ロシアのユーロ風新札:200㍔と2000㍔が流通開始

アルチョム・コロタエフ/TASS
 モスクワ、クリミア、極東では、額面200ルーブルと2000ルーブルの新しい紙幣がすでに流通している。

 そう、これが新しいルーブル紙幣だ。目をこすってみよう。ロシアはついに2種類の新札を発行した。それらは、伝統的なルーブル札よりもユーロに似ているように見える。額面200ルーブルと2000ルーブル(それぞれ約400円と4000円に相当)の新紙幣は、欧州のそれにインスパイアされたようだ。緑色の200ルーブル札は100ユーロの色に、2000ルーブルの青色は20ユーロのそれを思わせる。

 数字の表示に使われていた旧来のタイプのスタイルも変更されている。金額を示す数字は、従来のフォントとは対照的に、より細く縦長で、やはりユーロに似ている。

 

新しい機能

 しかし、新たに採用されたフォントには、次のような機能もある。視覚障害者が金額を認識しやすくなっていること。

 新札の形状を含む他の面に関しては、従来のルーブル札に従ってデザインされているが、より横長になっている。

 主なイノベーションは、新札の右下隅に印刷されたユニークなQRコードだ。それをスキャンすると、ロシア中央銀行のウェブサイトに移動する。そこには、新札の印刷に使用されている、何重もの保護について記されている。

 もう一つの重要な違いは、2000ルーブル札の表と裏にそれぞれ、2つの別の都市の名所が描かれていること。その名所とは、ウラジオストクのルースキー島連絡橋とアムール州のボストチヌイ宇宙基地。

 200ルーブル札には、セヴァストポリの2つの名所旧跡、つまり、沈没船のモニュメントと、クリミア半島の南西部に位置する古代ギリシャのコロニーの遺跡「ヘルソネス」が描かれる。これら新札の名所はすべて、一般投票によって選ばれた。

 ロシア中央銀行は、クリミアと極東、つまり新紙幣に描かれた地域と、首都モスクワで、新札の流通を開始した。もしあなたがこれらの地域にいない場合は、ちょっと我慢してほしい。新札はすぐにロシア全土に広がるだろう。

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