ロシア語を学ぶ8つのステップ:最少の時間と労力で楽しくマスター

画像:ナタリア・カンダコワ
 あなたは、ロシア語の果てしない語彙と深~い文化に身を浸す勇気があるだろうか?仮にあるにしても、なるべく無駄な努力はせずに、学習のプロセスを簡単にしたいもの。そのための8つのステップをご紹介したい。

1. まずは心の準備から

 何でもそうだが、新しいことを始めるときは、まず最初に、なぜそれをやるのか、何のために努力するのか、その理由を明確にしておくことが肝要だ。このモチベーションこそが、悪夢が果てしなく続くような、学習の最も困難な時期を乗り越えさせてくれる原動力になる。もしかして、あなたは、ロシアで愛を見つけることを夢見ているとか、あるいは、ビジネスのためにロシアに来たいとか?いずれにせよ、難しい文法の森に果敢に突進し、時間をかける覚悟はしておいていただきたい。思い切り気合を入れて、それをクリアしなければならない。

  1. 文法をがっちり押さえる

 月並みに聞こえるかもしれないが、ロシア語の文法を理解することが重要だ。そのためにどうしたらいいか分からない場合は、あなたの街でロシア語のコースに登録しよう。でも、それができなくても、ご心配なく。オンラインでロシア語を教えてくれる先生がたくさんいる。それぞれのアプローチがあるので、あなたに合った人を探そう。

  1. 基本的な語彙を完璧にマスターする

 あるていどロシア語を話せるようになるには、一連の基本的な単語とフレーズを覚える必要がある。どの言語にもそうしたコアになる語彙があり、ロシア語も例外ではない。そういう基本語彙を明示した参考書を見つけ、速く習得しよう。この段階では、量ではなく質を追求すべきだ。100の単語を完璧にマスターすることは、1000の単語を、意味、用法を明確に知らずに“なんとなく”知るのにまさる。急がば回れ!である。

4. オンラインの語学コースやアプリを活用する

 オンラインのロシア語学習ツールがいくつかあり、あなたの学習の助けになるかもしれない。ロシア・ビヨンドのガイドを参照してほしい。

 そのなかでぴったりしたものがあったら試してみよう。例えば、モスクワ大学には、スカイプを使うコースがある。1回の授業は約2000円で、授業の進み方の速さも、あなたの希望で調整できる。 

5. ロシアの映画やテレビ番組を見よう

 ロシアの発音をマスターするのは簡単ではないが、不可能なことなどない。例えば、ロシアの映画やテレビ番組をYoutubeで見てみてみよう。発音だけでなく、ロシアのリアルな生活も見えてくるだろう。また、多くのハリウッド映画がロシア語で吹き替えられていて、これもネットで見ることができる。ロシアの映画の歴史は豊かだ!というわけで映画を見よう。

6. ロシアでロシア語を学ぶ

 言葉を学ぶ最も効果的な方法は、その国で暮らすことだ。これに代わるものはない。もし、そうすることが可能なら、ぜひそうすべきだ。ロシアでの生活があなたの気に入っているなら、それはすでに成功を保証する。

 その際、もしあなたが本当に“ロシア語漬け”になりたいなら、大都市は避けよう。そこでは英語を話せる人が多いから。 「住民がロシア語しか話せない地方都市や僻地に住んでいれば、言葉をマスターする以外に選択肢がなくなる」と、ロシア・ビヨンドのドイツ人エディター、ペギー・ローゼさんは言う。

 たしかに、これがほんとに“ロシア語漬け”になる唯一の方法だ、と賛成するのは、アジャイ・カマラカランさん。『サハリン島から世界へ:愛の物語その他』の著者だ。「外国にいるときは、その学習のプロセスが止まらずに前に進む。だから言葉も上達する」

7. ロシア人の友だちをつくる

 そう、ここには目新しいものはない。友人はあらゆるスラングから宣誓の文句まで教えてくれるし、ロシア的なパーティーのやり方も伝授してくれる。また誰でも知っているように、ロシア人のガールフレンドやボーイフレンドを見つけるのもいいアイデアだ。「寝室の会話」はすごく効果的な方法!

 ヒュー・マケナニーさんは、アイルランド出身の教育家、声優、作家だが、モスクワで家族とともに暮らしている。その彼もこれには賛成で、地元の人とできるだけ付き合うべきだと言う。

 「私は、バーやレストラン、クラブで多くの偉大なロシア人に会って、あらゆることがらについておしゃべりしてきた。当然、私のロシア語のレベルは、二、三杯ひっかけると十倍にもなる。というか、まあ自信はつくね」。彼はロシア・ビヨンドにこう語った。

  1. “旅は道連れ”で言葉もうまくなる

 ロシアを列車で旅行するのは、国を見るだけでなく、あなたの語学力を高める素晴らしい方法だ。旅のある時点で、あなたは見知らぬ人と話をするようになるだろう。 それに慣れてほしい!

 「電車を降りたら、地元の人たちと交流しよう。あなたと話したい人はたくさんいる。私はイギリスの学生によく言うのだが、恥ずかしがらずに話し、どんどんミスをしてほしい。それは実はミスなどではなく、単に学習と成長のチャンスなのだから、と」。マケナニーさんはこう締めくくった。

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