第二次大戦最年少の兵士を描いた最新ロシア映画

Viktoria Fanasyutina/ Mosfilm, 2019
 『小さな兵士』(“Солдатик”)は子供にも大人にも面白い映画に仕上がっている。とんでもない実話に基づいているからだ。

 一見、ロシアの新しい歴史映画『小さな兵士』はおとぎ話のようだ。第二次世界大戦中の赤軍に6歳の少年がいたとは信じ難い。まして彼が数々の功績を残し、メダルまで授けられたというのだから驚きだ。

 しかし、『小さな兵士』の主人公セリョージャ・シーシキンの物語は完全な実話である。

実話に基づいた映画

 映画の主人公セルゲイ・アレシコフ(アレーシン)の実在のモデルは、母と兄がパルチザンに協力していたかどでドイツ軍に処刑されて完全な孤児となった。

 腹を空かせて迷子となったセリョージャは、長い間森を彷徨った後、ソ連の偵察兵に発見された。悲しみを抱えていたにもかかわらず、少年は常に陽気で、生きる喜びに溢れていた。たちまち兵士たちのアイドルとなった彼は、「連隊の息子」として部隊に留め置かれることになった。

 軍の養子となった後、彼は正式にある人物の養子となった。連隊の指揮官ミハイル・ヴォロビヨフが彼の養父となる手続きをしたのだ。それ以来セルゲイ・アレシコフの軍隊生活が始まった。そこで彼は功績を残し、負傷し、やがて表彰されるのである。

大人向けの子供映画

 この映画を撮影したヴィクトリア・ファナシュチナ監督が小さな兵士の物語を知ったのは、戦争経験者に関するウェブサイトだった。初めはこれが実話だとは信じられなかったという。「子供が軍功を認められてメダルを受賞した。これは異常で、奇妙で、恐ろしいことだ。しかしこれが現実だ」とファナシュチナ氏は言う。「当初これはフェイクで、あり得ないと言われた。資料が持ち出され、ロシア軍歴史協会まで巻き込まれた。実際、この人物は実在し、この物語は実話であり、少年は表彰に値する功績を残したのだ」。 

 セリョージャ・アレシコフの役を狙ってロシア中から400人の子供が集まった。その結果この役を手に入れたのが5歳のアンドレイ・アンドレエフだ。若き役者はその並々ならぬ熱心さで撮影班を驚かせた。彼はオーディションのために複数の場面を指示された通り暗記し、百ページの台本をすべて覚えてきた。

 「小さな兵士」は第二次世界大戦を描いた数ある映画の中で際立っている。これは堂々と子供に見せられる数少ない戦争映画の一つだ。しかし、この感動的な物語は大人の観客にとっても面白いだろう。

 「私たちはこの物語を、実際に戦った人々が私たちに語ってくれた通りに、繊細かつ高尚に伝えることが必要だと理解した」とファナシュチナは言う。「戦争で重要なのが、人々や人々の関係、そして勝利への信念だということが分かることが大切だ」。

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