エリザベス2世は常に、ロシア人に温かく敬意をもって接しており、ロシアとの姻戚関係もある。女王にとって、ロシアの最後の皇帝、ニコライ2世は大叔父に当たる。ツァーリは、エリザベス2世の祖父であるジョージ5世の従弟だ。
第二次世界大戦中、英国とその北極海の艦隊は、ソ連とともにナチスと戦った。
1961 年、ユーリー・ガガーリンの伝説的な世界初の友人宇宙飛行の後、エリザベス2世は、彼をロンドンに迎えた。2021年、女王は、会見の印象について語り、彼は、英語はまったく話せなかったけれども、とてもチャーミングだったと述べた。
ガガーリン自身は会見をこう振り返っている。「バッキンガム宮殿で、女王と朝食をとった。それは本当に素晴らしかった!女王はとても慇懃で、礼儀正しかった。天気のこと、宇宙のこと、私の感想などを話した。(フィリップ殿下と)飛行機と新しい車について話した。女王に本を贈ると、とても喜んでくれた。返礼に女王は、自分の家族写真をプレゼントしてくれた」
残念ながら、一緒に写っている写真は残っていない。しかし、ロンドン塔に入るガガーリンの写真がある。
1967 年、冷戦のさなか、女王はロンドンでソ連のアレクセイ・コスイギン首相(閣僚会議議長)とその妻を歓迎した。
1970 年には、オスカーを受賞したソ連の映画監督セルゲイ・ボンダルチュークが、ロンドンで開催された女王のレセプションに出席する栄に浴した。
1989 年、ソ連の政府と共産党の代表団は、英国を公式訪問し、エリザベス2世に温かく迎えられた。下の写真では、当時のソ連共産党中央委員会書記長ミハイル・ゴルバチョフ(中央)といっしょに写っている。ゴルバチョフもつい最近亡くなった。
1991年にロンドンで開催されたG7サミットで二人は再会した。
エリザベス2世の唯一のロシア訪問は1994年。空港で儀仗兵に迎えられた。
女王は、ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンと会談した。
女王は、モスクワのクレムリンを見学する。
また、クレムリンの教会、聖堂を訪れた。
赤の広場とモスクワ都心を散策。
女王は、ロシア正教会の最高指導者、アレクシー2世と会見する。ロシア正教会は、当時、ソ連の反宗教政策から復活しつつあった。
女王はまた、クレムリンの壁の近くにある無名戦士の墓に献花した。これは、第二次世界大戦の犠牲者を追悼するもので、この戦争で、英国とロシアはともにナチスと戦った。
エリザベス2世は、サンクトペテルブルクも訪れた。ペトロパブロフスク要塞で女王を歓迎する群衆の前で撮影。
女王はまた、サンクトペテルブルクのカトリック教会を訪れ、地元の孤児たちと会った。
2003 年、女王と夫君、フィリップ殿下は、ロンドンでロシアのウラジーミル・プーチン大統領を歓迎した。
英国を公式訪問したロシアのウラジーミル・プーチン大統領を歓迎し、レセプションがバッキンガム宮殿で開催された。