クリスマスと年末年始の休暇にモスクワで楽しめるイベント

moscow seasons
 ホットワインを飲んでいない(あまりないかもしれないが)時間があれば、ぜひ訪れる価値のある最高に楽しいモスクワのカルチャーイベントをご紹介しよう。

1.モスクワのクリスマスマーケット

12月初めから2月まで

 この祝祭のシーズン、モスクワの中心部はとても美しいイルミネーションとデコレーションで飾られ、おとぎ話の世界へと姿を変える。赤の広場、マネージ広場、革命広場、プーシキン広場などの市内の広場はクリスマスマーケットと化し、パンケーキを試食したり、民族芸術(たとえばホロヴォードダンス)に参加したり、伝統手工芸を学んだり、ロシアの伝統的なお土産品を買ったりできる。

 マーケットの場所とイベントの情報はこちら

2.赤ずきんちゃんとくるみ割り人形― ザリャージエ・コンサートホールでバレエを鑑賞する

 くるみ割り人形のないクリスマスなんてあり得ない。ロシアに来て、一番有名なバレエを見ないなんて犯罪である(罰はないが)。クレムリンの壁の近くに作られた新しいザリャージエ公園にある現代的なコンサートホールで行われる新年のバレエ公演はぜひチェックしてほしい。

 12月29~ 30日 ロシアのバレエ・スター、セルゲイ・ポルーニンが主役のキリル・リヒテルのバレエ、赤ずきんちゃんのワールドプレミア公演。

 1月1-8日 くるみ割り人形のバレエと、このチャイコフスキーのクラシック音楽を現代風にしたオペラ。ファッションデザイナーであり芸術家であるアンドレイ・バルテネフが製作に参加している。行くかどうか迷っているなら、バルテネフの華麗な衣装を見れば、迷いも吹き飛ぶだろう。

 チケットはザリャージエ・ホールのボックスオフィスで購入できる。

3. 無料で美術館/博物館を訪れる

 2020年1月2日~1月8日

 モスクワの84の美術館/博物館には無料で入れる(ただし月曜と1月7日のロシア正教の正月などの公式な祝祭日は休館であることを忘れないように。予め休館日をチェックしておこう)。

 主要な美術館/博物館を訪れるだけでも十分楽しめるだろう。たとえば、屋外博物館のコローメンスコエ、ツァリーツィノ、クスコヴォから、ロシアの有名人(たとえば、プーシキンやブルガーコフがお勧め)がかつて住んでいた家博物館のすべてや、全ロシア博覧センター(VDNKh)にある宇宙博物館などだ。それにマルチメディア美術館のルーチョ・フォンタナの回顧展も忘れずに。またモスクワ近代美術館,では20周年を記念して最高の現代アーティストのテーマ別の輝かしい作品を展示している。

 全美術館のリストはこちら(ロシア語)。

4. 現代美術ガレージセンターを体感する

 2020年1月2日~1月12日

 ロシアでもっとも偉大な美術館の1つでちょっと変わった体験ができる。訪問客が香料や香水の神秘的な実験に参加できる。また、香りの魔力に関するワークショップもある。

 ここでは香りについてのすべてを学ぶことができるほか、人間の嗅覚をベースとした嗅覚とは何かも知ることが出来る。

 もっと知りたい方はこちらのウェブサイトからどうぞ。

5. アイススケート・ショー

 伝統的なバレエや劇場以外にも、モスクワではロシアのトップ・アイススケーターによる素晴らしいショーが2つある。

 2019年12月27日~2020年1月2日 ―シンデレラ (ゾールシカ)

 オリンピック金メダリストでロシアでもっとも名の知れたアイススケーター、エヴゲニー・プルシェンコによるショー。ところで、今年は彼の小さな息子もアイススケーターとして登場している。子供や親の後を継ぐものである。

 チケットは、VTBアイスアリーナのウェブサイトから。

 2019年12月15日~2020年1月7日 ―眠れる森の美女

 もう一人のアイススケート界のスター、タチアナ・ナフカは新しいショーである「眠れる森の美女:2つの王国の謎」に出演する。このショーには17歳のロシア・スケート界の天才、アリーナ・ザギトワも主演するため、大きな話題になることは間違いないだろう。 

 このショーの会場は、メガスポーツ・アリーナ。

 チケットはこちら

6.  バンド“The Hatters”のコンサートconcert

 12月31日 

 大晦日の夜に何をするかまだ決めていないなら、ロシアで今もっとも人気のある新しいバンドのコンサートに行くのも選択肢の一つ。“The Hatters”は自らの音楽を「ソウルフルな楽器を駆使したロシアのジプシーフォークロック」と説明している。実際、バラライカやガルモーシカ(ロシアのアコーディオン)を使った斬新な音楽を、信じられないほどクールでパワフルな演奏を聴かせている。

 ぜひご自身で確かめてみては?

 チケットは発売中。こちらでチェックできる。

7.  トレチャコフ美術館のワシリー・ポレノフ展

 2020年2月16日まで 

 ロシアの著名な画家ワシリー・ポレノフの作品展が大きな話題となっている。今回はロシア全土の美術館から集められた傑作が展示されている。ポレノフは最高の風景画を描く画家の1人とされており、キリストの人生を描いたシリーズ作品やロシアの皇帝も手に入れた記念碑的作品をいくつも残している。

 チケットはこちらから前売りを買うことができる。またポレノフの必見の作品ガイドを事前に読むことをお勧めする。

8. モスクワのクレムリンでの展覧会 「ピョートル大帝―コレクターとして、学者として、アーティストとして」

 2020年3月8日まで 

 ピョートル大帝が最初に芸術作品のコレクションを始めた皇帝であったことをご存じだろうか?ピョートル大帝は自身の娯楽のためだけでなく、国の栄光のために、優れた作品、興味深い作品はもちろん、独特で奇妙な作品をも集めた。そのコレクションの中でももっとも素晴らしい作品が今、モスクワのクレムリン博物館で展示されている。クレムリンを訪れるパーフェクトなきっかけになるだろう。

 詳しくはこちら

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