露製薬大手「Rファーム」が日本市場へ

ウラジーミル・スミルノフ/タス通信
 ロシアの製薬大手「Rファーム」が早ければ3年後にいくつかの自社製品を日本市場で販売する意向だ。5月25日、同社の社長で主な保有者の一人でもある、アレクセイ・レピク氏が、ロシアの経済紙「ヴォドモスチ」へのインタビューで伝えた。

 レピク社長によれば、Rファームは、3つの革新的な薬品をもって日本市場に進出すべき準備を進めている。そのうちの一つが「オロキズマブ」。オリジナル自社製品で、関節炎の水溶性治療薬だ。また同社は、オリジナルの消炎剤「RPH-104」および主要の治療薬 「RPH-002」の開発も行っている。後者は、頭部と頸部のガンの治療薬だ。

 「だが、日本での臨床試験の第三段階がまだ始まっていないため、日本市場への進出までには少なくとも3年はかかる」。レピク社長はロシアNOWにこう説明した。日本のための薬剤開発に要する費用の額については、同社は明らかにしなかった。

 

日本の大市場が魅力

 「個々の国の製薬市場の規模をみると、日本はアメリカに次いで世界2位だ。その規模から考えて、自力で日本市場に進出するのは無理だろうが、現地の強力なパートナーがいれば可能になる。ロシアの製薬会社の輸出先はイラン、ベトナム、エジプト、シリアなど、輸出障壁がかなり低い国だが、これも同じ理由による」。「ノヴァメディカ」社のアレクサンドル・クジン社長は、ロシアNOWにこう述べた。

 「Rファームが日本市場に提供できる薬剤の種類はかなり限られるだろう。しかし、ロシア市場を数倍上回る、その巨大な規模と、日本における薬剤の価格の補償システムとを考えれば、商業的には極めて興味を引くのは確かだ」。クジン社長はこう付け加えた。

 今年4月末にレピク社長は、RファームがロシアおよびCIS(独立国家共同体)で展開する事業の株式の10%を、三井物産が2億ドル(約220億円)で買収した。取引は今年9月に終了する予定。Rファームの公式サイトによると、同社は現在、ロシア、CIS、アメリカ、ドイツ、インドで事業を展開している。