中国と政治的に接近開始

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

ウラジーミル・プーチン大統領は20日、2日間の滞在予定で中国を訪れた。この訪中は、長期的なロシアと中国の関係の展望という問題を再び提起する。ロシア科学アカデミー東洋学研究所の副所長で、モスクワ国立国際関係大学の教授であるセルゲイ・ルジャニン氏が、ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)のインタビューに応じた。

 ルジャニン氏は、今回の訪問に広範な地政学的意義があると考える。「ロシアと中国はエネルギーなどの文書に署名を行いながら、世界の中心勢力を強化する」

 中国はウクライナ問題について中間的な立場を取っているものの、実際にはロシア政府を支持しているという。「この中国の戦略を、ウクライナ問題に対する『友好的な中立』と特徴づける」

 ロシアはすでに、中国をかなり前から同盟国と見なし、協力関係を発展させるつもりでいる。「訪問の全体像を概説するなら、これはロシアと中国の経済的、そして今後の政治的接近の始まりだと言える」

 

アジア版NATO”に対抗 

 今回の訪問で、クリミア半島の大規模な開発計画を、半公式に協議する可能性もあるという。それはクリミア半島とロシア本土をつなげるためのケルチ海峡の橋や、民間の深水港の建設などだ。

 二国間関係の軍事・政治的な部分については、アメリカがアジアで厳しい敵対政策を取り、反中国的な”アジア版NATO”の創設に取り組む場合、中国が”友好的な中立”政策から、ロシア支持の表明へと移行する可能性もあるという。「この反中国的傾向が強くなり、事実上また法律上、軍事・政治ブロックが中国の南側に創設され、活発な軍事行動を取っていると、中国政府が正しく了解した場合には、露中戦略的協力関係の形は当然変わる」

 

軍事・政治同盟に発展するか 

 ロシアと中国の真の軍事・政治同盟にまで発展するかという点については、ルジャニン氏は懐疑的だ。だが2001年に結ばれた戦略的協力関係および相互活動に関する協定に、安全および戦略的協力の分野の新たな条項が加わる可能性が高い。「ロシアと中国の大規模な陸軍・海軍共同演習がすでに毎年行われている。ロシアと中国の間に軍事同盟はないと言えるが、事実上その要素をすでに見ることができる」

 ロシアと中国のもうひとつの重要な協力となり得るのは、大シルクロード経済帯プロジェクトである。これは中国が昨年9月に発表したものだ。この”シルクロード”には、中央アジア、南アジア、東アジア、またヨーロッパ手前までの21ヶ国が含まれる。ただ、複数の要因が、”シルクロード”実現の障壁になるという。例えばアフガニスタンからの外国軍撤退だ。撤退後の情勢は、予測の難しい、危険なものとなるだろう。「つまり中国はロシアなしで”シルクロード”プロジェクトを実現することはできない」とルジャニン氏は述べた。

 

元記事(露語)