伝統的なクルペニクはクワルク(白チーズ)と卵をベースに、穀類を使って作るおかず系のプリンである。通常は蕎麦かセモリナを使う。クルペニクという言葉は、ロシア語で穀類を意味する「クルパ」を由来としている。肉のシチューに添えたり、サワークリームを加えて食べる。
しかしながら、この料理には甘く作るレシピもある。そんなひとつが雑穀で作るクルペニク。実際にプシェニクと呼ばれる雑穀(ロシア語でプシェノ)を使うが、クワルクや卵は入っていない、特別な甘いプディングがある。このふたつのロシア伝統の料理を組み合わせることによって、雑穀粥の残り物を上手に使った絶妙をデザートを作ることができる。そしてクルペニクを現代的にサクサクの生地で作れば、お祝いのご馳走にもなる。
カボチャを使うと風味と色で季節感が出るが、リンゴやレーズンを使ってもよい。レモンゼスト(すりおろした皮)を加えて風味豊かにすることを忘れずに。甘いクルペニクはサワークリームかヨーグルトと共に食べると美味しい。
フィリング:
生地:
その他、生地作りに必要なもの:
1. 生地(ショートクラスト生地)の材料をすべてフードプロセッサーに入れ、なめらかになるまで混ぜる。
2. 18センチのケーキ型を用意し、底にベーキングシートを敷き、内側にバターを塗る。
3. ケーキのベースを作るため、ケーキ型に生地を平らに広げる。フィリングを作っている間、冷蔵庫で休ませる。
4. 雑穀は洗い、300mlの水と塩少々を加えて、雑穀が柔らかくなるまで15分から20分煮る。
5. きれいに洗って、皮をむいたカボチャを角切りにする。
6. 鍋にバターを溶かし、カボチャと砂糖(20g )を入れ、柔らかくなるまで10分ほど煮る。火から下ろし、オレンジゼストを加えて、冷ます。
7. 雑穀ができて入れば、粗熱をとる。
8. 冷蔵庫から生地を取り出す。ベーキングシートを水で濡らして、やさしく絞って水気をとり、シートを柔らかくする。
9. ベーキングシートをケーキ型に入れ、型いっぱいに豆を入れる。下ごしらえの段階で、生地が溶けないようにすること。ケーキ型をオーブンに入れ、ベースの下ごしらえのため、220℃で10分ほど焼く。
10. ベースを焼いている間に、雑穀とカボチャを合わせる。
11. クワルク、卵、砂糖(100g )、バニラを混ぜ、雑穀とカボチャを合わせたものに加える。
12. ケーキ型をオーブンから取り出す。豆の入ったペーパーをそっと取り出し、フィリングを注ぎ入れる。
13. オーブンの温度を180℃に下げ、ケーキを入れ、30分ほど焼いたら、150℃まで温度を下げ、さらに30分焼く。真ん中が盛り上がって来ると良い。
14. ケーキを冷ます。
15. 温かいまままたは冷まして生クリームまたはキセーリを添えて出す。
16. どうぞ召し上がれ!
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