ロシア国防省がNATOに説明を要求

mil.ru撮影
 ロシア連邦国防省は、「ロシア軍機がシリアで病院を爆撃している」との情報について、証拠を示すか、そうでなければ公式に否定するよう求めている。ロシアはこれに「数日間」の猶予を与えた。専門家は、証拠がこの後出てくるとは考えていない。

 国防省は27日、北大西洋条約機構(NATO)諸国およびサウジアラビアの軍関係者に対し、説明を要求した。欧米のマスコミは、ロシア軍機がシリアで病院を爆撃している、との情報を発信している。

 

情報の根拠を示すか撤回するか

 「我々は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、サウジアラビア、トルコ、NATO諸国の武官を招待し、発信した情報の公式な根拠を提示するか、または否定するかを求めた」と、会談の後、国防省のアナトリー・アントノフ次官は述べた。証拠の提示または否定には、国防省によると、「数日あれば足りる」という。ロシア側はロシア軍機が民間施設に空爆を行ったとの情報を入念に調査している、とアントノフ次官は説明した。

 外交・防衛政策評議会の名誉会長で、ロシア国立研究大学「高等経済学院」世界経済・世界政治学部長であるセルゲイ・カラガノフ氏は、証拠が実際にあって、提示される、とは考えていない。「今は、この話題の重要性を誇張しようとは思わない。受け取るたくさんの情報の一つにすぎず、またプロパガンダ戦の一部である。ただ、嘘を言われたら、あなたは嘘をついていると指摘しなければいけない」。NATO軍はすでに、アフガニスタン、イエメンで、2ヶ所の病院を爆撃しているため、今は「当然のことながら」、自分たちの失敗を覆い隠そうとすると、カラガノフ氏。だがロシアが要求を突き付けたため、NATOの関係者はこれから、静かに未確認情報だとささやき、マレーシア機の撃墜と同様、これ以上このカードを提示せず、将来的にも提示することはないのでは、とカラガノフ氏は考える。