破産の危機から、子宝祈願まで。悩みを解決してくれるモスクワの迷信スポット6つ

Nikolay Gyngazov撮影/Global Look Press
 ロシア人はとても迷信深い。彼らにとって、自分の運命を変えるのに、機関銃を打ったり、巨大な時計の前に立つよりも良い方法はないのである。狂気へと導く方法はあるのか?それを見つけるにはたった一つの方法しかない・・・。

1.地下鉄革命広場駅

 赤の広場の近くにある象徴的な駅は壮大な大理石のアーチと1917年の社会主義革命をテーマにした彫刻で知られる。兵士、農民、作家、パイロット、学生、アスリート、工場労働者など、あらゆる職業の人々を象った76の銅像が飾られている。

 しかしこの「革命広場」駅の中でもっともよく知られているのは人間ではない。前線の守備隊を護る犬の像はモスクワの幸運の場所である。犬の鼻をなでると良い日が約束される。

 犬ほど知られていないが、革命広場駅には他にも幸運をもたらすものがある。ひとつは雄鶏の像で、なでるとお金の問題を解決してくれると言われるもの。そしてもうひとつは水兵の像で、持っている鉛筆が論文の発表での成功をもたらしてくれると言われている。

2.老人と金の魚の像

 オホートヌィ・リャド・ショッピングセンターとアレクサンドルの庭の間にモスクワでもっとも奇妙な銅像の一つがあるのだが、この像はあなたに幸運をもたらしてくれるものとされている。銅像は老人が、人の言葉で話すことができる巨大な金の魚を、素手で捕まえているところで、老人はこの金魚がなんなのかすっかり分かっているという表情をしている。 

 この銅像はプーシキンのおとぎ話「漁師と魚の物語」に捧げられたもの。これは老人が、どんな望みも叶えてくれる金の魚を捕まえたというお話。そこでこの銅像の老人の手をなでてから、「魚の女王さまにお慈悲を!」と言いながら金の魚の背中をなでればいいだけ。ただし、おとぎ話の登場人物のように欲を出しすぎないように。結局、何も手に入らなくなりますよ。 

3.オブラスツォフ人形劇場

 建物の中にあるものを表しているかのように、人形劇場の入り口にある時計は小さな家の中に隠れている小さなモンスターを見せてくれる。1時間おきに時計の上に付けられた雄鶏が鳴き、家の周りにいる動物を1匹ずつ呼び出すのである。12時ぴったりにここで時計を見ることができれば、そこで願ったことが叶うと言われている。

4.赤の広場のイヴェルスカヤ礼拝堂

 幸運を呼ぶとされているものは、モスクワで最も有名な観光名所の入り口の横にある。しかし、何千もの人が毎日、前を通るというのに、気が付く人はいない。

 イヴェルスカヤ礼拝堂は赤の広場の正面玄関にあり、イヴェルスカヤの生神女のイコンの複製が納められている小さな青い建物である。このこじんまりとした礼拝堂の前には金色の指標があり、ここに立って左の肩越しにコインを放るとコインの投げた方向で幸運が訪れるという言い伝えがある。

5.全ロシア博覧センターのファルスの噴水

  「ソ連のベルサイユ宮殿」にある見事な金色の噴水は、堂々とした猥褻な象徴として知られている。公園の池にある、この金色の穂の噴水は公式にはトウモロコシの穂を模したものであるが、モスクワっ子の間では親しみを込めて「金色の男根」として呼ばれている。然るに、噴水に向かってボートを漕ぐと、子宝に恵まれると言われている。

 伝説によれば、ある気合の入ったジョージア人の男が、2時間噴水の周りをボートで漕いでたら、怪しく思った公園の救助隊員が彼を池から救い出した。彼にはご利益があったかは・・・ご夫人に訊いてみるしかない。

6.地下鉄ベラルースカヤ駅

 すでに「金色の男根」を訪れ、子孫繁栄の力を新たに得たもののそれがまだ十分に発揮されていないという方は、若きベラルーシ兵の像で有名な地下鉄駅に行ってみるといい。そこから繋がっているベラルースキー鉄道駅は出張に出かけようとする人たちが多く集まる場所で、兵士が持つ機関銃は、旅の間にロマンスを求める人の願いを叶えてくれるものだとされている。

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