露極東をモスクワでいかに管理するか

プーチン大統領がロシア極東の被災地を訪問した後、極東連邦管区大統領全権代表兼極東発展相のヴィクトル・イシャエフ氏が解任された。新たに大統領全権代表となったのは、ユーリ・トルトフネフ大統領補佐官。=セルゲイ・くくシン撮影/ロシア新聞

プーチン大統領がロシア極東の被災地を訪問した後、極東連邦管区大統領全権代表兼極東発展相のヴィクトル・イシャエフ氏が解任された。新たに大統領全権代表となったのは、ユーリ・トルトフネフ大統領補佐官。=セルゲイ・くくシン撮影/ロシア新聞

ドミトリー・メドベージェフ首相は、極東の問題を解決する新しい委員会の創設を発表した。 アルカディー・ドヴォルコヴィッチ副首相は、ウラル以東全地域の政府水利総合利用委員会の仕事をまとめている。メドベージェフ首相は個人的に、これまで イーゴリ・シュワロフ第1副首相が率いてきた政府極東連邦管区発展委員会の指揮をとることになる。極東連邦管区大統領全権代表兼副首相に任命されたばかり のユーリ・トルトネフ氏は、2013年水害復興委員会のみを率いる。

北カフカースの実績をもとに

 トルトネフ氏が極東連邦管区大統領全権代表兼副首相に任命された後、最高会議は極東問題の管理委員会の創設作業について発表した。メドベージェフ首相はまず、政府極東連邦管区発展委員会を自ら率いることを発表。その理由を北カフカースで実績があるためとした。

 アレクサンドル・フロポニン北カフカース連邦管区大統領全権代表兼副首相はすでに何年も、メドベージェフ首相率いる政府委員会を通じて連邦政府との相互活動を行っている。

 極東連邦管区の最近のプロジェクトの管理は最近まで、シュワロフ第1副首相率いる政府極東連邦管区発展委員会のみを通じて行われてきた。これを最高会議 が不十分であるとみなしたことから、メドベージェフ首相が同地域の活動に取り組む新たな政府委員会を創設したのである。

 

極東発展省の意義は

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 ドヴォルコヴィッチ副首相指揮のもとで創設された最初の委員会は、シベリアと極東の水利総合利用を確実に機能させる。ドヴォルコヴィッチ副首相は9月10~11日、委員会の仕事を組織し、「現地で何が起こっているかを見る」ために、極東へと飛ぶ。

 他の政府委員会の責任者になったのは、トルトネフ極東連邦管区大統領全権代表兼副首相。メドベージェフ首相はトルトネフ氏の主な担当を「最重要課題はあくまでも生活の復興、損失の補償」と決めた。

 さらにこの2つの委員会の承認期限を9月3日としていた。

 

「委員会の数が多すぎる」 

 政府極東特別委員会の数の多さに、政府高官も驚きを隠せなかった。アンドレイ・クライニー漁業庁長官は、ドヴォルコヴィッチ副首相の委員会を不要だと考える。

 「必要なのは委員会ではなく、各省庁の次官級が参加する極東発展省の作業グループ。1ヶ月に1回集まるような委員会とは異なり、作業グループなら毎 日緊要な問題を解決できるし、明確な活動計画を策定し、その調整を行うことができる」。

 

極東発展省はどうなるのか 

 では極東発展省はどうなるのだろうか。新しい委員会がいくつも創設されれば、極東発展省の存在意義が低下する。

 ヴィクトル・イシャエフ氏は8月に極東発展相を解任される前、同省に現実的な計画を多々残そうとした。連邦行政機関およびその極東連邦管区の地方機関の管理の全権を同省に一部委任することを可能にする、大統領令および政令の原案をいくつも用意した。

 これは原案のまま終わりそうだが、極東発展相のポスト争いは、他の連邦機関の管理には無関係な、次官や元知事などのレベルで始まっている。政府筋はセルゲイ・レヴィ天然資源環境省次官、セルゲイ・ダリキン沿海地方元知事を候補者としてあげている。

 

資金管理の図式は当分そのまま 

 メドベージェフ首相のもとで行われた、新たな極東連邦管区の管理委員会に関する会合では、資金管理の全権という難しい問題は議題にあがらなかった。資金は当分、既存の図式に従うことになる。

 シュワロフ第1副首相のもとで行われた会議では、極東水災復興に対する連邦からの支援規模が定められた。この会議にはトルトネフ副首相が参加し、シュワ ロフ第1副首相は副首相の活動への支援を提案。ある会議参加者によると、極東の被災者に約160億ルーブル(約480億円)を配分する決定が行われたとい う。ここには政府予備基金からの23億ルーブル(約69億円)、被災者への融資としての56億ルーブル(約168億円)、非常事態省への追加支援としての 70億ルーブル(約210億円)が含まれる。

 

元記事(露語)