妙で支離滅裂なフレーズとリズムを交えたロシアポップスを歌った。

10. ペプシ

 1990年代半ばに活躍したロシアのファンクバンド。派手な衣装を身につけた3人の女性が、普通のポップスやロックに対抗し、クレイジーでユーモラスな歌を歌った。他のガールズバンドのような大衆的な人気はなかったが、「フーリガン」的な音楽を欲していた多くの人々に愛された。

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