答えはノー。ロシアでは空港の敷地内での喫煙が禁じられている。空港の建物内に喫煙所は設けられていない。空港のトイレでタバコを吸おうなんて思わないこと。飛行機の中のトイレで吸った場合は罰金が科せられる。
これは鉄道や地下鉄でも同様である。かつては列車を待つ間に鉄道のプラットフォームでタバコを吸うことができたが、これも現在は禁止されている。ただし抜け道がある。空港の建物や鉄道駅から15メートル以上離れていれば喫煙は可能である。つまりタクシーを待つために通りまで出れば、誰にも咎められることはない。
答えはイエスでもあり、ノーでもある。道で喫煙してもよいが、大学、学校、病院、児童公園、人通りの多い通り、広場(とくに赤の広場)などの施設に属する公共の場で吸うのは禁じられている。またビーチ、ガソリンスタンドでの喫煙も禁止されている。
バス停での喫煙については、規則として禁止されてはいない。しかし禁止されていないからいつでも吸えるとは限らない。そばにタバコの煙を吸い込みたくない人がいて、そのことを訴えた場合はタバコの火を消さなければならない。
自動車の中の喫煙は禁止されていない。タクシー運転手の中にも、「タバコを吸っていいですか」と尋ねてくる人もいるだろう。
答えはノー。レストランやバーでも喫煙は禁止されている。しかしレストランやバーの近くには必ずタバコを手にした愛煙家たちの姿が見られるので、仲間に入ってみるとよい。ロシア人と話をするきっかけになるかも。
ちなみにロシアには、水煙草が置かれているレストランやバーがたくさんあり、水煙草専用スペースがある。というわけで、水煙草を試してみたいという場合は、誰にも邪魔されずに吸うことができる。
アパートの部屋では喫煙できるが、エレベーターや玄関ホールは吸ってはいけないことになっている。ホテルの敷地内も一般的には禁煙。例外とされるのは喫煙所または部屋のバルコニー。ただし、バルコニーでもタバコを吸うときには十分に注意することが必要である。吸い殻によって火災が引き起こされるようなことがあれば、5,000ルーブル(およそ8,500円)の罰金が科せられる。火災により、バルコニーや部屋が焼失するようなことがあれば、喫煙していた者は刑罰を受ける。
ロシア下院やモスクワ市議会では、電子タバコを普通のタバコと同列に見なすとする法案が数回にわたって提出されている。しかし実際には今のところまだ採択されたものはない。というわけで、電子タバコは今のところは基本的にどこでも吸えることになっている。例外となっているのは、公共交通機関、飛行機の機内、レストランなど独自の規則を設けている施設である。
違法行為とみなされ、500ルーブル(およそ880円)から3,000ルーブル(およそ5,100円)の罰金が科せられる。児童公園での喫煙に対する罰金がもっとも高額である。なお罰金は60日以内に支払わなければならない。
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