2027年。5年におよぶロシアでの撮影を終えたジェイソン・ステイサムはアメリカに帰国せず、地元の村で生活している。60歳の誕生日に、郊外の家でパーティを開くことにしたジェイソンは、そこにハリウッドの友人たち―キアヌ・リーヴス、マーゴット・ロビー、ロバート・パティンソンを招く。最初にやってきたのはキアヌ。車に武器をいっぱい詰めて・・・。古い友人は一体どんな秘密を持っているのか?
ディープフェイク技術を使ってロシアで撮影されたパロディウェブドラマであるこの「PMJason(ぺ・エム・ジェイソン)」はこんな風に始まる。ステイサムはキアヌ・リーヴスと共に田舎でシャシリク(バーベキュー)をし、マーゴット・ロビーはロシア製の自動車「ジグリ」を買う際に値下げ交渉をし、皆、ロシア人独特のメンタリティに慣れ親しもうとする。
このドラマは1本5分以下で、10回シリーズとなっており、すでにYouTubeで視聴が可能となっている。
ドラマはアジェンダ・メディア・グループが3ヶ月で制作したもので、マリヤ・アルチョモワ プロダクション部長は、制作は簡単ではなかったと語っている。アルチョモワ部長は、「たとえば、ディープフェイクを使った撮影では、クローズアップができません。またライト、光、カメラ、俳優の立ち位置などについても一定の条件があります」と語り、俳優の動きにも制限があると付け加えている。
アジェンダ・メディア・グループのアレクセイ・パルフン社長によれば、こうしたパロディコンテンツの制作に対する俳優のイメージ使用は、「そのコンテンツが俳優の名誉、尊厳、名声を傷つけないものであれば」、法的には禁止されていないと説明する。
いずれにせよ、今回の場合は、コンテンツのアップロードをサイトのモデレーターは許可するだろうとドラマの制作者は考えている。とはいえ、ステイサムと彼の「友人たち」はこれについてどう考えているのかはまだ明らかになっていない。