ロシアの蕎麦を使ったとてもおいしいレシピ12選

 蕎麦の実、ロシア語ではグレーチカから作ることが出来る料理の多さには驚かされる。そう、これらはロシア人がどんなときにも食べる大好きな料理なのだ。

1.ただ茹でただけのグレーチカ

 とても簡単で素早く出来る優れもの。蕎麦の実を洗って1:2の割合で水を加え、15〜20分置いておく。もしくは、すでに水を加えて袋詰めされたものなら沸騰水で15〜20分温める。これに塩を加えて味を調え、バターと一緒に食べる。何も加えずに食べても美味しく、ロシアの農民の本当の味を楽しめる。ぜひお試しあれ。

 あまり時間がないという人は、グレーチカにお湯を注いでひと晩置く(最低30分間)―これだけで健康的な炭水化物が摂れるのである。

2.グレーチカのミルクスープ

 響きも見た目も奇妙に思えるかもしれないが、これはすべてのソ連とロシアの子どもたちが朝食に食べているお粥。グレーチカをアルデンテに茹で、ミルクを加えてさらに5分茹でる。食べるときには、砂糖か蜂蜜かベリー類を加えて。最高の味になる。

3.炒り卵とグレーチカ

 グレーチカで作るもう一つの朝食で、炭水化物とタンパク質いっぱいのまさに料理の王様。グレーチカを茹でて炒り卵を和える。別の作り方としては、茹でたグレーチカと生の卵を混ぜ合わせ中華鍋で1分間炒める。それにお好みの野菜かアボカドを加えて粉チーズを振りかける。これでこの朝食が好きになること間違いなし。

4.グレーチカとマッシュルームの炒め物

 どこのレストランに行っても目にするロシア人のお好みの付け合わせ。しかも、これは菜食主義者には完ぺきな主食にもなる。タマネギ、にんじん、マッシュルームをみじん切りにして油で炒め、茹でたグレーチカを加える。そして良くかき混ぜて5分間置けば出来上がり。

 

5.脂かす入り蕎麦粥

 脂肪分たっぷりでとても美味しいソ連時代のノスタルジックなお粥。ロシア語でシクヴァルキと言われる、脂かすはポークベーコンを炒めてつくる。お好みでタマネギ、人参、マッシュルームなどや他の野菜を加えても良い。そしてさらに秘密の食材がある!ゆで卵だ。作ってみたくなったという方のために、1から10まで丁寧に説明した完ぺきなレシピをここに紹介しよう。

 

6.商人スタイルのグレーチカ

 ロシア人は実際にグレーチカでさまざまなリゾット形式の料理を作る。最近では「グレチョット」と言われるようにさえなった。このレシピはロシア風グレチョット・ボロネーゼだ。是非試してみてほしい。みじん切りにしたタマネギと人参を炒めて、小さく刻んだお好みの肉(伝統的には豚と肉を合わせる)を加える。そしてさらにしばらく炒めて生のグレーチカを入れて水に浸す。グレーチカが柔らかくなるまで弱火で20分ほど煮る。この料理は、かつて古代スラヴ人がしたように陶磁器の容器にいれてオーブンで焼いても良い。

7.グレーチカだんご

 菜食主義者向けの美味しい料理をもうひとつ。グレーチカに炒めたタマネギ、卵、粉チーズを合わせたものである。またレシピをアレンジして、卵やチーズの代わりにセモリナや小麦粉を使っても良い。お好みで葉物野菜やマッシュルーム、他の野菜、コーンを加える。これを混ぜ合わせ、丸いだんごにしてフライパンで焼くか、揚げるかオーブンで調理する。

 

8.グレーチカ入りのロールキャベツ

 グレーチカにマッシュルームやタマネギと人参と合わせ炒めたものから始めて、今度はキャベツに詰めてみる。キャベツの葉はお湯に浸して柔らかく巻きやすくする。グレーチカをキャベツで巻いたらフライパンに入れ、お好みのソースで煮る。ロシアでは、トマトペーストとサワークリームを混ぜたソースを使うことが多い。そして、少しの水かブロスを加える。ビーガン料理にしたいなら、水を入れて調味料で味を調えよう。

9.蕎麦のダンプリング

 16世紀から伝わるとても古いロシア料理だが、最近ではほぼ忘れられている。クンディゥムィと呼ばれるこの料理は、マッシュルームと蕎麦(完ぺきな組み合わせ!)のダンプリング。その秘訣は茹でないで、焼くことである。この料理の完全レシピと歴史を読むならこちらから

10. 生の蕎麦の実のスムージー

 グレーチカは炒めてあるため茶色っぽい。しかし、最近は生で未調理の「緑」の蕎麦の実を使うのが流行っている。生の蕎麦の実にお湯を注ぎひと晩置く(煮てもよいが、そうするとビタミン分が減少する)。それにバナナと水かミルク(もしくは植物性ミルク)、ハチミツかシロップで味を調え、お好みで他の果物かベリー類を加える。ほうれん草を入れても美味しい。最後にブレンダーにかければ、これ以上ないスムージーに仕上がる。

11. 蕎麦粉でつくるパンケーキ

 蕎麦粉は小麦粉の素晴らしい代替品となり、健康に気を付けている人たちにとても役に立つ。蕎麦粉は自分で作ることも出来る(フライパンでグレーチカを乾燥し、粉になるまでブレンダーにかける)が、粉になっているものを購入してもよい。ロシアの小さなブリヌィを作るには、牛乳、卵、砂糖、塩に小さじ一杯のサラダオイルを加える。そして熱したフライパンで焼く。ロシアではどんなものからでもパンケーキを作る。ビールからでさえ。他の変わったブリヌィの作り方はこちらから

 

12. 蕎麦のビスケット

 蕎麦粉で作るもう1つのお菓子。健康的でとても美味しい。ここで大事なことは材料の配合比率を守ること。蕎麦粉150グラム、カカオパウダー小さじ3杯、砂糖小さじ4杯(お好みで蜂蜜でもシロップでもよい)、重曹小さじ1/2杯、バニラエッセンス2グラム。別に卵、リコッタかコッテージチーズ100グラムと溶かしたバターを90グラムを混ぜ合わせる。これをすべて合わせて手でビスケットの形にし、クッキングシートにのせ、180℃で20〜25分焼く。

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