ソチに住む人々が黒海沿岸で最後の暖かい日を楽しんでいるとき、モスクワやカザンでは晩秋が始まる。一方で、ウラル山脈の向こうではすでに冬が到来している。
嬉しい初雪!
例年ウラル地方では10月初旬に初雪が観測されるが、今年エカテリンブルクの人々は9月26日にすでに初雪を目にした。
シベリアの都市では、初雪は9月後半に降り出す。そして11月には本当の冬が来る。しかしながら真の酷寒はさらにその後やってくる。
ノヴォシビルスクでは9月28日に初雪が降った。
イルクーツク州のブラーツクでも9月28日に初雪が舞った。
ケメロヴォやクラスノヤルスク(南シベリア)、ヤクーチヤ(極東)、ムールマンスク(北方)、そしてバシキールやコストロマ地方(中央ロシア)の人々もすでに初雪に驚いた。
アルタイ山脈では(シベリア)、8月半ばに初雪が観測された。とはいえ、実際には、去年の雪がまだ残っている状態である。
ロシアの極圏の多くの地域でも、昨年の雪がまだ残っている。さらに、チュコトカ半島では、8月になるとすでにかなりの雪が降る。
モスクワとサンクトペテルブルク
ロシアでは10月14日、「ポクロフの日(生神女庇護祭)」という伝統的な祝日が祝われる。
ロシア正教はこの日、生神女庇護祭を祝い、スラヴの迷信では、この日は秋と冬が出会う日と考えられている。初雪も10月半ばに見られることが多い。これは主に中央ロシアでのことである。
下の写真はキネシマ町(イヴァノヴォ州)の初雪。
モスクワでは10月末に雪が舞い始めることが多いが、その雪はすぐに溶けてしまう。絶え間なく降り出し、モスクワ中を真っ白に覆い尽くすのは12月になってからである。
サンクトペテルブルクでは11月に雪が降るが、冬に厳しい酷寒になることはない。ただし、氷雨が降る。2021年の冬はとても雪が多かった。
冬が待ち遠しい
極東(ウラジオストク、ユジノサハリンスク、ペトロパヴロフスク=カムチャツキー)の人々は11月に初雪を楽しむ。
しかし、ロシア南部の都市で初雪が見られるのは、12月の末近くになってからである。ときに1月まで降らないということもある。また年によってはまったく雪がないときもあるが、それで地元の人々ががっかりしているとはとても言い難い。とはいえ、雪の中のヤシの木というのは、とても珍しい風景である。
ロシアの冬が終わるのはいつかって?興味がある方はこちらの記事をどうぞ!