非公式なロシアの象徴20選(写真特集)

Kira Lisitskaya (Photo: Komsomolskaya Pravda, imageBROKER.com, Sergey Voronin, Danita Delimont, ZUMA Press/Global Look Press)
 白・青・赤の旗と双頭の鷲がロシア連邦の公式シンボルである。しかし、この国に深く関係しているロシアならではの独特なものと言えば一体何であろうか?

1. バーブシカ(ロシアのおばあちゃん)

 世界中どこにもおばあちゃんは存在しているが、「バーブシカ(ロシアのおばあちゃん」はまったく他に類を見ないのロシア独特の現象である。ここのおばあちゃんたちは見た目も異なっていて、よく知られた「おばあちゃん風」ほっかむりで頭を覆っている。そして彼女らは最高に世話好きな生き物である。しかし、とくにおばあちゃんが食事を食べさせてくれるときにはそれは有害である。

2. バラライカ

 この三角形をした弦楽器バラライカは、ロシアの楽器と言えばおそらく誰もが思い浮かべるものではないだろうか。ロシアでは17世紀から演奏されていたことが知られており、現在でも依然人気があり、音楽学校でも教えられている。現代の音楽バンドも人気ポピュラーソングをバラライカを使ってカバーすることがあり、曲に独特のロシア民謡の雰囲気を出している。

3. バレエ

 たとえロシアに行ったことがなくても、クラッシックバレエを見たことは少しはあるだろう。そしてそれがロシアで生まれ、形づくられたものであるということを伝えられるということはとても幸運なことである。そして、ピョートル・チャイコフスキーが作曲した「白鳥の湖」はもっとも有名なバレエ作品のひとつで、世界中で頻繁に上演されている。

4. 聖ワシリイ大聖堂

 赤の広場にあるこの大聖堂はロシアでもっとも知られている建物のひとつであろう。これは、切手、絵葉書、本の表紙などなどのロシアに関連するものなら何にでも描かれている。しかし、実はひとつの場所に9つもの教会があることを知っているだろうか。そして、さらに名前も別の正式なものがあると知っているだろうか。もし知らないのなら、これを読むことをお勧めします。

5.熊

 もちろん、熊は地球のあちこちに生息しているが、ある理由から、まず熊と関連ある国とされているのがロシアである。よく知られた神話がひとつあり、その中で熊は街中をよく歩く。一方、西側のメディアではステレオタイプ的にロシアをイラストで熊になぞらえて永年表してきた。

6. 黒の正方形

 ロシアの画家を知っているだろうか?きっと何人かは知っていることだろう。そして少なくとも、カジミール・マレーヴィチと彼の象徴的作品「黒の正方形」は知っているだろう。この作品は今日にいたるまで、人々の間で芸術か、それともまやかしかで議論が続いている。しかし、20世紀前半に彼がこの作品を描いた時には、革命的なものであった!これについてもっと知りたい方はこちらをどうぞ。このアバンギャルド作品が描かれた背景には何があったか

7. ブリヌィ

 ロシアのパンケーキもしくはクレープであるブリヌィはロシア料理に欠かせないものである。ロシアでは、これを数えきれないほどの種類の餡とトッピングで食べる。そしてロシアのすべての家庭には世代から世代に受け継がれてきた独自のつくり方がある。そして、一週間にわたってパンケーキを食べて祝われる「マースレニッツァ」と呼ばれるお祭りまである。

8. ボルシチ

 あなたはこの料理について聞くと、ボルシチはウクライナ料理だと思うかもしれない。しかし、ボルシチがどちらの文化に属しているかについての議論は、それらの国の文化そのものと同じくらい古くからなされて来ている。この問題について以前解決を試みたことがある。そして導き出したのがこれである-ロシアとウクライナのボルシチの違い

9. キャビア(イクラ)

 黒いキャビアにせよ、赤いイクラにせよ、どちらの色でも完ぺきな食べ物である。塩漬けされて冷やされた「ツブツブ」はどの料理と一緒に食べても最高だし、それだけでもりっぱな前菜になる。ロシア人はキャビア(イクラ)づけになっていると思われがちだが、そんなことはなく、一般のロシア人は大晦日に食べるくらいで、日常的にテーブルに乗ることはない。しかし、おいしいロシアのお土産としてはいつも人気だ。(ところで イクラやキャビア以外にロシアには多種の魚卵があるのだということについてはこちらからどうぞ)。

10. 教会と黄金ドーム

 未来や過去、さらには他の銀河からやって来たとして、たまたまロシアのどこかの場所に降りついたとしたら・・・?いたるところにある黄金のドーム見ただけで、そこがロシアであることが分かるだろう!様々な都市のあちらこちらにあるロシア正教教会は遠くからでも目立つ、最も美しい魅力あるもの建物だ。ところで、これらの建物がどうしてタマネギの形をしているのかしっている?

11. 赤い五芒星

 ソ連時代において誰もが知っていた象徴の中には今でもロシアで見ることが出来るものがあり、モスクワのクレムリンの塔についている星がそのひとつ。この星は、ロシアの皇帝軍隊のシンボルにも使われており、1918年には赤軍の主要な象徴となった。この星の5つの光線は、自由を求める闘いにおける、世界の5大陸の結合を象徴している。他のソ連のシンボルについてもっと知りたい方はこちらからソ連のシンボル

12. カラシニコフ

 こんなジョークがある。ロシア人が何をしても、最後にはカラシニコフで終わる。この有名な(そして世界に最も拡散した)オートマチックライフル銃は1947年にミハイル・カラシニコフによって開発され、今でも製造されている。この銃についてあなたはどれくらい知っているだろうか?こちらのクイズに挑戦してみよう

13. ホフロマ塗り

 ホフロマ塗りはロシアに関するデザインでもっともよく知られたもののひとつである。この赤、黒、金色が使われた模様は300年以上前から木製食器に描かれてきた。火の鳥や草花のよく知られたデザインはまさにロシアスタイルのブランドと言っていいだろう。

14. ココシニク

 この伝統的な頭飾りは昔からよく知られ、ロシアの各地には独自の形や飾りつけのものがある。ココシニクには多くの種類があり、小さなティアラのようなものから、角にも似た巨大なものがある。このまさにシンボリックな装飾品について知りたければこれを読んでみては?

15. マトリョーシカ

 これは、ショールをまとった女性を模したロシアで最も象徴的な人形だ。木製人形の中にはより小さな人形が隠されており、その人形の中にもまた別の人形が・・・。中には3体から1ダース以上もの人形がはいっており、その数は一番外側の人形の大きさによる。ところで、この人形は昔からロシアの子供たちが遊んでいた伝統的なおもちゃということではなく、比較的歴史は浅いのだが、あっという間に大人気な人形となった!

16. ロシア・サラダ

 世界で誰もが「ロシア風」サラダと呼んでいるものは、ロシアでは「オリヴィエ」サラダと言う。これはフランス人シェフの名からつけられており、彼が皇帝一家の為に料理をしていた際にこのサラダを作り出した。とにもかくにも、ソ連時代になってこのおしゃれなサラダのつくり方は簡素化され、そのため、家庭でもつくられるようになった。そして、今でも新年を祝う料理の主要なものだ。さあ, 究極の「オリビエ」サラダのレシピをここに紹介しよう。

17. サモワール

 ロシア人が紅茶に目にないことは誰もが知るところであり、この「ケトル」の存在はその理由のひとつである。紅茶を飲むために大家族が一同に集まるからである。サモワールの多くは大量のお湯を沸かすことが出来、長時間熱いままで置いておいてくれる。そう、お茶の時間は何時間も続くことがあるからだ。

18. スプートニク

 英語で「スプートニク」と言えば、衛星を意味するが、このままの語でも英語の辞書に載るようになった。1955年に最初の人工衛星「スプートニク」が打ち上げられ、人類の宇宙時代が始まった。この物語の背景にはなにがあるのか知りたければ、こちらを読んでみては?

19. ウォッカ

 乾杯!ここでは追加の説明は要らないだろう。というのも、この言葉はロシア語のままで他の言語にも取り入れられているからだ(そして、ロシア人化学者ドミトリー・メンデレーエフがウォッカを発明したと信じられている)。ちなみにこのアドバイスを読んでみるのもいいかもしれない。ウォッカの飲み方と酔っ払わない方法!

20. ウシャンカ帽

 大ヒット映画「アルマゲドン」(1998年)に登場した酔っぱいロシア人宇宙飛行士レフ・アンドロポフを覚えているだろうか?彼が被っていたのがウシャンカ帽で、「レッドブル」(1984年)のアーノルド・シュワルツェネッガーもこれを被っていた。これはもうひとつの典型的なロシア伝統の頭を飾る装身具である。 もし、ハロウィーンやロシアスタイルのパーティーに参加することになりロシアに関係する服装をするならこの帽子は欠かせない。

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