ロシア語を学べるTikTokアカウント、ベスト5

Kira Lisitskaya, eduard_martirosyan; garazlubov_ege; yanggemadeinchina/tiktok.com
 中国出身のロシアの女優、占い師の格好をした教師、そして不良っぽい青年が、ロシア語を学ぶ難しさについて語り、ロシア語会話で使えるフレーズを教えてくれる。ただし、前もって断っておくが、教えてくれるのは必ずしも上品な言葉とは限らない。

1. ヤン・ゲ(ロシア語)

 「コジョール(雄ヤギ)とコザー(雌ヤギ)。これは性別の違う同じ動物を指しますね。では、高教育を受けた、賢いロシア人の皆さん、ではなぜ、オショール(雄ロバ)とオサー(スズメバチ)はまったく違う生き物になるのか、教えて!」とこのヤン・ゲさんは憤慨している。

 ヤン・ゲさんは20年間、中国に住んだ後、留学のためロシアにやってきた。2010年に全ロシア映画大学に入学し、 2年後「ゴーゴリ・センター」の演出家キリル・セレブレニコフの劇団に入団した。「マチルダ」、「乗組員」などのロシア映画に出演しているほか、モスクワで愛を探す映画「ニュー」を監督し、またロシア版の歌番組「ヴォイス」にも参加した。

 「耐えられないロシア語」というコーナーで、ヤン・ゲさんは、ロシア語学習の経験、またロシア語を学ぶ人々を行き詰まり状態にしてしまうロシア語の面白い法則や例外について語っている。たとえば、ロシア語ではなぜ、フォークやスプーンは“置かれている”のに、コップは“立っている”のか、「ティーポットは長い時間かけて冷めていく」と「ティーポットは長い時間、冷めない」と言うロシア語の文章はなぜ同じ意味なのかと問いかける。彼女が取り上げるこうした疑問はロシア語の専門家をも深く考えさせるものとなっている。

2. アナスタシヤ・コフトゥン(英語)

@callme_teacher

Основано на реальных событиях 😂 кто ж знал, что «Я» такая сложная 😂 #хочуврек#языкивунивере#рек#рекомендации

♬ Act 2: In the Hall of the Mountain King - Edvard Grieg

 3人の女子学生が出会った。1人はアメリカ人、もう1人はイギリス人、そしてもう1人はロシア人。アメリカ人がロシア人に尋ねる。 

「ストロベリー(いちご)はロシア語でなんていうの?」

「クルブニーカ」

 「ブルベリーは?」

「チェルニーカ」

「ああ、わかった!どれもイーカで終わるのね。じゃ、ラズベリーは?」

「マリーナ」

「あれ、イーカじゃないじゃない。じゃ、クランベリーは?」

「クリュークヴァ。ついでにグースベリーも教えてあげるわね。グースベリーはクルィジョーヴニクというのよ」

 動画の冒頭はアネクドート(小噺)のようであるが、最後は悲劇である。英語とドイツ語の教師であるアナスタシヤさんは、動画の中で、ロシア語の語尾変化や格変化、単語の変化について語っている。

 たとえば「ツヴェト」(色)と「ツヴェティ」(花)は違う言葉であることや、なぜ「ウハー」はスープで、「ウーホ」は耳なのか、あるいはアクセントの違いでまったく違う単語になることなどについて説明している。 

 「ロシア語の勉強を手伝っている外国人の友人がいるのですが、彼らにとって、動詞の語尾や複数形の変化、そしてもちろん、格変化はとても難しいのです」とコフトゥンさんはロシア・ビヨンドの取材に対し、語っている。 

3. リュボーフィ・ガラス(ロシア語)

 柄のついたプラトークをかぶり、派手なピアスとネックレスをした女性がテーブルの向こうに座っている。彼女は真剣な顔つきで、色のついた丸いランプの上で両手を動かしながら、言う。

 「あなたが抱えている問題・・・それは、見えました!! “ニェオプロチェンヌィ”ではなく、“ニェオプラチェンヌィ”なのです」

 55歳のロシア語教師リュボーフィ・ガラスさんは、ときに占い師、ときにラッパー、ときに空手家の格好をして、ロシア語の主な法則について説明し、学生たちが試験の準備をするときにしがちな間違いを教えてくれる。

 リュボーフィさんは、サイト「文学年」のインタビューの中で、「生徒の誰かが規則を忘れると、わたしは彼らに、動画を撮ったから、Tik Tokを見なさいと言うんです。すると生徒たちは次の授業で、“先生、ありがとう!15秒で覚えられました!”と言ってくれるんです」と話している。 

4. レディ・ハンナ(英語) 

 真っ赤な口紅を塗り、厳しそうなメガネをかけた若い女性が、初心者のために、挨拶、感謝の言葉などロシア語の基本的な単語やフレーズ、代名詞などを教えてくれる。

 またハンナさんは、難しいロシア語の母音「Ы」の発音や、ロシア語独特の言い回し、「ええ、いや、多分」の意味などについて説明し、さらにありとあらゆるロシア語の罵り言葉を教えてくれる。ちなみに、ハンナさんのチャンネルは「18歳以上限定」となっているので、それ以上であれば、活用できる。

5. エドゥアルド・マルチロシャン(英語)

 アディダスのスポーツウェアに身を包み、自分はロシア系アルメニア人だと言う若い勇猛な青年は2010年、12歳のときにアメリカに移住したと話す

 2019年から、ロシアの激しいゴプニク(ロシア版の不良、ヤンキー)のイメージで、英語のアルファベットがロシア語ではどうのように発音されるのか、またアメリカの一般的な名前をロシア語風にするとどうなるのか、あるいは、英語の罵り言葉である「ファクト」や「シット」という単語が、ロシア語ではどのような意味になるのか(ちなみにファクトは事実、シットは盾)などについて語っている。

 またエドゥアルドさんは、ロシアの「典型的な」生活の1シーンを撮影している。またプーチン大統領をとても尊敬しており、大統領に敬意を示した動画は4万回以上再生された。

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