マンモスの祖先の死骸を発見

画像:ドミートリイ・ボグダーノフ
 ロシア連邦サハ共和国のスオラ河岸で晩夏、地元住民がトロゴンテリ・ゾウ(ステップ・マンモス)の死骸を発見した。約20万年前に地球上に生息していた動物で、北米のマンモスの祖先と考えられている。

 「ゾウはほぼ完全な形で回収された。下肢の細かい骨や関節も保存されていた。完全に欠落しているのは右の後ろ足。どうやら生息当時にもぎとられたようだ。骨盤の一部の骨や足の長骨が肉食動物にかじられていた」と、古生物学研究所哺乳類研究室のエヴゲニー・マシチェンコ上級研究員はロシアNOWに話した。

 サハ共和国でマンモスの骨はよく発見されるが、その祖先であるトロゴンテリ・ゾウの死骸が発見されたのは初めてである。

 前世紀、古代ゾウの死骸が、イギリス、フランス、ドイツでも見つかっていた。しかしながら、今回サハ共和国で発見された死骸は、研究者によると、より完全に近いという。ほぼ90%が残っており、牙と頭蓋骨も無事であった。これは45歳前後の小柄なオスの死骸で、牙はそれぞれ直径18センチ、重さ75キロ。

 トロゴンテリ・ゾウは地球上に生息したゾウの中で最も大きい。体長は4メートル以上で、毛皮は部分的にしかなく、体重は10トンに達すると考えられている。古代ゾウの寿命は、現代のゾウ類と同様、約60歳だった可能性が高い。研究者は発掘現場で、このゾウ以外にも、植物や哺乳動物、昆虫、軟体動物などの遺物を発見した。

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