モスクワの冬は素晴らしい。だが街を抜け出して田舎に出るのも一層良い。ここでは、母なる大地での冬の体験をより良いものにしてくれる、この季節ならではの場所とレジャーをピックアップする。
エコツーリズムは最近流行りのトレンドだ。新し物好きやロシアの一般の男性はこのような経験が大好きで、またそれはもっともなことだ。一晩小屋で過ごすことを想像してほしい。すがすがしい森の散歩と、新鮮な自然の食材で作った夕飯の後、ロシア式のストーブで足を温めながら心地の良い晩を過ごし、バーニャ(街で見るサウナと混同してはならない)でリラックスして一日を締めくくるのだ。
国民的英雄で軍司令官だったアレクサンドル・スヴォロフは、バーニャでの良いひと時の後の一杯のウォッカを飲むためなら、ズボンの最後の一着を売っても良いと言った。今日では、ズボンを売る必要はない。モスクワ州にエコツーリズム・スポットがたくさんあることで、価格は抑えられている。
おすすめ:
1. バーニャ宿ディミノ(Банное подворье Димино)
料金:小屋で一泊する場合は2人で3600ルーブル(約60ドル)、追加料金350ルーブル(約6ドル)で三人目も可能。
バーニャは最大12人まで、一時間につき1700ルーブル(約30ドル)
干し草置き場で一泊なら350ルーブル(6ドル)
ウェブサイト(ロシア語)
2. バービン・ドヴォール(Бабин двор)
ロシア式の小屋で1泊:6人で6000ルーブル(約100ドル)、40人収容可能なコテージの1泊:62000ルーブル(約1030ドル)。中間的なオプションもあり。
バーニャは15人で2000ルーブル(約35ドル)。この施設では、結婚式の挙行(料金は個別に相談)を含め、無数のサービスが提供されている。
ウェブサイト(ロシア語)
3. コルクノヴォ(Колкуново)
ハンター小屋は2人1泊で5500ルーブル(約90ドル)、2人5泊で17000ルーブル(約300ドル)。
小屋を4人で借りる場合は1泊9000ルーブル(約150ドル)、5泊21000ルーブル(約350ドル)。10人なら、それぞれ15000ルーブル(約250ドル)と43000ルーブル(約730ドル)。
新年シーズン(1月1日~1月8日)は料金が跳ね上がる。
バーニャは最大10人までで、2時間半で5000ルーブル(約85ドル)。
ウェブサイト(ロシア語)
4. オリギノ(Ольгино)
4人泊まれる二階建ての小屋で1泊なら、平日3500ルーブル(約60ドル)、休日5000ルーブル(約85ドル)。
ペットを持ち込むには追加料金で300ルーブル(約5ドル)必要。
5. ヴァニコヴォ・エコファーム(Эко-ферма Ваньково)
この施設ではさまざまな大きさの小屋が貸し出されていて、料金の幅は8~10人で1泊なら18000ルーブル(約300ドル)、三部屋付きの小屋の一室で1泊なら6000ルーブル(約100ドル)。
スキー、そり滑り、犬橇、馬橇。これらはロシアでは“カターニエ”と総称され愛されている。特に雪の多い田舎では、“カターニエ”が人々の唯一の楽しみだった時代もあった。今日では、これはたくさんの楽しみの中の一つに過ぎないが、とはいえロシア人はこれを愛してやまない。
スキーがしたいなら、間違いなくソチへ行くのがベストだが、もし一晩しか空いていないなら、モスクワ州の山々の斜面でもそれなりに楽しめる。いくつかおすすめを挙げる。
1. ルーシキ・クラブ(Лужки.клуб)でダウンヒル・スキー
平日は1日当たり1500ルーブル(約25ドル)、休日は3000ルーブル(約50ドル)
2. クロスカントリー・スキーはモスクワ州どこでも可能。このウェブサイト(ロシア語)で紹介されているルートを選んでほしい。
3. 犬橇
ハスキー・パーク“セヴェルヌイ・ヴェテル”(Северный ветер:北風)
この公園では1回500ルーブル(約8ドル)、4回1800ルーブル(約30ドル)で犬橇滑りができる。熱心なインスタグラマーなら犬たちと写真を撮るのに1000ルーブル(約17ドル)〜3200ルーブル(約55ドル)は出費することになるだろう。
ウェブサイト(ロシア語)
アルチョモフのドッグセンター(Питомник Артёмов)
1人につき10〜15分で1500ルーブル(約25ドル)(平日)/2500ドル(約42ドル)(休日)で犬橇滑りができる。20〜25分なら3000ルーブル(約50ドル)(平日)/5000ルーブル(約85ドル)(休日)。
ウェブサイト(ロシア語)
4. もし犬橇滑りが真の橇滑りと思えないなら、代わりにオレニ・ヴ・バラシへ(ロシア語)やコチェヴニク(遊牧民)民族公園(ロシア語)でトナカイ橇はいかがだろう。料金は個別に要相談。
モスクワの内外で橇滑りの手段は実に枚挙にいとまがない。皆さんの好みで選んでほしい。
ハンティングと言えば、モスクワから遠く離れた所や田舎での、ロシア貴族の娯楽というのが常識だろう。しかしこのステレオタイプは全くの間違いだ。
今日では誰でも日帰りで、二、三の狩りの戦利品を手にモスクワの家まで帰ることができる。観光客向けにハンティングの機会を提供する場所はたくさんある。
この娯楽は安くなく、家族連れには向かないが、友人らと一日を過ごすには理想的な選択肢だ。この独特のレジャーを楽しむためには、自分のショットガンを手に入れなければならない。その方法はこちら。
モスクワ州の主な狩猟場
レスヌィエ・ウゴジヤ・サファリパーク(ロシア語)
カラビン・ハンティングクラブ(ロシア語)
ウサジバ・ポド・アイストム(ロシア語)
獲物と時期によって料金は大きく異なってくる。シカ猟なら数千ドル、カモ猟なら数百ドルだ。
クリスマスフェアに勝るものはない。ブリヌィにグリューワインやホットティー、そして店、店、店。
こうしたフェアに行くのはリラックスできて有益な娯楽だ。特に、まだクリスマスプレゼントをまだお買いでないのなら。
おすすめ:
1. セルギエフ・ポサドのソヴェツカヤ広場の新年フェア(ロシア語)
2. セルギエフ・ポサドの“ロシアの四季”フェア(ロシア語)
3. コロムナ新年フェア
場所:Московская область, Коломенский район, село Пирочи, Центральная улица, 5B
4. 商業広場のクリスマス・バザール
場所:Московская область, Дмитров, Торговая площадь
入場料はなく、出費は完全にあなたの食欲次第だ。通常、これは最もリーズナブルな娯楽の一つである。
ブィコヴォ屋敷
コンスタンチン・ココーシキン/Global Look Pressモスクワ州はあらゆる貴族屋敷でいっぱいだ。一年を通して荘厳だが、冬にはどこか一層魅力が増す。
特典として、モスクワ州の貴族屋敷は冬に訪れる人が少ないので、我が物顔で敷地内や周辺を散歩できる。ふつう無料で、有料だとしても大した金額ではない。
おすすめ:
1. ウサジバ・ヴァルエヴォ(Усадьба Валуево)
2. ウサジバ・ブィコヴォ(Усадьба Быково)
場所:Московская область, Быково, улица Колхозная
3. オスタフィエヴォ博物館(Усальба-музей Остафьево)
4. ウサジバ・マルフィノ(Усальба Марфино)
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