そう、このタイトル、間違いではない。クリエイティヴな空間であるフラコン・デザイン・ファクトリーの中にあるカフェ8/25は、出てくるコーヒーもクリエイティヴである。メニューには、ユニコーンのミルクの入ったピンク・ラテ(250ルーブル=およそ370円)というものがあり、「ふんわり甘くて、ベリーと花の香りを持つ」と書かれている。このラテにはドライラズベリーで飾られている。このドリンクの魅力は、ミルク(植物性ミルクにすることもできる)とベリーのピュレの組み合わせ。このちょっと変わったドリンク、夏にはアイスでもオーダーできる。
チーズ入りコーヒーは、モスクワのカフェの新たなトレンド。いくつかの人気のカフェで、ハードからソフトまで様々な種類のチーズとコーヒーを融合させたオリジナルのドリンクが出されている。ラテ・パルメザン(300ルーブル=およそ440円)はVDNKh(全ロシア博覧センター)内の小さなカフェVMのオリジナルコーヒーであるが、これが一番人気の1つなのだそうだ。
パトリアルシェ池のそばにあるMIke’s Coffeeでは、「ディスコ・ポニー」(300ルーブル=およそ440円)と名付けられた夏向けのコーヒーがオーダーできる。これは、レモンシロップとレモングラスが入ったエスプレッソ・トニックのオリジナル版である。このコーヒーが好きだという人たちは、甘酸っぱさがたまらないと話す。このカフェではクラシカルなコーヒーから、炭入りコーヒーまで面白いコーヒーをたくさん試すことができる。
トヴェルスカヤ通りにあるカフェEggcellentは卵料理の専門店であるが、この店のコーヒーは常連客に人気がある(ここではモーニングを食べることもできる)。このキャラメル味のコーヒー(350ルーブル=およそ510円)は、ソ連時代のお菓子「コロフカ」を覚えていない(あるいはまったく知らない)あなたにも、ソ連の幼年時代を感じさせてくれる。
ケトジェニック・ダイエットを支持する人なら、バターを入れたコーヒーが悪くはないことを知っているだろう。防弾コーヒーは、ここ数年で、モスクワの多くのカフェのメニューで目にすることができるようになったものだが、ペトロフカ通りの「ザリャー」でしか飲むことができないコーヒーがある。それは、溶かしたバターとココナツバターを入れたエスプレッソに、シナモン、ターメリック、ヒマラヤ岩塩のローズソルトを加えたものである。甘味がほしい場合はエリスリトールを加える。このコーヒーはオーガニックで環境にも良いと考えられている。
1人用のテーブルが並ぶカフェ「イントロヴェルト」は、ミャスニツカヤ横丁にひっそりとある。一風変わった数々のコーヒーが好まれているが、もっとも興味深いのは、エスプレッソにザクロジュースとミントが入った「イエスタデイ・ブリュー」という名前のコーヒー(300ルーブル=およそ440円)。カフェのメニューには、植物性ミルクを使ったあらゆるドリンクがあるほか、ベジタリアン料理も食べられる。
ラフ・コーヒーはロシアで考案されたコーヒーのなかでもっとも知られているものである(このコーヒーについて詳しくはこちらから)。現在、このラフ・コーヒーはロシアのほぼどのカフェにもあるが、さらにこのラフ・コーヒーをベースに、フルーツシロップを入れたもの、松の実を入れたもの、ロズマリン、オレンジピールを入れたものなど、多くのバリスタが数十のオリジナルレシピを考案している。カフェチェーン「コーヒー・ライク」では、ソ連の人気のデザート「鳥のミルク」ケーキ(ビスケット、スフレ、チョコレートでできている)の風がするコーヒーを出している。これがなんともおいしいのである。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。