この冬のモスクワの48時間ツアーガイド

観光・自然
アレクサンドラ・グゼワ
 時間がない?2日間の旅行を最大限満喫できるように、モスクワで最も興味深い必見のアクティビティと見どころをピックアップしてみた。楽しんで!

1日目

9 am – 赤の広場

 すべての観光客が絶対に最初にすべきことは、モスクワの中心部を訪れることだ。これは一番重要で最も美しい広場である。(赤の広場の「赤(クラスナヤ)」は実際には古代ロシア語で「美しい」を意味していた)。

 赤の広場の楽しみ方はいくつかある。

11 am – クレムリンタイム!

 クレムリンに入るのはちょっとした冒険である。一般の立ち入りはできないが、大統領の施設もそこにあるからだ。チケットを購入して入場するか、できればガイド付きツアーを予約したほうがよい。

 クレムリンの壁の中には、かつてロシア皇帝の戴冠式が行われたり、皇帝が亡くなった後埋葬された古い大聖堂があり、この国の豊かな歴史を反映したクレムリンの壮大な建築物を観賞することができる。そして最後に武器庫(クレムリン博物館)を訪問し、馬車、玉座、王冠、そして最も驚くべき武器や宝飾品など、ロシア皇帝のさまざまな時代の工芸品を鑑賞することもできる。

 詳細はクレムリンの公式ウェブサイトを参照。冬季は午前10時から午後5時までの営業(木曜定休)

2 pm – 衛兵交代の見学

 非常に壮観で(かつ無料)で見学できるのは、クレムリンの壁のすぐ隣、アレクサンドル庭園にある無名戦士の墓と永遠の炎の前で行われる衛兵交代である。午前8時から午後8時まで、毎時、クレムリン(大統領))連隊の第1中隊がこの古くて美しい伝統を披露している。ただし、混雑していることが多いので注意が必要。

3 pm – 中心地の緑のオアシスを楽しむ

 赤の広場から歩いてすぐのところに、素晴らしいザリャジエ公園がある。2017年にオープンしたこの公園は、アメリカの有名な設計事務所「ディラー・スコフィディオ + レンフロ」によって設計された。植物で装飾された非常に心地の良い道を歩き、ロシアの気候帯を散策することができる。それぞれの気候帯がエリアごとに分かれて配置されており、それぞれの気候帯の植物が植えられている。

 この公園には地下博物館、「氷の洞窟」、3Dシネマもあり、バーチャルアドベンチャー(モスクワ上空飛行)を体験することもできる。しかし、ハイライトは「浮遊橋」で、ここはセルフィーを撮るのに最適な場所の1つである。

 軽くランチを食べたり、公園でコーヒーや紅茶を飲みながらリラックスすることもできる。

7 pm – バレエ観賞の夜

 もちろん、モスクワ1日目の最後を飾る最も豪華なイベントは、ボリショイ劇場でバレエを観ることだ。(演目が「くるみ割り人形」ならより完璧!)ただし、ボリショイ劇場のチケットを入手するのは簡単ではないため、モスクワ訪問の前に済ませておく必要がある。

 ただし、ボリショイ劇場のチケットを手に入れることができなくても、心配無用。モスクワにはバレエ(またはオペラ)を鑑賞できる場所が他にもたくさんある。スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ音楽劇場や国立クレムリン宮殿でも同様に素晴らしい演目を見ることができる。(ちなみにこのようにしてクレムリンの中をちらっと見学することもできる!)

10:30 pm – 素敵なレストランで遅めのディナー

 さまざまな味やスタイルのレストランがこれほど豊富に揃っている都市は他にあまりない。2021年、権威あるミシュランガイドはモスクワのベストレストランを選出して発表した。こちらで予算に応じてロシア料理が食べられるすべての場所を紹介している。

 しかし、もしあなたがたまたまボリショイ劇場やネミロヴィチ=ダンチェンコ音楽劇場の近くにいるなら「ドクター・ジヴァゴ」は間違いなく良い選択肢だろう。(24時間営業している)

2日目

9 am – モスクワのコーヒーを飲む

 モスクワは間違いなくコーヒーの街だ。あらゆる街角にコーヒーショップがあり、どの店も豊富な種類の飲み物を提供している。ロシアで作られた甘くてクリーミーな飲み物「ラフ」コーヒーを試してみたり、チーズコーヒーやソビエトのキャンディースタイルのものなど、非常に珍しい種類を選んでみるのもいいかもしれない。(コーヒーガイドはこちら

10 am – モスクワ川クルーズ

 もう1つのエキサイティングなモスクワの散策方法は、水上からモスクワを観察することだ。船はモスクワ川を一年中クルーズしている。ほとんどのルートは、スターリン様式の高層ビル「セブン・シスターズ」の1つであるホテル・ウクライナからスタートし、中世から残るノヴォデヴィチ修道院、モスクワ国立大学、ルジニキスタジアム、救世主ハリストス大聖堂、ピョートル大帝の巨大な記念碑を通過し、その他多くの観光スポットを回った後同じ場所に戻る。

 大きなパノラマの窓の船の中は常に最適な温度に保たれている。一部の船では充実した食事も提供しているため、朝食やランチをとるのにも最適である。

1 pm –「ロシア」博覧会を訪れ、ロシアの郷土料理を味わおう

 2024年4月までソ連時代のVDNKh 展示公園で大規模な「ロシア」博覧会が開催されており、ロシアの文化、科学、自然をテーマにした数多くのアクティビティや展示が行われている。

 「ロシア料理の家」が博覧会にオープンしている。そこではカムチャツカ、シベリア、カレリア、その他ロシア地域の代表的な料理を提供する15の屋台が並ぶ。アルタイのペリメニ、トゥーラのカラチ、コーカサスのパイなど、遠くに行かずとも、さまざまな料理や食事を1か所で試すことができる! ランチを取るのに最適な場所である。

 VDNKh展示公園は、それでなくても訪れるのに素晴らしい場所だ。パビリオンの建物はスターリン様式の建築物の完璧な例であり、まるでタイムスリップしたかのような気分になれる。公園内には、宇宙探査やロシアの歴史をテーマとする興味深い博物館がいくつもあり、さらには国の指導者が使用したさまざまな車両を展示する「特別な目的のガレージ」もある。

 そして最後に、ヨーロッパで最も高い観覧車「モスクワの太陽」に乗って、高さ140メートルから街の眺望を眺めることができる。

5 pm – 景色を眺めながらアイススケートとホットワイン

 アイススケートはモスクワで最も人気があり、手頃な料金のアクティビティの1つだ。絵のように美しいロケーションで、冬の間中オープンしている素晴らしいスケートリンクがいくつもある。ヨーロッパ最大のリンクの1つは、前述のVDNKhにもある。あるいは、モスクワのもう1つのとても人気のあるスポットであるゴーリキー公園にあるリンク、または赤の広場にある小さいながらも豪華なリンクを訪れることもできる。

 すべてのリンクでスケート靴を貸出しているので、必要なのは暖かい服装、思い出を記録するための充電済みの携帯電話、そして良い気分だけである。冬のモスクワは午後4時30分には暗くなり、何百もの照明が点灯し、街が巨大なおとぎ話の世界に変わる。

 もしスポーツに興味がななら、他のモスクワの独特な面を発見して欲しい。たとえば、中心部からわずか10分のところに新しい巨大な高層ビルに囲まれたダーチャ家庭菜園のある郊外の家)が立ち並ぶ地区があることをご存知だろうか?初期ソ連の雰囲気を感じながら散策してみてはどうだろう。 

8 pm –暖かく着込んで大声で笑おう

 以上の屋外アクティビティをすべて終えた後は、温かい飲み物と素敵な仲間がいる温かく居心地の良いバー以上に素晴らしいところはあるだろうか?モスクワはあらゆる好みに合わせることのできるエンターテイメントに満ちた都市である。

 ロシア語がわかるか、またはロシア語を練習したい場合には、劇場に行くかスタンドアップコメディーショーを観てほしい。モスクワでは英語のコメディーショーも開催されており、ロシア人が流暢な英語を話すか、ロシアに住む外国人(イギリス人やアメリカ人を含む)が片言または訛りの強いロシア語で話すのを聞くこともできる!(テレグラムチャンネル「モスクワ英語コメディー」でショーのスケジュールを確認できる)

11 pm – 一晩中パーティーして終わり!

 モスクワは眠らないと聞いたことがあるかもしれない。それはつまり、1杯(または2、3杯でも。ロシア人がどのようにブラックロシアンとホワイトロシアンというカクテルを作るかチェック)飲みながら、非常に多様な人たちとおしゃべりできるバーやナイトクラブがたくさんあるということだ。楽しんで、フライトに乗り遅れないように!(または乗り遅れたら、世界で最高の都市にもっと長く滞在しよう!)

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