「わたしは可能なものすべてに勝利した。そしてそれを皆に証明した」:ザギトワ選手が活動休止宣言

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 オリンピック金メダリストの女子フィギュアスケートのアリーナ・ザギトワ選手が活動休止を表明した。17歳のザギトワ選手は12月24日から29日にかけてクラスノヤルスクで開かれるロシア選手権には出場しない。またトレーナー会議の決定で選ばれるヨーロッパ選手権および世界選手権でのロシア代表のメンバーにも入らないとの考えを明らかにした。

 これはザギトワ選手がロシアの第1チャンネルに出演した中で述べたもので、その中でザギトワ選手は「引退はしない。しかしロシア選手権には参加しない。またヨーロッパ選手権および世界選手権への選抜にも参加せず、出場もしない。わたしはこれまで常にスポーツの原則に従って選ばれてきた。今シーズンは多くのショーに出演する。スケートをやめるつもりはなく、トレーニングも続けていく」と述べた

 大会に出場しないと決めたことへの理由として、ザギトワ選手はモチベーションがなくなったこと、女子シングルの新たなリーダーたちと競い合うのに必要な4回転ジャンプを習得することが困難であること、そして卒業試験の準備を進め、体育大学に進学することを挙げた。今年、ザギトワ選手は国家統一試験を受験し、体育大学に進学することになっている。これについて、ザギトワ選手はテレビ番組「ヴレーミャ」(ロシアのニュース番組)の中で、「コーチを目指すことになるだろう。いつかアリーナ・ザギトワ・スクールを創設したい」と語った

 「❤// 先日のテレビ出演後、「一体どういうことか」「なぜ引退したのか」という多くの質問を頂いています。 <…>私は活動休止も「引退」するつもりもありません。<…>私は、今もなお、ロシア代表の一員であり、ロシア代表として国際大会に出場できます。引き続き、コーチの皆様、パートナーの皆様、ファンの皆様❤からの素晴らしいサポートとともに、私のフィギュアスケート人生を続けていきます」。

 ザギトワ選手は「今、人生においてすべてを手にしており、だからこそ活動を休止する。いつでも何か足りないことが大切。いつかまた大会に出場できる状態に戻れたらと願っている。わたしはすでにすべてに勝利し、皆にそれを証明した。オリンピックの後には世界選手権でも優勝した。そこにすべてが証明されている。4回転ジャンプはもっと若いときに身につけなければならない。フィギュアスケートは若年化が進んでおり、わたしもオリンピックの前に4回転を習得する必要があったが、怪我をしてオリンピックに出場できなくなるリスクがあったため、回避した。当時のわたしは十分なジャンプの種類を跳んでいた。それから成長し、不調が続くようになった」とコメントしている

 その上でザギトワ選手は、引退するわけではないと強調し、またスケートリンクに戻り、最高のレベルで演技をしたいとも語った。一方、ザギトワ選手は、エテリ・トゥトベリゼコーチとの不和について否定し、フィギュアスケートクラブ「フルスターリヌィ」(クリスタル)のリンクで、これまでのチームとともにトレーニングしていくつもりだとし、「これはスポーツにおけるわたしの家族。ともに歩んできた道のりはわたしたちにしか分からないもの。苦しいことも嬉しいことも本当にたくさんあった。今後も一緒に進んでいく」と述べた

今後、ザギトワ選手のステイタスはどうなるのか?

 フィギュア界のスターがこうした発言を行ったあとはどうなるのか?アリーナは公式的にはロシア代表チームに残り、少なくとも次の新たなメンバーリストが承認される来年の夏まではスポーツ省の保護を受けることとなる。スポーツ選手は公式の大会に出場せず、しかしはっきりとした引退宣言を行うこともなく、こうした「有給休暇」を数年間とることができる。

 アリーナもまたモスクワのスポーツスクール「サンボ70」のクラブ「フルスターリヌィ」の選手であり続けるため、トレーニングのために無料でリンクを使う権利を有する。また体力トレーニングや振り付けのレッスンを受け、有料のトレーナーをつけることができる。

ザギトワ選手は戻ってくるのか?

 活動休止の理由の中では、怪我については言及されなかった。しかし彼女は、トリノで開かれたグランプリ・ファイナルでは、足の怪我を理由にエキシビションを欠場した。

 ザギトワ選手が戻ってくるとしたら、それはロシア代表チームの中の争いに変化が生じたときだろう。現在、アリーナはつい先日までジュニアだった若い3選手を追う立場となっている。その3選手とは同じトゥトベリゼコーチに師事するアレクサンドラ・トゥルソワ、アリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワだ。さらにロシア選手権では、エヴゲニヤ・メドヴェージェワ、エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手も優勝争いに絡んでくることになると見られている。

 ザギトワ選手にとって現時点で最後の大会となったグランプリファイナルで、彼女は6人中の6位となった。またフリープログラム滑走中の怪我のため、エキシビションにも出場しなかった。

 「グランプリファイナルが終了しました。世界最高峰のスケーター達と共に戦えたこと光栄に思います💪。ファンの皆様、本当にありがとう。「ALINA」と書かれた応援プレートしっかりと見えました!」

 アリーナ・ザギトワ選手はオリンピックと世界選手権、ヨーロッパ選手権、そして国内選手権を制した唯一のヨーロッパ選手である。シニアになって2シーズンでこの偉業を成し遂げた。世界選手権以外のすべての勝利は2017年から2018年にかけてのシーズンに収めたもので、残る世界選手権では今年の春に勝利した。

 ザギトワ選手は次の大会として、12月24日から29日にかけてクラスノヤルスクで開かれるロシア選手権に出場するはずだった。なお1年前のロシア選手権でザギトワ選手は5位だった。

 ロシア選手権では、来年1月にオーストリアのグラーツで開催されるヨーロッパ選手権に出場する3選手が決まる。3人のうちの2人はロシア選手権の入賞者から選ばれ、もう1人はトレーナー会議の決定によって選抜されることになっている。


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