スターウォーズファンにお薦めのソビエトSF映画11選

「アエリータ」(1924)
 ハリウッドの映画製作者がソビエトの監督の作品からインスピレーションを得ていたことをご存じだろうか。これからご紹介するのはそうした映画のいくつかと、その他の傑出したSF映画の数々だ。すべての宇宙ファン必見。

1. アエリータ(Аэлита)(1924

(英語字幕あり)

 アレクセイ・トルストイの小説に基づくこのソビエトのサイレント映画は世界の映画の古典の一つと考えられている。この映画が特に重要なのは、初期のSFの要素を登場させているからだ。つまり、火星へ行く宇宙船を造る一人のエンジニアの話を物語るという要素である。そこで彼は宇宙人の文明と遭遇し、社会主義革命を企て、火星の指導者の娘アエリータに恋をする。まさにドラマ!

 

2. 星々への道(Дорога к звёздам)(1957 

(英語字幕あり)

 あのジョージ・ルーカスが“スターウォーズのゴッドファーザー”と呼んだソビエトの映画製作の天才パヴェル・クルシャンツェフによって撮られたこの映画は、SFのジャンルに飛躍的な進歩をもたらした。この映画でクルシャンツェフはまず衛星の打ち上げ(スプートニク打ち上げは同じ年)、宇宙空間の初の有人飛行(実際に実現するのは4年後)、月への仮説上の初飛行を見せる。映画で用いられた特殊効果は大変優れていて、ルーカスだけでなく、『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キュービックなど、アメリカの他の監督たちにもインスピレーションを与えた。

 

3. 火を噴く惑星(Планета бурь1962 

(英語字幕あり)

  もう一つのクルシャンツェフ監督の映画は当時としては驚くべきもので、それから何年もの間、ハリウッドの監督たちに影響を与えた。これは金星への米ソ共同探検を描いたもので、3機の宇宙船のうち1機が隕石で破壊されてしまう。新しい宇宙船を待つ間、乗組員は近くの惑星に着陸することに決めるが、その惑星にはなんと恐竜のような動物が住んでいた。ハリウッドの『ジュラシックパーク』が公開されたのはこれから30年も後のことだ!

 クルシャンツェフが発明したものの中には、後にアメリカの映画制作者らが採用したものもたくさんある。例えば、反重力牽引装置は嵐の惑星で初めて登場するが、似た機械装置が後に『スターウォーズ』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで見られる。加えて、嵐の惑星に出てくる乗組員で友人のロボットは、R2D2やC3POを思わせる。

 

4. アンドロメダ星雲(Туманность Андромеды)(1967

(字幕なし)

 舞台は遠く離れた未来の共産主義の世界。タントラという宇宙船が未知の鉄の星(ふむ、デス・スターだろうか)を発見するが、その凄まじい重力に宇宙船は捕まってしまう。燃料もわずかとなり、乗組員はリスクを冒しても近くの惑星の一つに着陸することに決める。そこで地球人たちは自分たちと異なる生命体に出会う。彼らはかなり攻撃的で危険だった。面白い事実を一つ。この映画の主人公の名前はダール・ヴェーテル(Dar Veter)だが、これに聞き覚えはあるだろうか?  冷戦の最中、ジョージ・ルーカスがソヴィエトのヒーローに因んで自身のキャラクターをダース・ベーダー(Darth Vader)と名付けた、と信じる人も少なくない。

 

5. 惑星ソラリス(Солярис1972

 (英語字幕あり)

  スタニスワフ・レムの小説を基にした、アンドレイ・タルコフスキー監督のよく知られたこの名作は宇宙探検というより、人間の内面世界の探検を描いている。物語はソラリスと呼ばれる宇宙ステーションを巡って展開する。ソラリスでは、同名の惑星と、その惑星にある、人間の最も悲痛な記憶を現実にすることのできる生きた海を調査している。そうして物質化した内面世界は耐え難いものとなり、乗組員を発狂させる。

 

6. 宇宙の若者(Отроки во вселенной1974

 

(英語字幕あり)

 10代の若者が活躍する映画『モスクワ―カシオペヤ』の続編となるこの映画は、ロボットたちが支配する惑星アルファ・カシオペヤへの恒星間探検隊を描いたものだ。探検隊はロボットによる植民地化を受けた先住民(というより彼らの抜け殻)を助けるため奮闘する。ロボットは人からあらゆる感情を取り除き、本質的にはロボットのような生き物に変えることで、人を幸せにすることを目的としていた。ソヴィエトの(そして人類の)若いピオネールたちは、状況を打破するため全力を尽くす。

 

7. ペル・アスペラ・アド・アストラ(Через тернии к звёздам1981

 (英語字幕あり)

  女の宇宙人ニヤは、大破した宇宙船から人間の船員らによって助け出される。彼女には人間にない力があり、ロシアの科学者の家族とともに地球で生きる術を学ぶ。記憶喪失になりながら、彼女は滅びゆく惑星デッサのことを聞く。彼女はこの惑星が故郷だと感じる。彼女はそこへ行くことを決意するが、何一つ簡単には行かない。宇宙人の少女と惑星救助のミッションは『フィフス・エレメント』を思い起こさせる。

 

8. オリオンの輪(Петля Ориона)(1980

(字幕なし)

 あるエネルギーが太陽系で異常に照射され、地球を脅かす。オリオンの輪と呼ばれるこの現象は人間に奇妙な影響を及ぼすものだった。しかし、それを調査するため送られた宇宙ミッション隊が後に明らかにするように、問題はそこではなかった。ミッションの間、乗組員らはより大きな問題があることを、ホノグラムで現れて人間に警告しようとする宇宙人と対面する。この映画に出てくるホノグラムは、スターウォーズに出てくるものとよく似ている。

 

9. 第三惑星の秘密(Тайна третьей планеты1981

 

(英語字幕あり)

  子供向けの小説『アリサの旅』をもとにしたこのアニメーション映画は、ロシアでは熱狂的なファンもいる名作となっている。地球を発った探検隊が、モスクワ動物園に入れる新しい動物を見つけるため他の惑星を探検する。ある小さな女の子を中心とする乗組員は、多くの奇妙な生物と遭遇し、敵の仕組んだ陰謀を打ち破っていく。

 

10. 不思議惑星キン・ザ・ザ(1986 

(英語字幕あり)

  ゲオルギー・ダネリヤ監督による、まさにロシア映画史に残る名作、画期的なSFブラックコメディー映画である。これはまさしく必見だ。プリュークと呼ばれるよその惑星に偶然行き着いた2人のロシア人が地球へ戻る道を求めて奮闘する様を描く。彼らの冒険は、惑星の住民たちとの遭遇の連続だ。この住民たちはテレパシーの能力を持ち、おかしな言葉を話し、驚くような社会規範を持つ。さらに、宇宙人は人間のような外見だが、鼻に小さなベルが付いている。とても愉快だ!

 

11. ゲオナの吸血鬼(1991)、ゲオナの主(1992

(英語字幕あり)

 これらの短編アニメーション映画は、ゲオナと呼ばれる遠くの惑星での人間の探検隊の物語だ。この惑星の気候条件は概して人間にとって大変好ましいが、惑星に住む吸血鬼たちが植民計画の深刻な障害となって立ちはだかる。吸血鬼はプテロダクティルスのような姿で、メインキャラクターたちはアメリカの有名な俳優アーノルド・シュワルツェネッガー、シルヴェスター・スタローン、チャック・ノリスを彷彿とさせる。この3人は皆アメリカ人訛りのロシア語を操るからなおさらだ!

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