ビヨンドIMAX:ロシアじゃなきゃ見つけられない5つのユニークな映画館

リュミエール・ホール
 いつもの映画への旅を変えてみるのはいかが?この点でロシアはとても進んでいる――ロシアが映画の見方をどのように再定義しているかを教えてくれる、モスクワとサンクトペテルブルクのユニークな映画館を紹介しよう。

1. リュミエール・ホール、モスクワ

リュミエール・ホール

 モスクワ北部の素晴らしいスタイリッシュなフラコンデザインファクトリーの中にあるリュミエール・ホールは、映画の視覚を新たな創造性のレベルにしていることが誇りだ。ここで上映される映画は、全方位型球面ディスプレイで、20の600万画素スクリーンプリズムに映し出され、前かがみになって座る観客たちに、今まで見たこともないレベルの鮮明さと没頭感を与えてくれる。

 リュミエール・ホールは新作映画を公開するための映画館ではないが、金・土の夜は映画マラソンというテーマで、オールナイトで次々と映画がかけられる。例えば、ウディ・アレン、レオナルド・ディカプリオ、ヴァンサン・カッセルらはずっと、ここの深夜映画の主なものとなっており、常にオリジナル言語で(ロシア語字幕つきで)上映されている。ある特定の国の映画を選んで上映することもよくある。チケットは550ルーブル(約960円)からで、一枚で3作品を見ることができる(朝まで見ていられるのなら)。

場所:ボリシャヤ・ノヴォドミトロフスカヤ通り、36/24(地下鉄ドミトロフスカヤ駅)

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2. イリュジオン、モスクワ

 コテーリニチェスカヤ河岸通りビル(モスクワの代表的な建築であるスターリン時代の歴史的な高層ビル)の中にあるとても有名なイリュジオンに一歩入ることは、タイムマシンに乗りこむようなものだ。1966年にオープンしたこの映画館は、年月を経てもその歴史的な魅力を保ったままで、印象的なシャンデリアと年代物の劇場のインテリアを備えた大理石の玄関を見せてくれる。さらに、ここでは観客のために伝統的なソビエト時代の軽食を提供していて、ポップコーンを見つけることはできない。

 イリュジオンのアンティークな雰囲気は、ここで上映される映画も同様で、時代を問わず20世紀のあらゆる国の古典映画が、オリジナル言語で(ロシア語字幕つき)定期的に上映されている。ここでは時折、新しいアートハウス系フィルムに出会えることもあるものの、ほとんどは輝かしいオールディーズだ――言うまでもなく、ここはスーパーヒーローのものの映画を見に来る場所ではない。チケットはたったの250ルーブル(約440円)で、オンラインでも購入できる。かなりお得。

場所:コテリニチェスカヤ・ナベレジュナヤ通り、1/15(地下鉄タガンスカヤ駅)

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3. ルーフ・シネマ、サンクトペテルブルク

 「北のヴェネツィア」には、屋上全体を繋ぐ文化がある。サンクトペテルブルクは現在、高所から映画を上映する本拠地となっているのだ。2011年以降、このルーフ・シネマプロジェクトは、毎年夏に、8カ所の展望デッキから街じゅうに(英語とロシア語で)スペクタクルを創り出し、映画の常連客たちは、映画を見るのか、それとも、サンクトペテルブルクのスカイラインを眺めるのかを選択できるようになっている。ルーフシネマのホームパーティーのような感じは、観客たちに提供されるピザやデッキチェア、居心地の良い毛布で完璧なものになる。

 レパートリーという点では、ルーフ・シネマは、2000年代の映画からソ連や欧米の古典までなんでも多種多様に取り揃えている。唯一の欠点は、チケットが1枚1000ルーブル(約1750円)もすること。これは、ペテルブルクでも高い方に入る。

場所:いろいろな場所

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4. パンドラ・シネマ・フォー2、サンクトペテルブルク

 この奇抜な建物は、映画館というより居心地の良いリビングルームみたいだ。とは言うものの、部屋にはまったく贅沢なものなんかない。心地よいクッション、ツリーハウスのようなインテリア、ローマ風のダイニングテーブル、真夏の夜の夢をテーマにしたガーデンルーム――今まで映画を見ながら想像していたものがすべてセッティングされている。さらに、この部屋は、完全なプライベートルーム。だから、子どもがおとなしく座っていなくても心配ご無用。

 この映画館の中にはもっと大人数用の部屋もいくつかはあるが、パンドラの原則は、できるだけロマンティックであること。だから、カップル向けだ。また、映画を選ぶのもあなた自身。だからもし、ロシア語じゃなく他の言語で何かを見たいというのなら、用意してくれるよう前もって頼んでおける。正直にいこう、頑張ってみても、おそらく、デートスポットとしてこれ以上のアイデアを思いつくことはできないだろう。

 価格は2時間の上映で990ルーブル(約1730円)から。室内でオーダーしたフードやドリンクは別料金。

場所:コンナヤ通り12番地(地下鉄プローシャチ・ヴォスタニヤ駅)

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5. ズヴェズダ、モスクワ

 スターリン時代の政府機関の建物の1階部分にあり、天井が高くて狭いこの場所は、映画館にはまったく向いていない――しかし、スタイリッシュなテーブルとビロード張りの椅子を置いて、オーナーたちはこのホールをシネマ・カフェに変身させた。天井がアーチを描いたこのユニークな建物の中で、観客たちは、細長い通路の向こうの端に映し出される映画を観ながら、ケーキを食べ、コーヒーを飲む。映画の見方を再定義してくれる、リラックスしたソーシャルな雰囲気を醸し出している。

 スヴェズダはたぶん、主流派でもアートハウス系でも、新しい映画を鑑賞できるという点では最高の場所だ。さらに、映画のほとんどはオリジナル言語で上映される。上映時間次第では、たったの100ルーブル(約180円)というチケットを手に入れることもできる。ここには早めに着くようにしよう――ホールが細長いことを考慮すると、後ろの席に座ったなら、文字通り、スクリーンが遠くに見えることになるから。

場所:ゼムリャノイ・ヴァル通り、18/22(地下鉄クールスカヤ駅)

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