日本の芸術家、川俣正がモスクワのために特別に、複合的な構造をもつインスタレーション作品「行き当たりばったり」(パラサイト〈寄生生物〉プロジェクト)を制作する。8月25日から10月28日まで鑑賞できる。「The Art Newspaper Russia」誌が伝えた。川俣は今回の作品を、ヴォルホンカ通りにある美術館の建築群の改修作業で残った建築資材で制作する。
川俣正は一見してそれと分かる、大規模な木製のオブジェで知られる。世界中でこの芸術家は、椅子やパレットや板を使い、巨大な鳥の巣を連想させるようなものを創っている。
彼のオブジェは、モスクワの美術の殿堂「プーシキン美術館」の正面、イタリア美術ギャラリー、そして館長室に展示される(マリーナ・ロシャク館長が執務中でないときのみ)。また美術館には、今回のインスタレーションのもとになる模型も展示。
Тадаси Кавамата совьет гнездо в Пушкинском https://t.co/7Lsje1eHRxpic.twitter.com/kPQeGe6dKG
— culture&Art (@culture_artnews) 2018年7月30日
「The Art Newspaper Russia」誌のインタビューに対し、「19~20世紀ヨーロッパ・アメリカ美術ギャラリー(別館)」のアレクサンドラ・ダニーロワ副館長は、次のように述べている(ダニーロワ氏がこのプロジェクトのキュレーターとなる)。
「川俣正は極めて即興的な芸術家。彼は、作品の出来上がりがどうなるか、予め言うことは決してできない。彼にとって大事なのは出来上がりではない。彼はむしろプロセスの芸術家で、彼の芸術は、多くの人とコラボしているときに生まれる。まさにそのとき、作品は実際の形をとることになる」
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