国連事務総長がシリア問題の国際会議開催を支持

=ロシア通信/ミハイル・モクルシン撮影

=ロシア通信/ミハイル・モクルシン撮影

国連の潘基文事務総長がロシアのソチ市を訪れ、5月17日にプーチン大統領、ラヴロフ外相と会談し、露米発案による、シリア問題に関する国際会議開催への支持を表明した。

 潘基文事務総長と、プーチン大統領、ラブロフ外相は、主にシリア問題について話し合った。シリア騒乱はすでに2年以上も続いている。

 シリア情勢は、とくに最近、国連総会で、シリアに関する決議を採択してから、注目が集まっている。この決議には賛否両論があり、シリアの反体制派の統一組織「シリア国民連合」を国民の「正当な代表者」と認めている一方、アサド政権への批判が目立つため、ロシアは反対している。

 ラブロフ外相によれば、潘基文事務総長は、シリア問題に関する露米の発案に支持を表明した。この案は、ジュネーブにおいて国連主催で、シリア問題について話し合う国際会議を開くというもので、時期としては、6月半ばになる可能性がある。潘基文事務総長がソチを訪れたのは、会議開催の細部を詰めるためだ。

 

総論賛成

 事務総長はラブロフ外相との会議の冒頭、「今日は!セルゲイ・ヴィクトロヴィチ!ソチに来られて嬉しいです」と、思いがけずロシア語で外相に話しかけ、そのあと英語で「私のロシア語、分かりましたよね?」と付け加えた。事務総長は、自分はソチが好きだが、休暇でなく仕事で来たのが残念だ、もっとも水着は持って着てないけど、などとジョークを飛ばした。

 会談後の記者会見で、ラブロフ外相は、「我々は、会議が国連主催で行われるよう希望する。露米の発案は、多数の国に支持されており、潘基文事務総長も今日改めて、その骨子への支持を表明した」。

 

出席者を誰にするかで露米が対立

 だが、会議の日取りはまだ決まっていない。「現在、すべての参加者に好都合な日程を調整中だ。一応、そういう時期もあるが、まだ具体的な日程を挙げる用意はない」と事務総長は述べた。「期待が高いだけに、なるべく早期に行う必要がある。今そのために大いに努力している」。

 ラブロフ外相によれば、会議開催の準備にブレーキをかけているのは、参加者を誰にするかが決まっていないことだ。

 先に、ジョン・ケリー国務長官は、反体制派だけでなくアサド大統領の出席も望んでいる、と述べていた。一方、ラブロフ外相は、他の関係国も招くべきであるとし、とくにイランとサウジ・アラビアの出席を望んでいる。

 

「ロシアの主導的役割を期待」

 潘基文事務総長は、ラブロフ外相との会談のあとで、プーチン大統領とやはりシリア問題などについて協議した。

 事務総長は、ロシアがこれまで通り、国際問題の解決に向けて主導的な役割を果たすことを希望すると述べ、とりわけ、サンクトペテルブルクで開催されるG20サミット、2014年ソチ冬季五輪、G8サミットへの期待感を表した(ロシアは来年G8サミットの議長国を務める)。また、G20サミットの議題に、汚職対策による経済成長加速の議題を含めたこと、2015年にロシアで、汚職対策に関する国連主催の国際会議が開かれることなどについて、とくに評価していると述べた。

 2014年ソチ冬季五輪に関して、事務総長は、五輪開催は世界平和を促すべきであり、その観点から、開催期間中に休戦を呼びかける国連決議案の採択を、ロシアに支持してほしいと述べた。