「リック・アンド・モーティ」がソ連風に衣替え(写真)

プロコピイ・ウリャショフ
 ロシアの芸術家プロコピイ・ウリャショフは有名なアニメをたびたび再イメージングしている。

 あるマッドサイエンティストと彼の孫にふりかかる災難を描いた有名アニメのシーズン6が2022年9月4日にスタートした。これを祝してロシア人芸術家プロコピイ・ウリャショフがこのシットコムの2人の登場人物をちょっと変わったかたちで再イメージングした一連の作品を発表した。 

 ウリヤショフのインスタグラムでは何人かのソ連時代の伝説的アニメーターのスタイルで描かれたリック・サンチェスとモーティ・スミスを見ることができる。

  「『リック・アンド・モーティ』の新シーズンが始まるにあたって、ソ連の伝説的なアニメーターなら描くだろうスタイルで作品をつくることにした。私の作品は有名な『In and out. A 20-minute adventure』のミームをベースにしている。そこでは主人公リック・サンチェスとモーティ・スミスが冒険を始めようと緑色のポータルの前に立っている。そして彼らはこの冒険は20分しかかからないと素朴にもこう思っている。」ウリャショフはインスタグラムにこう書き込んでいる。

 ウリヤショフは全部でオリジナルの場面の4つの再イメージングをしており、それぞれを異なるソ連時代のアニメーターの特徴あるスタイルで描いている。

 最初の作品は、『粘土のカラス』、『去年の雪が降った』などの有名なクレイアニメをつくっていたアレクサンドル・タタルスキーとイゴール・コバリョフ風に描かれた。

 「リックは『去年の雪が降った』に登場する小男にヒントを得て、モーティは『粘土のカラスの目が丸く唇がつき出ている生き物に着想を得た」と、ウリヤショフは言う。

 次の作品は、『宝島』、『キャプテン・ロンゲルの冒険』 などを創作したソ連のアニメーター、ダヴィド・チェルカスキーとラドナ・サハルチュエフ風にしている。

 次の描画は、アニメ映画『アントーシカ』を監督したレオニード・ノスィレフの作品にヒントを得た。  

 「リック・アンド・モーティ」プロジェクトの最後の作品は、有名なアニメ『プロストクヴァシノの休暇』を作ったソ連のアニメーター、アルカディ・シェール風に描かれた。

 ソユーズムリトフィルム(モスクワを拠点にするロシアのアニメーション制作会社)でマーケティング・スペシャリストとして働く28歳のプロコピイ・ウリャショフがソ連アニメの伝統に則って有名アニメ作品を再イメージングしたのはこれが初めてではない。彼は以前にザ・シンプソンズの有名な「カウチシーン」を再イメージングしているのだ。

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