共同声明採択

両国首脳は、第二次世界大戦終結以来67年経った今日にいたるまで両国間に平和条約が締結されていないのは異常な状態であり、話し合いを通じて意見の相違を乗り越える必要性が指摘された。=AP撮影

両国首脳は、第二次世界大戦終結以来67年経った今日にいたるまで両国間に平和条約が締結されていないのは異常な状態であり、話し合いを通じて意見の相違を乗り越える必要性が指摘された。=AP撮影

日本の総理大臣として10年ぶりにロシアを公式訪問した安倍普三首相は、今日4月29日、プーチン大統領と首脳会談を行い、共同声明に調印した。

 そのなかで両国首脳は、サミット、国際会議などを含め、首脳会談の機会を増やすことに合意している。

 

 領土で「話し合いを通じて意見の相違を乗り越える」 

 また、共同声明のなかで両国首脳は、第二次世界大戦終結以来67年経った今日にいたるまで両国間に平和条約が締結されていないのは異常な状態であり、話し合いを通じて意見の相違を乗り越える必要性が指摘された。

 また露日首脳は、両国の外務省間、および露国防省と防衛省間の大臣レベルでの協議を開始すること、露国防省と防衛省間の交流の拡大(テロ、海賊対策での協力を含む)についても合意した。

 

 石油・ガスで協力拡大 

 さらに両首脳は、東シベリア、極東などでの石油・ガスの分野での協力拡大の重要性を強調している。そのなかには、日本での東日本大震災以降のエネルギーの値上がり、需要増を見込んで、市場価格で日本にエネルギーを供給することも含まれている。

 両首脳は、ロシアの海産物の密漁、および日本への密輸についても話し合い、北極海航路の問題に関しても協力していく意向を明らかにした。

 また、プーチン大統領は、両国間の短期間のビザ廃止に向けて、関係省庁間で協議することを提案し、安倍首相は検討を約束した。

2014年は、武道、格闘技の分野での露日交流の年とすることも決まった。

 

国際情勢についても意見交換 

両首脳は、核開発を放棄しない北朝鮮の問題についても話し合い、国連安保理の決議を遵守するよう求めた。その際、両首脳は、半島問題をあくまで政治的、外交的手段で解決していくべきことを強調した。

また、イランの核問題についても、平和的、外交的な手段による解決のみが可能であるとした。アフガニスタンの麻薬の脅威に関しては、断固たる対応をとる意向を表明。

シリア情勢について両首脳は、暴力を止め、アサド政権と野党勢力の対話による政治的解決の道を探るよう呼びかけた。

安倍首相はプーチン大統領を日本に招待し、プーチン大統領は日本を公式訪問することに同意した。