ロシア語が母国であるがロシア国外に居住している人や、あるいは自分の子どもを複数の言語を話せるように育てたいと思っている親は、現に、ロシア語のような難しい言語であっても、いろいろな方法で複数の言語を子供に教えている人たちがいるということを知るべきだ。
成功への鍵は、ロシア語を日常生活に取り入れながら、楽しく、わくわくするように学ばせることである。そして、以下の方法をできるだけ実践してみることをオススメする。
あなたがロシア語を話し、子供が6歳以下でまだ話すことを学んでいる最中なら、子供をバイリンガルに育てることは可能だ。その年代の子供たちの脳はスポンジのように簡単に情報を吸い込むからである。でも、特別な約束ごとを決めなければならない。「一人の親は一つの言葉を話す」、ということである。すなわち、基本的に、親はそれぞれ自分の母国語で子どもと話すということである。
子供がすでに大きくバイリンガルに育てたいわけではないという場合は(大人にもあてはまるが)、言語を習得するには、毎日の会話の練習以外に効果的な方法はない。
ロシア語での会話を学ぶため別の方法は、ロシア語の家庭教師かベビーシッターを雇って、四六時中できる限りロシアで話してもらうことだ。もしくは、ロシア語のデイケアに行かせる方法もあるし、ロシア人家族と時々一緒に遊ばせる方法もある。
あらゆる年代を対象にした、オンラインやDVDのコースもある。必要な全ての文法や単語を教えてくれるものもあり、基礎作りには良い。たとえば、Little Pimは、0歳から6歳までの子供を対象に、パンダのアニメキャラクターを使って、単語や言い回しを教えてくれる。
ぬり絵や、工作や、料理が好きな子供なら、その中で言葉を覚えるようにすることもできる。ロシア語の文字や単語が入ったぬり絵の本も出されている。レゴで遊びながら、ロシア語で自分の名前をどう書くか教えるのも悪くないだろう。
また、ブログ 「Russian Step by Step for Children」の作者である、ナターリアのように、ロシア語の文字の形にパンケーキを焼くという方法もある。彼女は、娘と一緒に、週に一回パンケーキを焼く。焼けるまでの間に、ロシア語のレシピでつづりや読みを覚えることができるのだ。
このように、子供をわくわくさせて、モチベーションをあげよう。
ソ連時代の名作アニメから、現代のアニメまで、チェブラーシカやワニのゲーナ、クマのプーさんといったロシアのキャラクターが登場するので子供たちが楽しみながら学ぶことができる。アニメを見ることは他の方法よりとっつきやすく、どのレベルの子どもにも適しているし、子どもも楽しんで口語を学ぶことができる。はっきり言って、どの親にも時には休憩が必要なので、そんな時はテレビに助けてもらおう。
読み聞きや歌をうたうことは言葉を覚えるのに最適の方法だ。コルネイ・チュコフスキー(山賊バルマレイやアイボリット先生の作者)の詩、英雄ボガティリとお姫様の民話やロシア民謡は子供たちが単語や言い回しを覚えるのに役立つし、勉強を続けるための誘因となる。
「ニューヨーカー」に記事を書いているキース・ゲッセンは、子供がレゴで遊びながら、一人でロシアの歌を何日もハミングしていたのを覚えている。その数日後、子供はロシア語で最初の文章を話した。
これまで記したことをすべて実行し、愛する子供を本当にロシア語とロシアの文化にどっぷり浸からせたいのなら、残された方法は一つしかない。ロシアに行くことだ。家族旅行で行くのも良し、子供をサマーキャンプに参加させるのも良し。
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