ヴォログダのメレンゲを乗せたクランベリーパイの作り方(レシピ)

ユリヤ・ムリノ
 ヴォログダ州はバターやベリーなど、さまざまな食品で知られているが、このヴォログダのクランベリーパイにはその両方が使われている。

 ヴォログダのパイは多様なフィリングを使って作ることで知られる。とりわけ、ヴォログダはベリーがよく採れる地域の一つであることから、ベリーを入れた甘いパイは有名である。ホロムイイチゴ、クランベリー、ブルーベリーといった、香り豊かなベリー類は甘いパイにピッタリである。かつて、こうしたパイはイーストの入った生地で作られ、「ナリヴノイ」、あるいは「フィリングの入った」ベリーパイと呼ばれた。

 もう一つ、このパイの重要な材料となっているのがヴォログダバター。19世紀の末、乳製品の職人であるニコライ・ヴェレシチャーギンがフランスのノルマンディ地方のバターからインスピレーションを受け、ヴォログダバターのユニークなレシピを考案した。このバターはロシアだけでなく、国外でも評価された。この新たな製法は、すべての材料を加熱殺菌することで、食品を長持ちさせるだけでなく、木の実のような風味を与えるというものであった。このバターの独特な味と香りを楽しむには、そのまま食べるよりも、新鮮なパンに温かい状態で乗せるとよいが、ケーキやパイなどを作る際にも広く使われている。

 最近では、伝統的なものに加えて、メレンゲを加えた新しいバリエーションが作られている。ベリーの酸味を補い、見た目も豪華で、テーブルに花を添えてくれる。ほろほろのショートブレッド生地にジューシーでちょっぴり酸味のあるフィリングが入っていて、ふわふわの甘いメレンゲが乗ったパイを想像してみて!

材料(6人分):

生地:

  • 小麦粉 - 200 g
  • バター(室温で柔らかくしたもの)- 85 g
  • 卵黄 – 3 個分
  • 粉砂糖 - 80 g

フィリング:

  • クランベリー - 200 g
  • 砂糖 - 80 g
  • コーンスターチ - 大さじ 

メレンゲ: 

  • 卵白 - 3 個分
  • 砂糖(粒子の細かいもの) - 140 g
  • レモン汁 – 大さじ 1 

作り方:

1. 卵を卵白と卵黄に分ける。パイ生地の材料をボウルに入れ、均等になるようよく混ぜる。

2. なめらかな生地にする。

3. 焼き型(20センチ)に油をぬり、生地を注ぐ。

4. 焼いたときに生地が膨らまないよう、フォークで底に穴を開ける。

5. 180℃で15分から18分焼く。

6. クランベリー、砂糖、スターチを鍋に入れ、かき混ぜながら2分ほど加熱する。

7. ベリーの 1/3をブレンダーにかける。こうすることで、よりフィリングが均等になり、ブレンダーにかけずに加えた残り2/3のベリーは食べたときに、口の中で心地よくはじける。

8. 冷ましたフィリングをパイのベースに広げる。

9. フィリングを入れた状態でさらに5分焼く。

10. 卵白を、水気も油気もない深めのボウルに入れ、レモン汁大さじ1を加えて大きな泡が出てくるまで泡立てる(2分ほど)。

11. 少しずつ砂糖を加え、手早く泡立てる。砂糖がすべて溶かし、艶があり、形を維持したメレンゲを作る。

12. メレンゲを絞り袋に入れ、パイの上に乗せる。

13. メレンゲを乗せた状態で、オーブンの温度を170℃に下げ、さらに10分焼く。

14. 冷まして、紅茶と一緒に召し上がれ!

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