ウラジオストクで24時間、または48時間:極東のメトロポリスで何をするか?

 橋からの息を飲むような美しい眺めにあなたは口をあんぐり開けるだろう。手付かずの自然に抱かれ、新鮮なシーフードの料理を食べて舌鼓を打つ。ここでは極東の港町ウラジオストクに1日か2日滞在するときの過ごし方をご紹介しよう。

1日目

午前8時 ベーカリーで朝食

 ヴラドフレブ社が経営するベーカリーチェーン「ラコムカ」のコーヒーとパンで、ウラジオストクでのパーフェクトな1日をスタートしよう。ヴラドフレブは1903年に創業した、ウラジオストクでもっとも歴史ある会社の一つである。地元の人々もここで朝食をとるのが大好きだ。おいしいシーフードの世界に飛び込む前にここで本物のパンの匂いを楽しもう。一番人気があるのはポドルスキーというパン。まさにロシアのパンである。

午前9時から11時 最高の自撮りスポットへ

 新しい町を歩いて探索するのが好きだという人にとって、ウラジオストクの地形はちょっとハードである。ウラジオストクには、地元では「ソープカ(小さな丘)」と呼ばれる20以上の丘がある。ウラジオストクでもっとも見晴らしの良い場所の一つがオルリノエ・グネズド丘(鷲の巣の丘)で、町の中心部からは歩いて20分ほどかかる。

 時間を節約したければバスかタクシー(オススメなのがヤンデクスタクシー。英語可)を使うとよい。もうひとつ、スヴェトランスカヤ通りから出ているロープウェイに乗るのも便利な方法である。

 キリル文字を考案した聖キリルとメトディウスのモニュメントは、金角湾に架かる豪華な橋ゴールデンブリッジで最高の景色を楽しむための基準点となる。ウラジオストクを発見したニコライ・ムラヴィヨフ=アムルスキーが初めてここを訪れた際、その風景がイスタンブールに似ているとして、この湾にトルコにあるものと同じ名前をつけた。

 ロープウェイまたは階段で下におり、もっとも歴史のあるメインストリート、スヴェトランスカヤ通り沿いに右に進む。

 

12時から1時 ゴージャスな海の景色を楽しみながらランチ

 かわいらしい噴水やレトロなディナモスタジアムを通りすぎながら、歩行者天国のアカデミカ・フォーキナ通りまで行く。そこで海辺の観覧車に乗ろう。ユビレイヌィビーチのそばのフードコートでシーフードヌードルを食べ、スムージーを飲むのを忘れずに。心地よい木製のビーチチェアに横たわり、アムール湾の波を楽しもう。

2時から3時 かつての街の姿を知る

 ウラジオストクで1つだけ博物感に行く時間があるなら、アルセニエフ記念国立沿海地方博物館にぜひ足を運んでほしい。古代の貝殻から、かつてこの地に存在した渤海(7世紀〜10世紀)の遺跡にいたるまでの非常に興味深い展示物がたくさんある。

「デルス・ウザーラ」

 展示物の多くはロシア帝国時代の軍人で探検家のウラジーミル・アルセニエフに捧げられている。アルセニエフはウラジオストクに配属され、そのときこの地方に大きな関心を抱き、地元の民族について調査を行い、30年以上にわたって博物館に勤めた。アルセニエフの著作「デルス・ウザーラ」は、アルセニエフの探検に同行した地元の老漁師とアルセニエフとの交流を描いた作品で、多くの言語に翻訳されており、黒澤明が映画化したのは有名だ。

エレアノール・プレイのモニュメント

 もう一人、この地方のヒーローといえばアメリカ人女性、エレアノール・プレイ。ウラジオストクから手紙を書き、街の姿と、日露戦争や1905年の革命など、20世紀初頭の激動の時代を伝えた。スヴェトランスカヤ通りに彼女のモニュメントが建てられている。

4時から6時 ボートに乗る

 港めぐりは外せない。ゴールデンブリッジの景色はすでに楽しんだので、今度は橋の下をボートで進み、願いごとをしよう。水上からは金角湾全体を見渡すことができる。帆船、海軍の艦船、美しいヨットとセイルボート。もし幸運なら潜水艦を見ることもできるかもしれない。さらに美しいルースキーブリッジをくぐり、素晴らしい写真を撮ろう。

7時から8時 本物の潜水艦を体験する

 雰囲気のよいアドミラルスキー公園を訪れよう。ここからはツァレーヴィチ・ニコライの箱舟を見ることができる。1880年に皇太子としてウラジオストクを訪れたニコライ2世を記念したもの。

 階段を降りて、モニュメントを見たら、ボートから見た海軍の船を間近で見てみよう。それからコラベルナヤ湾岸に停泊している潜水艦に向かう。潜水艦は内部が博物館になっており、ロシア太平洋艦隊の歴史を知ることができるだけでなく、本物の潜水艦がどのようなものかを目にすることができる。

 ただし気をつけなければならないのは、客室の間の通路が非常に狭いこと。船員たちと同じ体験が実際にできるわけだが、閉所恐怖症向けではない。

 

8時から9時 ディナーにカムチャツカ蟹を食べる

 ここはカムチャツカではないが、カムチャツカ蟹はここでも見つけることができる。そしてきっと間違いなくあなたに喜びをもたらしてくれるだろう。人気が高いシーフードレストランの一つがZuma。事前に予約して、ディナーを楽しもう。

 おいしくて珍しいシーフードがメニューにあり、素晴らしく調理されている。蟹を丸ごとオーダーできるが、足をはずすのが嫌だという場合は、蟹のセビチェかウォックを注文するとよい。お値段は比較的高めだが、味はたしか。

 この店のただ一つの欠点はよい景色を楽しむことができない点。もし海辺でのディナーを楽しみたければ、レストランPyaty Okeanに行こう。こちらも新鮮な蟹やシーフードがより安価に楽しめる。

 

2日目

午前9時から10時 フランス風の朝食を取る

 スヴェトランスカヤ通りの「ミッシェル」ベーカリーでエビとイカのキッシュとコーヒーを取る。まだお腹に余裕があるようなら、自慢のエクレアを試すのをお忘れなく。

 

午前11時から午後2時 海の生物を近くで見る

 ルースキー島にあるプリモルスキー水族館で11時から始まる、イルカ、シロイルカ、オットセイ、気まぐれなセイウチのパフォーマンスに遅れないように行こう。

 このショーのあとは、2時間もあれば、この施設の全てを見ることができる。日本海の全ての生物はもちろん、キュートなバイカルアザラシにも会える。

 

午後3時 水族館のカフェでディナー

 パフォーマンスを見せてくれた動物たちの料理は出てこないことを祈りつつ。水族館ではスナックバーやレストランで食事を楽しむことができる。一度水族館から出てしまうと、再入場できないので要注意。

 本土に戻るのに、タクシーを返してしまったのなら、バスに乗るのが早い。

 

午後4時から5時 ソ連時代の郷愁を誘う近代芸術

 「ザリャー」アートセンターで展示が行われているようなら出かけて見よう。通常はモスクワから来ているキュレーターのアリサ・バグドナイテが近代芸術の最高の芸術家やキュレーターを招き、現代芸術だけでなく、レトロな芸術も見せてくれる。ここはソ連時代は縫製工場であった場所。周りには興味深いストリートアート作品がいくつもある。一階のツリーカフェはおすすめで、シーフードのトマトソースパスタがおいしい。

 

午後6時 ショッピングタイム!

 ザリャーからそんなに遠くないところに食料品店があり、ここではカムチャツカ蟹、ホタテ、イクラを買って帰ることができる。店員がきちんと保冷バッグに詰めてくれる。鳥のミルクのお菓子を見逃さないように。ここでは、天然の寒天をつなぎに使っており、お土産にぴったりである。

 

午後7時から午後8時 素晴らしい夕焼けを見る

 エンゲルシェルド灯台にタクシーか59番のバスに乗って行こう。ここでは、太陽が海に落ちようとしているとき、わずかに一片がアムール湾に解けるように沈んでいく風景が特に美しい。灯台に近づけば良い写真が撮れる。

 そのままの自然を存分に楽しみ、少し瞑想してみよう。

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