帝位を追われたロシアのロイヤルファミリーをめぐる映画ベスト8:ロマノフ家の人々

スウェーデンの女優イングリッド・バーグマン(1915-1982)。映画『追想』の広告のため、シルクのドレスを着て、シルバーのネックレスとティアラを着けて撮影された。

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「怪僧」ラスプーチンとの関係や皇帝一家の殺害状況なども含め、ロマノフ家の人々の生涯にはまだ多くの謎が残っている。ロシアやハリウッド、ヨーロッパの映画制作者らが、彼らの物語にインスピレーションを受け続けるのは驚くべきことではない。

1.『追想』(1956)

 イングリッド・バーグマンとユル・ブリンナーが出演するこの映画は、アンナ・コレフの物語に基づいてる。アンナは、自分はニコライ2世の娘で、1918年にロシアのロイヤルファミリーが殺害された際に奇跡が重なって生き延びたようだと主張した。今なお、パリの亡命ロシア人たちは彼女が皇女だと信じている。

2.『ニコライとアレクサンドラ』(1971)

 このイギリス映画は、ロシアのロイヤルファミリーの人生、とりわけニコライ二世と妻のアレクサンドラとの関係を、20世紀初頭から彼らの処刑に至るまで追っている。この映画はアカデミー賞6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞と美術賞の2つを獲得した。  

3.『ロマノフ王朝の最期』(1974)

 この映画は、ロシア史のなかでも最もミステリアスな人物のひとりをめぐるものだ。グリゴリー・ラスプーチンは、自分のことを聖人と宣言し、ロマノフ家に甚大な影響を及ぼすことになったシベリアの農民だ。しかし、そのような権力は疑念を引き起こし、貴族の間に憎しみが増し、最終的に彼自身の命で贖うことになった。

4.『皇帝殺害者』(1991)

 1990年代、スミルノフ博士は、ロシアのロイヤルファミリーを処刑した執行人の一人だと主張した(マルコム・マクダウェル演ずる)チモフェーエフの治療に着手した。最初はただの精神疾患だと思われたのだが、博士はすぐは、この症例がそれほど単純なものではなく、チモフェーエフの言葉には真実があるかもしれないと思う。

5.『ラスプーチン』(1996)

 1883年のこと、若き農民グレゴリー・ラスプーチンはシベリアの農村に住んでいた。 彼は自分が普通でない能力を持っていることに気付いた。予言と治療の能力らしい。後に彼はロシア帝国最大の権力を握る人物のひとりとなった。ラスプーチン役は、 アラン・リックマンとイアン・マッケランが演じている。

6.『ロマノフ家:皇室』(2000)

 1917年3月に退位したニコライ二世は、その特権的な地位を失い「ロマノフ大佐」となった。彼はシベリアのトボルスク市、現在のエカテリンブルクに家族とともに幽閉されていた。ロマノフ家の人たちは、自分たちの新たな社会的地位に慣れようとしていたが、恐るべき運命が待ち受けていることを知らなかった。この映画は、彼らの物語に基づいている。

7.『ラスプーチン』(2011)

 この露仏合作のドラマは、ジェラール・ドパルデューが演じる「聖なる老人」あるいは「怪僧」のグリゴリー・ラスプーチンに捧げられた最新の映画のひとつだ。ドパルデューいわく、この映画の脚本はウラジーミル・プーチンに与えられたもので、その後、彼がいくらか編集を行ったのだそうだ。

8.『マティルダ 禁断の恋』(2017)

 ここ数年のロシア映画でもっともスキャンダラスなもののひとつ『マティルダ 禁断の恋』は、ロシア皇帝ニコライ・ロマノフ(後のニコライ2世)と帝立劇場のバレリーナ、マティルダ・クシェシンスカヤとの恋愛物語だ。

 クリミアの元検察官で、現在はロシア連邦国家院議員のナタリア・ポクロンスカヤ氏を代表とする保守派の正教会信徒たちは、この映画は、正教会を侮辱し、2000年に列聖されたニコライ2世を嘲るものだとして上映禁止を訴えた。

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