レイズ社のポテトチップスは1990年代中頃にロシアにお目見えし、2002年にモスクワ州に自社工場を建設、スナックを作り始めた。レイズ社は常に新味の商品を世に出している。たとえばロシアで目にすることができるのは、シャシリク(伝統的なグリル焼き肉)味、イクラ味、ピクルス味そしてカニ(カムチャッカの誇りである)味のスナックだ。
2013年、この会社がどんな味の商品があればいいかと消費者に聞いたところ、なんと、”バターとディル味の若いジャガイモを使った”ポテトチップスという回答が返ってきたという。やはりディルである。
厚いチョコレートで覆われたヌガーとナッツでできたスニッカーズは、ロシアのあちこちで売られている。時折、スニッカーズは限定版を売り出しているが、それはアーモンド、ピーナッツ、ヘーゼルナッツを白チョコレートで覆ったもので、なんとひまわりの種バージョンまである。
このひまわりの種バージョンが売り出された時、ロシアのインターネット上では、すぐさま、これは「ゴプニク」を狙ったものだろうという冗談が飛び交った。「ゴプニク」とは、ロシアで評判のあまりよくない不良集団のことである。
これまでいろいろな種類の炭酸飲料が世に出てきたが、これは本当に珍しい。地元の人々にとってもだ。2017年にコカカーラはキュウリ味のスプライトをロシア限定で発売した。しかし、なぜ?
コカコーラのウェブサイトによれば「市場調査によると、90%におよぶスプライトの潜在顧客が喉の渇きにはキュウリがとても効果的であると考えている」のだそうだ。
キュウリの他には、コカコーラはいちご味のファンタ(ウェブサイトには、「いちごがロシアでもっとも一般的なベリー類である」とある)、モヒート味のシュウェップス、みかん味のファンタ(ロシアの新年のお祝いにはつきもの)を発売している。
ロシアでは乳製品は非常に人気がある。中でもケフィールは特別だ。ダノンのアクティヴィアブランドは、ケフィールをオリジナルのアクティヴィアブランドの代表的な商品としてロシアで発売した。
また、「テルモスタット」ヨーグルトと言われている瓶詰の酸味がある商品のラインアップもある。
ロシアに最初のマクドナルドが開店したのは1990年のことであるが、このファーストフードチェーンは信じられないくらいにロシア中に広まり、”ロシアオリジナル”のハンバーガーがメニューに載るのも時間の問題であった。
このロシアオリジナルハンバーガー、最初のころは、期間限定の商品として出てきたのだが、多くの人々は定番メニューとなることを望んでいたようである。さてこの「アラリュス」の中身とは? 小麦のバンの代わりにライ麦のバン、中にはジューシーなビーフパテ、トマト、フライドオニオンに特製ソースが使われている。
KFCには似たようなハンバーガーがあるが、さらに凝ったメニューが「ロシア週間」の特別メニューで用意される。特別メニューに含まれるのはボックスマスター・リュス(玉ねぎ、クリームソース、ハッシュブラウン入り)、ツイスター・リュス(キュウリのピクルス入り)、タワー・リュス(ライ麦バンのバーガー)である。
ドミノピザは最初の店舗を1998年にオープンし、現在は全国に100以上の店舗を展開している。伝統的な「4種のチーズ」や「ディアブロ」以外にロシアではポテトの薄切り、ビーフ、ベーコン、チーズソースを使った特製ピザを供する。
*ところで本物のロシアのファーストフードを試したことはありますか?ロシアの伝統のドーナツを出すおすすめのお店についてはこちらでどうぞ。
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