ユーリー・マンチュークはレストランビジネスに携わって15年以上になる。この間に彼はモスクワとサンクトペテルブルク、またニューヨークとロンドンの複数の有名レストランで料理長を務めてきた。現在は自身が経営するサンクトペテルブルクのカフェ「Charlie」の厨房を率いる。このカフェは1920年代から1930年代のアメリカの雰囲気をイメージした場所である。
わたしはありふれた食材のちょっと変わったテクスチャーを使ったり、大胆な組み合わせに挑んでいます。またレストランには名物とも言える重さ1キロのスィルニキ(カッテージチーズのおやき)があります。朝食は1日中オーダーしていただけるようにしていますが、それにはシャンパンがつきます。夏場にはグループを対象に、レストランの近くの船着場からネヴァ川クルーズのサービスを行っていますが、これは人気があります。
カーシャ(お粥)へのこだわり、そしてメニューに含まれている少し変わったトウモロコシのカーシャについて教えてください。
レストランには8種類のカーシャがあります。伝統的なものに加えて、アサのカーシャ、亜麻のカーシャがあります。トマトソースで煮た小麦粉のカーシャにツナのムースを添えたものもありますが、店ではこれを「二日酔いの粥」と呼んでいます。それからトウモロコシのカーシャが2種。これは本質的にはイタリアのポレンタですが、カフカスのママルィガにも似ています。このカーシャを店ではロシア風に、イチゴ、サクランボ、そしてクリーミーな味を出すためにブッラータを添えて出しています。ブッラータにはハルヴァ(穀物、胡麻、野菜、果物に油脂と砂糖を加えて作るお菓子)とヒマワリの種を混ぜています。
昔と変わらず美味しいと思います。ロシア人シェフはフランス料理のもっともよいところを取って、それをアレンジしました。今の新しい技術のおかげで、わたしたちはそれをさらに発展させています。
宇宙征服以外にですか?(笑) 「Charlie」という店をブランドとして、他の都市、他の国に広げていきたいです。目下の目標となっているのは、マイアミに出店することです。
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