ロシア・ルーブル:紙幣を見ながら地理を学ぶ

Kommunalny Bridge in Krasnoyarsk

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Legion Media
 ロシアのカラフルな通貨は地理学の勉強になる。ルーブル札には壮大な工学的、文化的ランドマークが印刷されている。

 マップの見方。この地図には、紙幣に印刷されているロシアの名所・旧跡すべてが表示されている。一枚の紙幣(一つの街)に複数のランドマークがあるため、地図を拡大して好きなマークをクリックするか、または左上隅のボタンを押して一覧から名所・旧跡を選択し、それぞれの画像と名称および説明を表示する。

10ルーブル紙幣

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 これはすでに珍しい紙幣。10ルーブルは2012年に硬貨になったため、見つけたら土産として保管しよう。

 表面に印刷されているのは、シベリアの都市クラスノヤルスク。左はコムナリヌイ橋、右は聖パラスケヴァ金曜日小礼拝堂。市の目抜き通り、平和大通りを歩いていると、どちらも見えてくる。裏面に印刷されているのはクラスノヤルスク水力発電所。

 地元の住民は10ルーブル紙幣が廃止されることを知ってがっかりし、代わりに記念碑をつくることを決めた。2011年、銅の「チリク」(10ルーブルを意味するスラング)がお目見えした。

50ルーブル紙幣

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 こちらはサンクトペテルブルク。表面にはネヴァ川を象徴する女性像と首座使徒ペトル・パウェル大聖堂が印刷されている。裏面にはワシリー島の旧証券取引所とロストラの灯台柱が印刷されている。

100ルーブル紙幣

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 この茶色い紙幣のモチーフはモスクワのボリショイ劇場。表面には太陽神アポロンと四頭立て馬車が、裏面には劇場の正面が印刷されている。

500ルーブル紙幣

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 この紫色の紙幣はロシア北部に案内してくれる。アルハンゲリスク市のピョートル大帝像、背景には帆船とアルハンゲリスク港が印刷されている。裏面はソロヴェツキー修道院。

1000ルーブル紙幣

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 2001年からこの緑色の紙幣になっている。2006年まで最高額の紙幣であった。表面には、中世の統治者ヤロスラフ賢公像が印刷されている。背景には、ヤロスラフ賢公が創設した現ヤロスラヴリ市の市章、カザンの生神女イコン小礼拝堂、洞窟の生神女イコン教会鐘楼、救世主顕栄大聖堂生神女進堂祭教会の聖なる門がある。裏面にあるのは17世紀の有名な前駆受洗イオアン大聖堂。

5000ルーブル紙幣

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 2006年に登場した最高額の紙幣。ハバロフスク市がモチーフとなっており、アムール川と、19世紀の東シベリア総督で、ハバロフスクを創設し、アムール川を中国からロシアに取り戻したムラヴィヨフ・アムールスキー像が表面に印刷されている。

 裏面にあるのはアムール川にかかる橋

2000ルーブル紙幣

ウラジオストク市とルースキー島を結ぶ「ルースキー(ロシア)橋」= アレクセイ・クデンコ/ロシア通信ウラジオストク市とルースキー島を結ぶ「ルースキー(ロシア)橋」= アレクセイ・クデンコ/ロシア通信

 10月に発行予定の新紙幣には、ロシア極東の主要なシンボルであるヴォストチヌイ宇宙基地、ウラジオストク市のロシア橋が描かれる。

 ウラジオストク市は一般投票で選ばれたが、結果は予測可能であった。ロシアの人気バンド「ムーミー・トローリ」には、「ウラジオストク2000」というヒット曲がある。

200ルーブル紙幣

沈没船のモニュメント=ウラジーミル・アスタプコーヴィチ/ロシア通信沈没船のモニュメント=ウラジーミル・アスタプコーヴィチ/ロシア通信

 この新紙幣が発行されるのは2017年末の予定。200ルーブル札は何度か発行されている。最近では1990年代に流通していた。今回はクリミア半島の港町セヴァストポリと、その主なシンボルである沈没船のモニュメントと古代ギリシアの都市ケルソネソスの風景が印刷される。

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