ランチやしっかりめのディナーに出されるこのクラシカルなメインディッシュはロシアのどんな食堂でも食べることができる。しかもこの料理は本当に人気があることから、家族のため、訪問客のために家庭でも作ることができる。
茹でたジャガイモには栄養を加えるためバターと牛乳を加え、カツレツはひき肉(合い挽き肉)、玉ねぎ、牛乳、パン粉を使って作る。付け合わせには、新鮮な野菜または酢漬けの野菜が添えられる。
材料はジャガイモ、キノコ、玉ねぎ、そして植物油、そして少量のスパイスだけ。これらをフライパンに入れて炒めるだけで、食べだすと止まらない香りの良い食欲をそそる一品が出来上がる。キノコの種類としては、ヤマドリダケやアンズタケがよく合う。
この安価なディナーは、肉を切らしているときに作ったり、またはピクニックやハイキングで作るもっとも人気の料理である。短時間で作ることができ、満腹感が得られる。そばの実はビタミンと微量栄養素をたっぷり含んでおり、肉はタンパク質と鉄分が豊富である。
そばの実は塩少々を加えた水で茹で、缶詰肉は玉ねぎと一緒に炒めて、そばの実と合わせれば、ツーリストの夕食の出来上がり。
ダーチャや森へのピクニックにぴったりな料理といえば、串焼きの肉に新鮮な野菜とハーブ(ネギ、イノンド、パセリ、コリアンダー)である。シャシリクには新鮮なトマトとキュウリが合わせられるのはもちろん、串にナスやズッキーニ、ピーマンやトマトを刺して焼いて食べることもある。
肉(豚肉、羊肉、牛肉、鶏肉)は調理する数時間前に酢、ケフィール、マヨネーズ、またはミネラルウォーターに漬けておく(最高に美味しいBBQ肉の漬けダレはこちらから)。こうすることにより、肉が柔らかく、香り豊かになる。シャシリクには、トマトソース、パプリカで作るアジカソース、あるいはマスタードが合う。
小麦粉と牛乳と卵で作る伝統的なロシアのブリヌィはイクラとサワークリームとよく合う。塩気のあるイクラがさっぱりとした味のブリヌィに鮮やかな味(そして色も!)を加えてくれる。そしてサワークリームはブリヌィをジューシーにしてくれる。
厳格な男性向けのオープンサンドといえば、ライ麦で作られたボロジンスキーパンに薄い塩味のニシンに輪切りの玉ねぎ(赤玉ねぎでも良い)をのせたもの。上にフレッシュなパセリやイノンドを乗せるとなお良い。最高の間食である。
ラソーリニクは、名前の通り、塩漬けキュウリとその漬け汁を使い、穀物や野菜を加えたスープであり、酸味が特徴である。その酸味を和らげてくれるのがジャガイモまたは肉の入ったピロシキである。
コップ1杯の牛乳と焼きたてほかほかの甘いパンがあれば、たちまち子ども時代に戻ることができる。中でも最高なのは、ジャム入りパン、シナモンロール、砂糖のかかったハート型のモスコーフスカヤ・プリューシカ、折りたたんだような形のパイ、スヴェルドロフスカヤ・スロイカである。
ペリメニは生地の中にひき肉と塩、スパイス、時に玉ねぎを加えた餡を入れて作る。スープに入れて食べるのが好きな人もおり、タタールスタンでは小さなペリメニを入れたスープ料理があるほどだが、サワークリームをつけて食べるのが好きな人も多い。サワークリームを加えることでペリメニはよりジューシーになる。
塩漬けのキュウリ(切らずにそのままの大きさで食べた方が良い!)はウォッカに合わせる伝統的な食べ物である。しかしこれは単なるステレオタイプではなく、この2つの組み合わせは健康にも良いのである。キュウリは消化を助けてくれる上、体内から早く毒を出してくれる。
塩漬けキュウリの漬け汁はすぐに捨ててしまわず、翌朝まで置いておく。塩漬けキュウリの漬け汁は生理食塩水に似ていることから、体調を回復させるのに役立つと言われている。いずれにせよ、キュウリを合わせるにしても合わせないにしても、アルコールの摂取はほどほどに。
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