膨大なコレクションをオンラインにアップロードした7つのロシアの美術館と博物館

1. エルミタージュ美術館

　世界で最大かつ最も有名な美術館の一つであるこの美術館は、たとえ1日中ここで過ごしたとしても、一階訪れただけですべてを見ることは不可能だ。そのため、Google
アートプロジェクトガイドを利用すれば、無限にも思える展示場を一歩ずつ「歩く」か、デジタルアーカイブがアップロードされているエルミタージュ美術館のWebサイトをチェックしてみよう。

　「ハイライト」セクションでは、エルミタージュ美術館のコレクションの中で知っておくべき最も重要でかつ希少な展示品をすべて見ることができる。ロシアと海外の有名なアーティストの絵、ファベルジェのイースターエッグ、厳選された彫刻とジュエリーなどを見ることが可能だ。

2. トレチャコフ美術館

　少なくともオンラインで死ぬ前に訪れるべきもう一つの非常に重要なロシアの博物館はここだ。ロシアの最も有名な芸術家による最も有名な絵画が所蔵されている。つまるところ、ロシアの主要な国宝級の宝物はここに保管されている。

　Googleで3D散歩を楽しむか、公式ウェブサイトにアクセスしてみよう。約18万点のコレクションがデジタルで保存されている。ちなみに、オンラインギャラリーには12ヵ国語（日本語を含む）で説明があるが、オフラインのギャラリーにはロシア語と英語のキャプションしかないのだ！

3. ロシア美術館

　ロシアの国宝を保管するもう一つの場所であるこの美術館は、サンクトペテルブルク内のいくつかの建物にわたっているが、オンライン版では長距離を歩くことなく、ハイライトと主要な宝物を概観することができるようになっている。そして、所蔵品は時代別と芸術別に分類されている。

　同時に、Googleアートプロジェクトガイドでは、ロシア博物館のメインの建物であるミハイロフスキー宮殿の内部の3Dツアーが提供されている。

4.プーシキン美術館

　シュメール文明の遺物から古代エジプトやギリシャの彫刻や建築物までを扱うこの博物館は、ロシア最後の皇帝ニコライ2世の時代に作られたロシアで最初の博物館だった。完璧に作成された模造品の最大のコレクションがあり、世界中で最も重要な宝物がどのようなものであるかを見る機会をロシアの人々に与え続けている。

　Googleアートプロジェクトガイドではこの美術館内を散策したり、ウェブサイト（日本語で利用可能）で素敵でインタラクティブなバーチャルツアーに参加することができる。

5. 宇宙飛行士記念博物館

　MIR宇宙ステーションに足を踏み入れたり、様々な宇宙飛行士が着ていた伝説の宇宙服を見たり、様々な方法で宇宙を探索することができる。このような「エデュテインメント」はすべてGoogleアートプロジェクトガイドで利用可能となっている。

　この博物館には、宇宙飛行士の写真や肖像画だけでなく、彼らの実際の個人的な持ち物の大規模なコレクションもある。

6. モスクワ・マルチメディア美術館（旧モスクワ写真博物館）

　この博物館は、「ロシアにおける写真」と呼ばれる大規模なオンラインプロジェクトを始め、アーカイブには10万枚以上の写真がアップロードされている。ユーザーたちがこの考えをサポートしており、プライベートコレクションから写真をアップロードし続けている。

　Webサイトにはすばらしいタイムラインオプションがあり、特定の年代を選択して、その特定の期間の写真の概要を確認することができる。これまでのところ、ウェブサイトに英語版がないことが主な問題だ。

7. モスフィルム博物館

　映画ファンには、Googleアートプロジェクトガイドを活用してこの博物館を歩き回り、ソビエト時代の映画ポスター、衣装、装飾品、および撮影プロセスに関係する有名な品を展示する最大のコレクションの一つに出会うことは非常に興味深いはずだ。ロシアの最も有名な映画スタジオの博物館には、象徴的な映画で使用された自動車のコレクションさえある。

　このスタジオの公式ウェブサイトでは、映画スタジオの敷地を歩き回ることができる。この映画スタジオの敷地は、あらゆる種類の映画の小道具やセット、監督の想像力に関するテーマごとのパビリオンが完備されているなど、ロシア版のユニバーサルスタジオのテーマパークのようなものだ！