ロシア人はカッテージチーズが大好きだ。言うまでもないが、カルシウムが豊富なのでとても健康的である。ロシアの子どもたちも大好きな、カッテージチーズを使った伝統的な料理は数多くある。チーズケーキのおやきのような「スィルニキ」、ダンプリング、ワレニキ、チョコレートでコーティングされた甘いカッテージチーズの棒菓子「スィロク」などである。しかし、たまにはちょっと違うものもほしくなるものだ。それがこの「スイカ」の生ケーキである。
このスイカのケーキが素晴らしいのにはいくつかの理由がある。まず、甘くてクリーミーなカッテージチーズが入っていること。次に、ほうれん草という健康的な材料が使われていること。この自然の緑色がスイカの皮を演出しているのである。忘れてはいけないのが、スイカの身に見立てたチョコレートの粒を中に入れたフルーツゼリーだ。これでとても美しいこのケーキはほんもののスイカを切ったように見える。
ここで材料について説明しよう。このレシピを考えているとき、クリーミーなリキッド・クワルクを使うことに決めた。これだと近くのスーパーで簡単に手に入り、このケーキにぴったりだからだ。クワルクは脂肪分が多いほど良い。なぜなら、脂肪分が多いほど美味しく出来るし、乳脂肪製品のカルシウムがより吸収されるからである。外側に使うクッキーは、柔らかいバタークッキーを選んだ。甘いので、余分な砂糖を入れなくて良いからである。もちろん、カリッとした低脂肪クッキーを使っても良い。
クッキーとほうれん草でつくる外側に爽やかさと香りを増すためにはライムの皮を加え、スイカの身にはイチゴを加える。
セルクルや絞り袋などの道具が必要になるが、このケーキをつくるのには加えてちょっと根気も必要である。しかし、家族からの誉め言葉で十分に報われることは間違いない!
1. ゼラチン5gを水でふやかす。
2. クッキー、ほうれん草、バター、ライムピールをミキサーに入れ、均等になるよう混ぜ合わせる。
3. 16㌢の焼き型の底にラップを敷き、2で混ぜ合わせたものを縁に沿うように注ぐ。フィリングを作っている間、冷蔵庫に入れておく。
4. クリーム・クワルクと粉糖、バニラペーストを混ぜる。
5. 大きめのボウルにお湯を注ぎ、その中に小さめのボウルを入れゼラチンを温める。ゼラチンが溶けるまで混ぜる。お湯が熱すぎるとゼラチンの質が悪くなるので注意すること。
6. ゼラチンをクワルクに入れて混ぜる。絞り袋に入れる。
7. セルクルにラップをし、ケーキ型の真ん中に置く。
8. セルクルの周りにクワルクを注ぎ、ケーキ型を冷蔵庫に入れる。
9. 小さくカットしたスイカ、イチゴ、砂糖少量をブレンダーにかける。一部取り出してゼラチンを加え、ふやけるまで10分ほど置いておく。
10. クワルクのフィリングの形をチェックし、固まっていれば、セルクルをそっと外す。うまく外れないときは、ナイフを使う。
11. お湯を入れたボウルでゼラチンを温めなおし、残りのブレンダーにかけたスイカの残りに加える。
12. フルーツジュースをケーキの中央に注ぐ。
13. 真ん中の部分が固まれば、スイカとチョコレートの粒で飾る。冷蔵庫に入れて固める。
14. 1時間冷やせば、家族をあっと言わせるケーキの出来上がり。
15. どうぞ召し上がれ!
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