ロシア人は他の国の人々とどこが違うか?

Legion Media
 友人に対する特別な友情の示し方から、何をするにもぎりぎりまで手を付けない傾向まで、ロシア人は何が人と「違う」のか、ロシア人たちに訊いてみた。

 ロシア人は冷たくて、粗野で、なかなか笑わない―これがテレビなどでよく見るロシア人だ。ウォトカ、キャビア、耳当て付き帽子が映画やショーなどで紛れもなくロシア人だと誰もがすぐに分かるように表現するシンボルとなっている。

 しかし、すでに前にも書いたように、このような超単純化されたステレオタイプは真実でないばかりか、信じられないほど的外れなものだ。「謎めいたロシア人の精神」という言葉はよく聞かれるものだが、一体だれがこの意味を理解しているのだろうか?

 今のロシア人のメンタリティや独特の性質を知るため、外国に住んだことがあるか、外国人とよくコミュニケーションを取るロシア人に、自分たちの国民性のどこが他の国の人と比較してユニークなのか質問した。友人たちとの独特の付き合い方から、物事を先延ばしにする傾向などについて、彼らはどう思っているのだろうか。

「まず、わたしたちロシア人は“広い心”を持っていて、好きな人にはすべてを与える。また外国人から見れば、言いすぎだと思われるほど、個人的なことまで話すのを好む。2つ目は、運命論者であること。たとえば、「誰も運命に逆らうことは出来ない。だからワインを買い行かなきゃね」といった風に。そして3つ目は、怠惰。「実際、宇宙に飛んで行くこともできるのだが、胸にネコが寝そべっているから・・・」。(サンクトペテルブルクのフライトアテンダントのオリガさん)。 

「友情というものには特別な考えを持っている。(だから知人を、友人、同志いう3種類のカテゴリーに分ける。友人であれば、どんなことをしてでも助けるし、「最後のシャツ」をも与える。それに加えて、我々はとても嫉妬深い―友人にはいつも注目してほしいので、たとえば、しばらく連絡がないと怒る。腹を割って自分のことを他人に話すこともとても大事なことだ。ロシア人は、“心理学者なんて必要ない。友達と話せば済むことだ”と言う人が多い」。(モスクワのジャーナリスト、サーシャさん)

「わたしたちの“ロシア人魂”は、1917年以降にそのほとんどが形作られたと言っていい。“平等”は、人との会話をする上で最も基本的な要素。そこで自然と心を開き、翻訳し難いものである“えこひいき”という特質を発展させる。単純に、人生で初めて会った人でさえも、自分との距離をかなり縮めるのだ。もしどのくらいの恋愛経験があるかと訊かれれば、その数を数えて率直に話すことができる。しかし一方で、外国人から収入について聞かれると、無礼だと感じてショックを受ける」。

 それから、わたしたちは世界一の運命論者。遺伝子学的に、他の国々の人のようにただ科学を信じるというより、むしろ、運命的な未来を信じる。おそらく、将来のパートナーをロシアで見つけようと外国からやって来た人が、何かうまく行かないことがあったとしてもがっかりしないのはそうした理由からだろう。ああ、運命じゃなかったんだ、またチャレンジすればいいと」。 (サンクトペテルブルクのツアーガイド、アリーナさん) 

「仕事にしろ、人生にしろ、長期的な計画を立てることがとても難しい。もし、日曜が期日の仕事があって、今日が月曜だとしたら、我々は火曜日に少しでも仕事に取り掛かろうとすることなどない。水曜も同じ。ただそのことについて考え、心配するだけだ。そして(期限直前の)日曜の前夜にすべてが始まる。とんでもないプレッシャーとストレスの中で仕事をやり遂げるのである。このような(とてつもないプレッシャーの下の)危機的な状況になって初めて、やる気が出て、創造性を発揮し、最高の結果を出せるのだ」。(モスクワの経営者、フセヴォロドさん) 

 「先の計画が立てられないのに加えて、わたしたちは思いつきで行動することが多い。週末どこに行くか突然決めたり、友人たちに電話をかけてその日に会うなんてことはよくあること。外国人にとってこれは驚きのことだと思う。普通、他の国の人々は約束するときは3週間も前から予定を立てるから。それに、ロシア人は朝寝坊。週末の朝10時に店や美術館や公園に出かけても、誰もいない。たとえば、日本では、皆起きていて忙しく何か用事をしている」。(日本に住んだ経験を持つモスクワ出身の編集者、ナタリヤさん)

  「ロシア人はとても打たれ強い。忍耐力があるから、目標を達成することが出来る。それに、ロシア人は論理的な考え方が出来る。この5年間、モントリオールなどの多国籍都市でさまざまな課題を出してきた。そしてさまざまな人がどのようにしてクイズやパズルの答えを見出すのかを見てきた。そして言えることは、誰がロシア人であるかはすぐに分かるということ。なぜならロシア人は論理的な考え方をするからだ。まず、我々は何の経験もなしにゲームの準備をするのだが、だいたいロシア人がやって来る。そしてゲームを誰にでも楽しめるよう微調整する。それ以外にも、わたしにはロシア人もロシア人でない人も、多くの友人がいるが、やはりチェス好きなのはたいていロシア人である」。(カナダで脱出ゲームの会社を立ち上げたモスクワ出身の起業家、アレクサンドルさん)

  「これまで、いろいろな国の多くの人々と会ったが、違いは国籍によるものではなく、個性によるものだという結論に達した。みんな基本的には似通っているものだ。しかし集団で見ると、海外にいるロシア人は集まる傾向にある。ロシア人は、新しい文化を知ったり、それの一員になろうとするよりも、ロシア人の仲間同士で自分たちのサークルを作りたがる。これはロシア人と中国人にはっきりした傾向です」。(ヴィクトリヤ、アメリカで仕事をするモスクワ出身のプロジェクト・マネージャー)

 「ロシア人は勇敢であることで知られる。ときには問題を引き起こすこともあるが、それで多くの試練を克服している。子供は小さいときから、“ロシア人らしくあること”を学ぶ。親しみのあることわざから食習慣、あるいは、よそ者に対する不信感から台所のテーブルで何か飲み物を飲みながら過ごした忘れられない夜まで。ロシア人は自分たちが心豊かであることを誇りに思っている。ギターで音楽を奏でる、シャシリク(BBQ)に集まる、凍てつく冬に冷たい水に飛び込む。ロシア人なら、すべてのものは楽しむためにあるということを理解している―本当の幸せは唯一、人々や家族や自然と共にあることだと知っているのだ。ロシア人は世界でもっとも変わった文化を持っている。物理学者、鉱山労働者、ビジネスマンが皆一緒に1つのテーブルを囲んで座り、プーシキンやマヤコフスキーの詩についてすぐに語り出したりするのは、我々だけである」。(カナダに住むサンクトペテルブルク出身の起業家、ダニイル)

 「ロシア人は一般的にルールを従うのを好まない。誰かにルールが必要になると、すぐさまそれを回避する方法を考え始める。それに、多くのロシア人は身分相応の暮らしをしない。「その日暮らし」の生活を好み、身の程知らずな買い物をして、誰かを驚かしたり、人が持っているものと同じものを持ちたがる。そしてそのために借金をするのを厭わない。“お金はないが、少なくとも生活を楽しんでいる。どうなるかやってみよう。何事もなんとかなるもんだ”と。したがって、ロシア人はお金の管理に疎く、予算に基づいてお金を使うことが出来ない。これもロシア人の国民性に結びついている―人生は一度きりなんだから、楽しまなきゃ」。(モスクワ出身の編集者、スヴャトスラヴァ)

  「24時間営業の店がなければ生きていけない。食料品店に限らない(夜中の3時にタイヤーを買うことが出来るなんて本当かとエストニア人に訊かれたことがある)。それに、新しいデジタルサービスにもすぐに慣れた。たとえば、友達の1人にドイツ人の彼が出来たが、その彼が、ロシア人の彼女が罰金をオンラインでワンクリックで支払えると言うのを聞き仰天した。彼の国では、まず郵便局に行き、それからATMでお金をおろし、銀行の窓口で現金で罰金を払わなければならないからだ。別の友人は、アップルペイで買い物が出来るところを見つけるのにアメリカを半分横断しなければならなかったと言っていた。結局、アップル本社にあったのが唯一の場所だったのだそう」。(モスクワ出身のプロデューサー、ユリヤ)

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